久し振りの今日の1枚。マイケミカルロマンスの新譜「デンジャーデイズ」。今年の終盤で発売されたこの傑作は、きっと各誌の2010年ベスト・ディスクにランクインすると思う。
コンセプトアルバム的な内容だった前作と比べると、今作は一曲一曲に込められた熱量がすさまじい。なんでも"過ぎる"と良くないと思うのだが、ポジティブ過ぎるというのは案外いいものかも知れない。そんな気持ちになってしまうくらい突き抜けている。
ロッキンオン1月号のフロントマン、ジェラルドのインタビューが良かった。
「以前の僕は、義務のようなものを感じていたというか、人にカタルシスを与えるためにやる必要がある曲(キャンサー:息を呑むほど美しいメロディーなバラード)だと感じていたのかもしれない。でも今はもうカタルシスのためにやっていると思わないから」
ファンに対して真剣で、そしてなんとなく内面の優しさがにじみ出てくる言葉のように感じた。実際、ジェラルドの声は間違いなく優しくなっている。癒しではなく優しくなっている。
ブルーハーツでヒロトが証明したように、パンクロックの本質は優しさなんだと思う。不完全なもの、欠けているものに対する優しさ。今回のマイケミのジェラルドもそういうレベルで音楽をやっているのだと思う。
横浜アリーナでの二日間の公演も決定している。本当にすごいバンドに成長したと思う。必ず観にいく。
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