2011年1月5日水曜日

『はやぶさの大冒険』



今日の一冊。母校、獨協大学の先輩でもあり、現在同大学の特任教授を務める山根一眞氏の『はやぶさの大冒険』。こんな素晴らしい文章を書く先輩がいることを誇りに思える一冊です。

「はやぶさ」が注目されるだいぶ前から、その意義の重要性と、それを伝えることの必要性を確信し、並々ならぬ熱意と好奇心でもって取材を重ねてこられたことが、本の隅々から感じ伝わってくる。

専門的な内容を、正確さを損なうことなく、素人が一読して充分に楽しめる分かりやすさに落とし込んでいる。すごいの一言。一流のノンフィクション・ライターの仕事とはこういうものなんだと思う。

本書で印象的だったのは、はやぶさチームのメンバーが「はやぶさ」から「はやぶさの意志」を感じ取っていたところ。

昨年、ロボットに関する書籍を何冊か読み、人間とロボットの関係に深い関心を持つようになった。「こころ」とは何か。機械は「ココロ」を持つことができるのか。自然とそういう文脈に思考を引き寄せられてしまった。


話⇒変。

母校、獨協大学についても考えた。獨協大学はとてもいい大学である。正門をくぐってすぐのところに創立者天野天祐氏の碑文ある。

「大学は学問を通じての人間形成の場である」

毎朝、近道である裏門に回らずにこの碑文に出合うために正門から通学した。今以って身を引き締められる思いがする。

近いうちに山根先生の講義へもぐりに大学へあそびにいこうと思う。

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