2011年1月20日木曜日

『身体を通して時代を読む』



今日の一冊。内田樹氏と甲野善紀氏の対談本。タイトルの通り"身体"を通して幅広い領域の事柄についての両氏の意見交換がなされている。ちなみに内田氏の本はこれで5冊目くらい。徐々にタツラー化してきています。

この本も、少し前に紹介した羽生さんの本と同様に、あとがきまで最高に面白くとてもためになる内容だった。本にはずれは無いと思っているのだけど、最近読む本は当たりが多い。

たくさん頷いたところ。

「応用というのは、一見すると関係なさそうなものの間の関係性を発見するということなんです。一度そのやり方を覚えると、後はどんなものでも繋ぐことができる。」

学校教育でなされる知識の分化に対する批判。単体としての知識を学習することよりも、知識と知識の有機的な関連の発見を重視する体験的な学習を勧めている。

私は、読書も体験するものじゃないかと考えている。そして体験の積み重ねがアーカイブされ、身体のなかで発酵するところに読書による人間形成があると思っている。この発酵する体験を知ってしまうと読書はやめられなくなる。

内田さんは変人だと思う。著作権を放棄しているところもそうだし、文章の言い回しがなんか仙人っぽい。そして、これだけの変人が多くの人から指示を集めているのは面白い時代の証明のような気がする。単一な価値観が支配していたちょっと前の時代には考えられなかった現象だと思う。

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