2015年9月28日月曜日

日本に絶望している人のための政治入門

Amazonのレビューで好評と酷評が半々くらい(9/28現在)だったので、当たりハズレにドキドキしながら読み進めました。結果は当たりでした。☆は4つくらい。

最後の「日米同盟と沖縄」と「沖縄県知事選とアメリカとの付き合い方」が、これからの沖縄問題を考える上で参考になった。国際的視点と国内的視点、そして時間軸を移動しながらの論考は、国際政治学者の肩書きに恥じない内容だった。

いずれやってくると予想する「米国の撤退」から、アジアの経済・政治・安保分野における協力と統合を主導するために、沖縄の地政学的利点を生かした「アジアのハブ」化は、本書の中で一番挑戦的な提案に感じる。

自身の立場を自覚し、誤解を恐れず書かれた文章は、納得できなくても好感を持てる。ただ本のタイトルが内容とあまり関連がない気がする。日本に絶望している人がこの本を読んでも、著者のいう「正しく絶望」した後の希望には繋がらないのでは。

2015年9月27日日曜日

ツバメと駅員さん

仕事で面白い話を聞きました。長年都内でツバメの生息状況を観察して来た人の話です。

昔は山手線の各駅にツバメが巣を作って生活していたそうです。改札で切符を切る駅員さんがいたから、天敵のカラスも警戒して近寄らず、安心して巣作りができたようです。そういえば、昔はものすごい早さで切符を切る駅員さんがいましたね。

時代が進み、改札がオートメーション化されると、切符を切る駅員さんたちは改札から姿を消しました。もちろんツバメのガードマンとしていたわけではないので仕方ないことです。でもツバメにとって駅は安心して巣作りできる環境ではなくなってしまいました。

切符を切る駅員さんとともにツバメも次々に姿を消し、いまではツバメの巣をほんの僅かしか見つけることができなくなってしまったそうです。

また、私は知らなかったのですが、昔の家にはツバメが出入りできる窓が付いていたそうです。この窓もエアコンの普及とともに冷暖房の効率が下がることから塞がれ、今では田舎の家でたまに見かけるくらいになってしまったとか。

人間の営みと野生のいきものの生存環境は密接に結びついている。だけどその接点は普段の生活では気付くことがとても難しい。いつも手遅れになってからでしかそのことに気付けないのは、圧倒的な強者であることの傲慢さなんだと思う。

2015年9月12日土曜日

安全<見た目

食品添加物の話。食品の見た目をよくするために、着色料や発色剤などの添加物が使用されているのは周知の事実。そして食品添加物の健康リスクも認知度が高まってきている。それなのに使用され続ける添加物。個人的にはやめてほしい。

安全<見た目 ⇒×
見た目<安全 ⇒◎

食べものに限らず安全安心は優先させるべき。

あとは味の問題。見た目=味、ではないのだから、添加物はいらないでしょう。

湾岸戦争のトラウマ 9/12東京新聞社説


安保法案制定を目指す安倍首相には、お金だけでは国際社会から評価されなかった湾岸戦争でのトラウマがあるという内容。

自分に対する自分自身の評価のベクトルが、
⇨⇨⇨⇨⇨ だったときに、評価してほしい相手からのベクトルが
⇦⇦       だけだったら、それは当然ストレスになる。

今回の話に限らず、会社における上司と部下の関係でもよく起こることだと思う。

このベクトルの差を小さくすることが正しい評価だと思うし、できればそうなるべきだと思う。ただし、現実はきっとそうならない事の方が多い。

そういう時にどういう態度をとるか、正解は無いが、どういう人格を育てるかに関わる大きな問題だ。個人的には忍び、評価にとらわれずに自分自身が納得(満足)できる成果を目指すことがオススメ。そういう人は将来、同じ壁にぶつかる若い世代に対して「正しい評価」ができる人になる。

2015年9月11日金曜日

夜の将棋教室part2

前回大人気で即日完売したイベント、夜の将棋教室に行ってきました。今回も情報公開日に即完…電王戦以降、将棋人気は着実に⤴️

今回の出演棋士は、佐藤九段、藤井九段、鈴木女流二段、山口女流初段、井道女流初段の5名。実に豪華な顔ぶれ。ほんとうはもうひと華ほしかった。

イベントは将棋教室の名に相応しく、指導対局と過去の対局の大盤解説という内容。素人がプロの将棋を楽しむにはやっぱり解説は不可欠。佐藤九段、藤井九段と女流棋士の掛け合いも面白かった。

定員50名。とこじんまりとした会場で棋士たちとの距離も近く、ファンにとっては満足度の高いイベントだったと思う。ただ、棋士とのポラロイド撮影が1回2000円。色紙1枚2000円というのは高かった。指導対局1回2000円は妥当だと思うが、ポラロイドで2000円というのはいかがなものか...(撮影者が中村修九段というのはある意味2000円以上の価値はあるが)

このイベントpart3も予定しているとのこと。毎日将棋連盟のHPをチェックしないと...

2015年9月10日木曜日

戦場ぬ止み


戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)を見てきました。辺野古基地反対運動を追ったドキュメンタリー映画です。沖縄の民意を踏みにじる政府の暴挙は何としても止めないといけない。改めてそう思います。

この映画で描かれているのは、おかしいことはおかしいと、声を上げ行動する人々の生き様。それができないと今を生きる子どもたちや、その先の世代に大きな負の遺産を残してしまうということ。当然、原発や安保の問題とも重なる。

一人でも多くの人が当事者になって考えなければいけない問題だから、一人でも多くの人に見てもらいたい映画です。