2016年10月30日日曜日

電通過労死事件について

電通の過労自殺事件について思うこと。ニュースを聞いていると、長時間労働が論点になっているけど、それはちょっと違うんじゃないかなと思います。もっと直接のきっかけになったのは、職場の上司の態度じゃないかなと。「君の残業時間は時間の無駄」とか「目を充血させて職場に来るな」なんて言われたら、頑張っている本人はきっと絶望的な気持ちになってしまう。だから本当に許せないのは、こういうパワハラを平気でする上司であって、そこを改善しないといけない。

長時間労働については、勿論しない方がいいと思う。けどやむを得ない事情で、長時間労働が発生してしまうのは仕方ないことだとも思う。その際には、当然きちんと残業代が支払われること。そして上司や同僚が労いの言葉をかけてあげられる職場環境であれば、今回のような悲劇は防げるんじゃないかと思います。

以上のように考える根拠ですが、実はうちの相方は、自然エネルギー関連の仕事をしていることもあり、3.11以降、もう5年以上長時間労働が日常になっているからです。月に80時間を超えるのはざらで、海外出張も多く、側で見ていて、大変そうだし、家庭をかえりみない働き方に苛立ったりもします。けれど、本人が本当に活き活きと楽しそうに仕事をしているので、働き方の改善は、もうどうしようもないって半ば諦めました。

なので、電通事件を聞いて、同じ長時間労働でも、職場環境は雲泥の差だと思いました。勿論、長時間労働規制は重要な論点であることは間違い無いと思います。ただ、それと同じかそれ以上に、職場環境、特にパワハラについてもっと厳しくあらねばならないと思います。昔はこんなことパワハラでも何でもなかったというのは、体罰を教育と勘違いした戦前の思考と何ら変わりない。そう考えています。

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