2017年6月30日金曜日

日本会議の研究


僕は、日本会議は名前は聞いたことがあるけど、何をしている団体なのかよく分からなかった。ただ、安倍政権になってから、やたらと存在感を感じるようになったので、詳しく知りたいと思うようになりました。そういう訳で手に取った一冊です。

本書は、著者がSNSで発信し続けた情報をもとに構成されていることもあってか、各章、各ポイントがコンパクトにまとまっていてとても読みやすかったです。よく理解するには再読が必要だけど、日本会議の基本像は捉えることができたように思います。

読後の第一感は、日本会議周辺の一部の人たちが、50年近く地道に続けてきた運動の結実点が現在の安倍政権であること。そして、目標に対し、愚直に行動をし続けた結果が「今」であるなら、それを変えるのは容易ではないし、実際に現実としてそうなっていると思うことです。

僕は、安倍政権は乱暴極まりない政権運営をしているのにも関わらず、なぜ誰も咎めることなく続いているのか、常々疑問に思っていました。それにはきっと色々なファクターがあるはずですが、本書で指摘している「安倍政権を支える側」の運動の蓄積も馬鹿にならないと感じます。

普段は、知らなかったことを知るとワクワクするのですが、さすがに今回はワクワクどころか背筋が凍るような思いになりました。敵を知り己を知れば百戦危うからず。なんて諺がありますが、このことの真を理解していたのは、日本会議中枢の人たちだったのかもと思います。


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