2018年10月22日月曜日

超越の棋士 羽生善治との対話




羽生さんの対談本。とても興味深く、とても面白かった。羽生さんは色々なところでインタビューに答えているので、何となく既読感はあったものの、それでも最後まで夢中になって読み進めることができた。

本書は、羽生さんとの対談の合間に、トップ棋士がインタビューで語る「羽生さん」も収録されていて、その内容が「羽生さん」の圧倒的な存在感をより肌に迫るような感覚で伝えていたと思う。中でも森内九段が語るパートは、森内さんの人間味が滲み出ていて、森内さん自身の人柄にも打たれる印象的な内容だった。

羽生さん関連本は、羽生さん自身の著作や、今回のような対談本などたくさん出版されている。僕はだいたい読んでいるのだが、どの本にも共通して言えることは、読後に知的好奇心を刺激された後のような高揚感を感じることだ。

それは将棋以外のことにもやたら詳しい羽生さんの知識や洞察力に「すごい」と思うこともあるのだけど、羽生さんを通じて「将棋」の奥深さ、ゲームとしての面白さを自分なりに体験しているのだとも思う。

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