2018年10月24日水曜日

恋する寄生虫


三秋縋の「恋する寄生虫」を読んだ。恋愛ものを読むのはすごく久し振りな気がする。本のカバーから想像できる、どことなく体温の低い小説だったように思う。できれば、タイトルと背景だけのカバーにして欲しかった。
僕は寄生虫に関する興味も関心も全くなかったのだが、本書を読んで、書かれていた寄生虫をネットで見てみて、その姿を不思議でとてもきれいだなと思った。物語の中では、寄生虫の形のイヤリングも登場するのだけど、そういうデザインは素敵だなとも思った。
物語はちょっと突飛なところと、適度に予測を外れる意外性があって、最後まで没頭して読むことができた。一番意外だったのは著者の三秋さんが男性だったこと。醒めた感じのする文章から、ずっと女性だと感じていた。

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