映画「エイス・グレード」を観てきた。米国のエイス・グレードとは日本の中学2年にあたる年齢のこと。そして日本と違うのは、この次は中3ではなく、日本でいうところの高校に入学することになる。つまり、卒業と進学を控えた微妙な思春期を迎えた女子生徒のお話。米国で口コミを通じてヒットした作品で、この手の作品で興行収入が1400万ドルを超えたらしいからすごい。
いまはスマホでSNSを通じてやり取りするのがコミュニケーションのインフラとなっているけど、抱えている悩みは、スマホがなかった時代と比べて基本的に変わっていない。いわゆる「本当の自分」がいて、いまの自分はそうじゃないから、だから苦しくもあり前向きにもなれる。古今東西、同じような思春期を体験した人はたくさんいる。当然すぎる感想だけど、その共感覚が本作が大ヒットで受け入れられた理由なんだと思う。
ちなみに主人公は心優しいパパと二人暮らし。映画のハイライトはそのパパが、娘のすべてを肯定して受け止めるシーン。ありのままのあなたでいい。そのすべてが愛おしくて、世界で一番大切な存在なんだと真心で抱きしめる。子育てにおいて一番大切なことが凝縮されている。僕も娘が同じような悩みを抱えたときに、そんな風に向き合いたいな思った。ま、それ以前に悩みを話してくれるような存在にならないといけないけどね…。
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