Perfume@東京ドームに行ってきた。初めてPerfumeを観たのが東京ドーム。それから8年たち再び東京ドーム。移り変わりが激しいこの時代に、これだけ長くトップアーティストでい続けたことは本当にすごい。デビュー当初はアイドル枠だった。メンバー全員が31歳となった今は、アイドルでありながらアイドルを超える存在になっている。Perfumeは奇跡のようなアーティストだと思う。
今回は昨年発売されたベスト盤のツアー。ということもあって、普段のアルバムツアーとは違い、お祭り感が多めの内容となった。ドリームファイターやポリリズム、チョコレイトディスコ、マイカラーなどの外せない楽曲はもちろん、人気曲のメドレーや、新曲も交えた盛りだくさんのセットリストだった。所々、メンバーの昔の映像が大型ビジョンにアップされて、懐かしさを感じる演出にほろりともきた。
多くのアーティストは、MCでファンに対する感謝を口にする。けど、僕的にはPerfumeの3人が口にする感謝の言葉は重みが違う。どんな広い会場でも、ファンとの距離感が圧倒的に近い。業界の右も左も分からない12歳くらいから活動をはじめ、長い下積み期間を経てブレイクした。国内のあらゆる舞台に立ち、そして海外のメジャーフェスにも出演し、ベストアクトにノミネートもされた。成長の一歩一歩が詳らかにされ、親近感よりも一体感に近くなっている。
最後のMCで、のっちがかしゆかとあ~ちゃんに対する感謝と尊敬の気持ちを話した。それも、パフォーマンスとしての言葉ではなく、とても生身の言葉として会場に響いた。音楽を体感しに来たはずのライブなのに、一番印象に残ったのがこのMCだったというのも、デビューからこれまでを振り返る、今回のツアーならではのような気がして、改めて僕はPerfumeのファンなんだなと実感した。