2014年1月26日日曜日

ハンナアーレント



映画「ハンナアーレント」を見てきた。今の日本に向けて作られたの??と思ってしまうくらい考えさせられる映画だった。


考えさせられた科白。

ハンナがアイヒマン(ユダヤ人を強制収容所に送った指揮者)を評した言葉。

「アイヒマンは平凡な人間。そして本当の悪とは平凡な人間の凡庸な悪である。」

自分で良し悪しを考えず、仕事だから言われたことをやる。その結果に対して責任を負わない。なんか、そのまんま○○電力に当てはまる表現だと思った。

もう一つ考えさせられた科白。

同胞であるユダヤ人に対する愛は無いのか?と問い詰められた時に、ハンナが返した言葉。

「私はひとつの民族を愛したことはない。私が愛するのは友達だけ」

近隣諸国との関係悪化に精を出している方々に深く考えてもらいたい言葉だと思う。リアルな友達を世界中に作ることができれば、それが最も効果的な安全保障だと思う。


2014年1月19日日曜日

しし肉鍋

※写真はありません。

大学時代の親友Y君が営む山口里山農園から毎月お野菜をいただいています。今月はしし肉が届いたので、同梱されていたお味噌とお野菜でしし鍋にしていただきました。

ちょっと煮込みすぎたこともあって、硬かったのだけど、モンゴルで食べた「獣の肉」の感覚を思い出して美味しかったです。今度は焼肉にして食べようと思います。

Y君とは長い付き合いになるけど、遠く離れた土地にいても彼が育てた野菜で繋がることができて嬉しいです。SNSでもメールでも無く、手紙でやり取りしている以上に体温を感じます。こういうのも豊かな人間関係の一つのカタチなのかな、と思います。ごちそうさまでした。

2014年1月15日水曜日

Blur @ 武道館



ブラーの武道館公演に行ってきました。ステージ後方のほとんど演出が見えない座席まで販売していてちょっとどうなの?って思ったけど、それでも見たい人は見たいのだからいいのか??

セットリスト

Girls & Boys
There's No Other Way
Beetlebum
Young & Lovely
Out of Time
Trimm Trabb
Caramel
Coffee & TV
No Distance Left to Run
Tender
To the End
Country House
Parklife End of a Century
Death of a Party
This Is a Low
Yuko & Hiro
Under the Westway
For Tomorrow
The Universal
Song 2 

復活(!?)ライブなのだから当然といえば当然のセットリスト。「She's So High」が聴けなかった以外はほぼベスト盤的な内容で満足。 

ブラーのフォロワーはいそうにみえて見当たらない。ロックというには軽すぎる気がするし、ポップと言うにはひねくれ過ぎている気がする。 このバンドの存在自体が超ユニーク。そんなことを考えたライブだった。

2014年1月13日月曜日

2013 Best AL

2013年も終わって2週間程経ったので、恒例のベストアルバムを考えてみました。


5位「More Light」Primal Scream
いい曲とそれほどでもない曲の差が大きかったけど、期待を裏切らないカッコいいアルバムだった。


4位「Timeless MelodyN夙川BOYS

昨年聴いた中で一番好きなアルバム。下北のライブも昨年で一番アガったライブだった。



3位「Wakin On A Pretty DazeKurt Vile
昨年一番じっくり聴き込んだアルバム。一人でいる時間が豊かになる音楽。


2位「m b vMy Bloody Valentine
シューゲイズバンドは多々あれど、やっぱりマイブラは特別なんだと証明した一枚。新木場と国際フォーラムで2回も観れたのも嬉しかった。


1位「Modern Vampires Of The CityVampire Weekend
日常に溶け込んでしまうような自然なアルバム。どんな場面でも邪魔にならない。幸せな気持ちになれる。

昨年は例年よりもいいアルバムが多かった。

2014年1月4日土曜日

『謎の独立国家ソマリランド』



評判通り、すごく面白い本だった。内容の面白さもさることながら、著者の高野さん自身が強烈に面白く、著作を全て読んでみたいと思った。

文章も、複雑な事柄を親しみやすい表現で書かれていてとても読みやすい。ただ、読みやすい=分かりやすい、といった一面のみの理解に読者を落とし込むのではなく、自然と考えさせられる内容となっている。

吉祥寺のスタバで、7時間くらい読み続け、外の風景が頭の中のソマリランドと全く違って困惑した。自分がどこにいるのか分からなくなるくらい刺激的な一冊だった。