2011年9月20日火曜日

『困ってる人』と『東京のどん底から』



最近話題の本『困っている人』。友人から薦められて読んだ。痛い話に想像力が膨らんでしまう人は読まないほうがいいと思う。夢に出ててきそうなくらい怖い話だった。



読みながら上の写真の『東京のどん底から』というだいぶ前に読んだ本を思い出した。「困ってる」具合ではこの本を読んだ時の方が衝撃的で、実際に山谷地区を訪れるなど行動に移したくらい。訪問は続かなかったけど、関心はいまでも強い。

世の中、というか世界中、困っている人だらけだ。それで世界は回っているし、それが仕組みで世界は回るように出来ている。

だからといって、困っている人に「大丈夫だよ、それって正常なんだよ」とは言えない。まともな神経でいようとすると疲れる。

反原発デモは何故報道されないのか

昨日の反原発デモをメディアが積極的に取り上げなかった件について。下記URL、渋谷さんのブログ「社長はつらいよ」より。

http://ro69.jp/blog/shibuya/57863

これって東電のメディア支配の影響力でしょうか?平和な国、日本で6万人のデモは事件です。それを伝えられないメディアに用はないですよね。

たぶん10万人集まったら取り上げるのかな。

2011年9月14日水曜日

『恋しぐれ』



今日の一冊。葉室麟さんの『恋しぐれ』。

「恋」を物語の引力に、蕪村とその門下生たちの交流を描いた作品。文章が美しくこころが癒されます。

「良書を読むための条件は、悪書を読まないことである」。確かショーペンハウアーのお言葉。私なりに言い換えると「美しい文章を読むことは、悪書を読まないことである」になります。

小説自体は短編ものの連作。一番好きな話は月渓の恋い。「一途」であることの悲しさと清らかさに惹かれる物語です。

2011年9月13日火曜日

Linkin Park@横浜アリーナ



今日のライブ。リンキンパーク@横浜アリーナ。新譜『A Thousand Suns』のツアー。

映画でもスポーツでも、感動的なものは大抵カッコ悪かったりする(だから感動的なのだけど)。でもリンキンパークは違った。文句なしにカッコよく、そして感動的なライブだった。

新譜からのナンバーを要所に据えた一瞬の隙もない鉄壁なセットリスト。バンドの充実振りがそのまま体現されたような内容だった。

ただ、ちょっと出来すぎていて最後の方はひいてしまった。良すぎるものに対する無条件の反発だと思う。ロックのライブなのに。不思議だし矛盾だ。

2011年9月12日月曜日

『経済危機のルーツ』



今日の一冊。経済学者、野口悠紀雄氏の『経済危機のルール』。

最近読んだどの経済本よりも分かりやすく、面白く、ためになった。

経済の内容で350Pを越える厚さなのに一気に読み進めることが出来た。経済学部でもないのに。これってすごいことだと思う。

難しいことを平易な文章で説明できること。自身の体験談やアネクドートを織り込みながら読み手を飽きさせないこと。そして何より内容が専門的で勉強になるということ。

一流の学者は一流の書き手でもあることが証明されている一冊だと思う。

日本経済が不況にある原因や、立ち直れない理由、それらを踏まえて、これからの方策に関心のある人(無い人はやばい)は素通りしない方がいいと思う。

2011年9月11日日曜日

Beady Eye@Zepp Tokyo



サマソニ後の初ライブ。ビーディアイ@ZeppTokyo。

感想。まず、リアムが近い。サマソニのマリンで見たときはスクリーンでしか顔を確認できなかったけど、今回は肉眼ではっきりと顔が見れる。オアシス世代なのでリアムが至近距離にいることにただ感激。

肝心の演奏もマリンの時より良かった。アルバム1枚の(一応)新人バンドの楽曲は、まだスタジアムに耐えられるだけの強度はなかったのだと思う。ライブハウスで演ることで音が蜜で濃くなっていたし、サイケなグルーヴも効いていた。

セットリストは当然ながらALを全て網羅。改めてこのALのメロディーの良さを実感した。The Beat Goes On、Wigwam、For Anyone、The Morning Son、うっとりするくらいの美ナンバーが聴ける。しかも聴くたびに好きなっていく。

リアムはカッコいい。そして間違いなく普通じゃない。毀誉褒貶、ほんと色々とあるけど、あの声、あの佇まいには全て敵わない。それがZeppのような小さな箱で観れたことは幸せな体験だった。


The Beat Goes On

2011年9月8日木曜日

いらなくなった核はモンゴルに捨てよう②


毎日新聞 夕刊 2011.8.31

久しぶりのモンゴルニュース。以前にも書いた核処分場計画について。

記事によると小規模ながらUBでデモがあったらしい。国民の関心は高いが、楽観的。そんな感じだ。なんとなく想像がつく。

モンゴルで出会ったエコクラブの生徒たちはどう反応しているのだろう。気になる。

核ではないけど、処分場建設に関するロールプレイを授業でやった。ステークホルダーの関係がまさに当てはまる。

ゲームではなく、現実に立たされるとき。今はそういうフェーズにある。

この問題は、日本人である私自身も勿論当事者の一人。こういう時にモンゴルで環境教育隊員として活動したかったと思う。