2009年10月31日土曜日

『モンゴルの二十世紀』

今日のUB気温-10℃。雪が降って足元がすべります。今日の1冊。モンゴルの近現代史について。


( 小長谷有紀『モンゴルの二十世紀』中央公論新社 )

社会主義時代~資本主義への変動期を、最前線で駆け抜けたキーパーソンによる証言の記録。社会主義時代の都市と地方の人々の生活の様子、産業が発展していく軌跡が分かりやすく語られている。そして市場経済への移行を完全な失敗と位置付け、その要因を冷静に客観的に分析している。とても興味深く面白い。

また、いまのモンゴルが抱える課題。首都一極化と農村開発、食料自給率の向上と基幹産業の発展などが、無計画な資本主義への移行との深い因果関係にあることがよく分かった。問題を改善するためには原因を探らなくてはいけない。前進することが問題を解決する、というような雰囲気があるだけに、とても示唆に富んだ内容だと感じた。

2009年10月30日金曜日

ミューズ・カサビアン・アークティック

久し振りの今日の1枚。UKロック雄ミューズ。


( MUSE : The Resistance )

ミューズの新譜、最近聴き込んでいます。デビュー以来それほど大胆に変化していないけど、着実に新境地を開拓しているミューズ。今作は叙事詩的な世界観を取り入れ、聴かせる以上に観させる内容に仕上がっている。世界20カ国で1位という大記録を打ち立てたにも関わらず、コマーシャル的な要素が全く見当たらない。稀有なアルバムだと思う。

そしてこのミューズを筆頭に、いまUKロックが熱い。今月のアークティックモンキーズ@武道館を皮切りに、年明けにカサビアン、ミューズと立て続けに武道館公演が続く。とっても観にいきたい。けど行けない。悲しい。

2009年10月29日木曜日

半日日曜大工

お世話になっているNGOがオフィスの改装工事をしているのでお手伝いをしてきました。


( 鋸の刃は日本と逆で、押すときに切れます )


( 完成、荷物置きです )


( 看板にペンキで、冬物、古着、安く売っています、と書きました )

外での作業は凍えるんじゃないかというくらい寒かったです。けど、こうして、普段の活動とは別にボランティアをさせて頂くことができてとても楽しかったです。どうもありがとうございました。

2009年10月28日水曜日

モンゴル観光産業のゆくえ①

今日もすごい大気汚染。部屋の窓から見渡すことのできた丘が、まったく見えない。


( 煤煙で灰色の景色。加工していません )


( 丘が見えるのわかりますか?いまは見えません )

モンゴルはこれから冬場の観光産業にも力を入れていくみたいですが、UBは大気汚染を改善しない限り、人はやってこないと思います。

現在、モンゴルを訪れる観光客数は年間45万人(日本人は1万7千人)ほど。モンゴルの目玉は何といっても大草原に代表される自然と、遊牧民の生活文化。このどちらも地方に行かなくては楽しめない。そこで必要とされるのが交通インフラと宿泊施設。けど、いまのところどちらもあまり充実していない。

そんな中、日蒙双方の観光協会が観光振興に関わる会議をもったらしい。
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=42700
( リンク元 : トラベルビジョン )

インフラ整備の必要を指摘する日本と、ありのままのモンゴルを楽しむにはインフラ整備は必要ないとするモンゴル側の意見。難しい問題だと思います。

インフラについてはひとまず置いておいて、観光産業を発展させるために、モンゴルでいま一番必要なのはガイドの育成ではないかと思います。同期隊員が配属する国立大学では、この9月からエコツーリズム科がオープンしました。学生数は80名ほど。この中からプロのガイドが育つことが期待されます。

2009年10月27日火曜日

『やりたいことがないヤツは社会起業家になれ』

UBのど真ん中にヴィトンのお店が大々的にオープンしました。どうせなら本屋がほしかったです。今日の1冊です。


( 山本繁『 やりたいことがないヤツは社会起業家になれ 』メディアファクトリー )

やりたいことがない人は社会起業家に向いている。冒頭からホントかよ、とちょっとつっこみたくなるメッセージで本書は幕を開ける。「やりたいことがない、そういえる人は自分に正直。そして自己実現よりも人のために働ける。共感する才能と何にでも対応できる能力を持っている。」なるほどなぁ、と思う。

やりたいことがなくても、人は人や社会との繋がりなしには生きていけない。だから何をやりたいか分からなくても、繋がりたいという外に向かう意識のベクトルは大きくなるのだと思う。それは自然と「役に立ちたい」という思いに直結する。だから社会をよくすることを仕事にする社会起業家に向いているということにもなる。

話の本筋では無いのだけれど、山本さんのネーミングセンスに感動してしまった。コトバノアトリエ、神保町小説アカデミー、オールニートニッポン、トキワ荘プロジェクト。響きだけで面白く、ちょっとオシャレでポジティブなエネルギーを感じてしまう。こういうドキドキわくわく感をつかめる名前は、けっこう大切になってくると思います。

2009年10月26日月曜日

木を植えてきました

天候のため延期になっていた植林をしてきました。



本来はエコクラブの生徒たちと植える予定でしたが、インフルエンザで登校禁止なので、先生たちが参加してくれました。植えたのはカエデの苗木で、生後1年と2年の木を合わせて200本ほど植えてきました。厳しい冬を越え、無事育ってくれるといいです。

周りからどう見られるか

人からどう思われているか。多くに人にとって気になることであると思う。そしてやっかいな問題だとも思う。



大学の心理学で学んだ話。「自分の思う自分像」と「人が思う自分像」のベクトルの差が大きいほど、人は困惑や鬱を感じるらしい。もっともだと思う。それはネガティブな評価だけでなく、自分に対する人からのポジティブな評価でも同様らしい。例えば周囲から美人だ美人だといわれる、けど自分ではそうは思わない、そういう時に鬱になる人は多いらしい。

私自身もこのことで悩む時が多い。そして結局は人が思う自分像に合わせるようにしてしまう。その後は決まって落ち込むし、疲れる。自分の居場所を見つける、ということは自分と他人のベクトルが一致している環境なのだと思う。それには自身の努力70%、運30%くらいが必要なんじゃないかと思っている。