2015年11月29日日曜日

MONOEYES@ZEPPダイバーシティ

今年のサマソニでのライブが最高だったMONOEYES。メロディアスでアッパーなファーストを提げてのツアー初日。チケットも2800円と嬉しい安さでとても楽しみにしていた。ライブ自体はサマソニほどの高揚感は無かったものの、勢いを感じるよい内容だったと思う。特にLEDを排したこだわりのオールドスタイルの照明は、効果的に武骨な格好良さを演出していて良かった。

嫌だったのは、MCで細美さんが話をしようとした時にエールを送った女性ファンに対して「誰かそいつつまみ出せ、空気読めよ」みたいな発言をしたこと。自分が喋ろうとした瞬間を遮られたからと言ってその暴言はないと思う。それに空気を読まずにやってきた細美さん自身が空気読めなんて言っちゃダメだよ。

結局そのMC以降冷めてしまったのでアンコールを聴かずに帰ってしまった。別のMCで、自分たちはファンを選ぶバンドって言っていたから選ばれなかったのは仕方ない。音楽的には好きなバンドだから残念ではあるけど。

2015年11月17日火曜日

日本の貧困

2015/11/16 東京新聞

料金滞納で電気を止められ、灯りをとるために使用したろうそくが原因で火災。家で生活していた80代のご夫婦と15歳の孫が亡くなった。先月の話。ろうそくが原因の同様の火災は断続的に起きているという。

電気や水道といった生きるための必要最低限のインフラが保証されない日本の実態。これでも「先進国」としてのいっぱし自負だけは持っているのだから国民として情けなくなるし、すごい悔しい。困っている人に寄り添えるような社会になりたい。

2015年11月14日土曜日

映画「俺物語」

少し雨がぱらつく新宿。傘をさしている人とさしていない人の割合は半々くらい。私はささずに歩くのが好き。その方がロマンチック。

武骨な男子高校生の純愛物語という触れ込みの「俺物語」を観てきた。予想通りの展開にもかかわらず、主人公のリアクションがいちいち面白く、最後まで楽しく観ることできた。最近ではイチオシのエンタメ作品。

恋愛要素以外にも、友情であったり、人の気持ちを考えることの素晴らしさであったり、好きな人を想う真っ直ぐ気持ちであったり、嫌味一つない清々しい映画だった。自分が高校生だったら、間違いなく好きな子に観てもらいたい映画(それで共感してもらえなかったら泣くけど)。

主人公タケオの全てを包み込むような優しさに満ちた笑顔。ヒロイン大和の嬉しいこと以外に何の含みも持たない笑顔。この二つの笑顔がとても対照的だった。両者とも好演だったと思う。あとタケオが野球部の助っ人でホームランを打つシーンがバカみたいな迫力があって好き。


2015年11月13日金曜日

おおかみこどもの花の家

2015/11/13 東京新聞

「おおかみこどもの雨と雪」の舞台となった古民家。富山県の山奥に毎年1万人の観光客が訪れるらしい。映画の効果ってすごい。名作だしね。

映画に出てくる「雪」のこどもの頃にそっくりな友達がいる。元気いっぱい好奇心いっぱいで、笑うときはお腹を抱えてガハハーって笑う。自然がそのまま人の形をしたような、本当の意味で天然な女の子。美形なつくりをしているのに、そっかこういうのを「無駄美人」っていうのか。これはさすがに本人に失礼だな。

今日、たまたまその「雪」と知り合ったモンゴルで少しお世話になった大学教授から電話がかかってきた。何でも博士号を取得するために日本の大学院に留学しているとのこと。早速近々再開する約束をした。冬の大気汚染がなければもっと住んでいたいと思うモンゴル。懐かしい。

少しづつ冬に近付いている東京。ネオンで街も明るくなり始めた。寒くなると人と触れ合っていたいと思う。暖かいときよりもずっと。季節をこんな風に感じられるのはゆとりがある印のような気がする。もうすぐ空気が冷たい。

2015年11月11日水曜日

ルンタ@ポレポレ東中野



今日はチャットモンチーのライブ@武道館!の予定だったけど、変更して映画「ルンタ」を観に行くことに。上映後に池谷監督とシールズ安部さくらさんのトークイベントがあるということでこちらを優先。

映画はチベット人の中国政府に対する焼身抗議活動をテーマとしたドキュメンタリー映画。ルンタはチベット語で風の馬(ルン=風・タ=馬)というらしい。

焼身抗議活動があることはもちろん知っていたし、中国政府によるチベット人の人権を無視した弾圧など、本当にひどい息苦しい問題だと思っていた。しかしながら「焼身」による抵抗というのは、感覚として理解できなかったし、なんかちょっと違うんじゃないか、そう思っていた。

映画とトークイベントを通じて気付いたのは「焼身」は残された最後の手段としての抵抗だということ。そしてそれは非暴力である。だから理解できないという壁にぶつかって、そこで思考停止してしまうのではなく、その行動を受け止めた上で考え、自分の姿勢を定めなくていけないと思った。

池谷監督と安部さくらさんのトークも映画に対する理解を深める上でとてもよい話となった。安部さくらさんは、何というか「自分の言葉」を持っている人で、それは自分の意見をもっている以上に魅力的に感じた。自由であるために行動を続けなくていけない、とても説得力ある発言だった。

映画でみたチベットの風景は、草原が広がり、ゲルがあり、協力隊で滞在したモンゴルを思い出した。登場したチベット人たちの澄んだ瞳をみて「誇りある生き方している」と安部さくらさんは言っていたがその通りだと思う。草原の遊牧民たちは誇りを持って自然と生きている。自分たちと自分たちの国が大好きだ。

最後に、政治的に発言のできないチベット人に代わりこの映画のガイドを務めた中原さんはすごい日本人だ。現地で30年以上生活し、現地の人に受け入れられ、そして「チベット問題」を発信し続けている。池谷監督が現地で上映会を開いたとき、中原さんが熱烈な拍手で迎えられて涙したと言っていた。

焼身が終わり、非暴力の抵抗が実を結び、自由がチベットに訪れるように、これからも応援を続けたい。

日刊雑誌「東京新聞」

今日はここ数日のどんよりとした天気から一転して快晴。洗濯日和で嬉しい。「心が叫びたがっているんだ」のサントラを聴きながら穏やかな気分になる。

朝のコーヒーと東京新聞は日課。東京新聞は話題の幅が広く、日刊雑誌のような感覚で読んでいる。もちろん知るべき時事情報も豊富で一番信頼の置ける新聞でもあります。


まず、一番嬉しかった記事は、小学6年生が特許を取得したスチール缶とアルミ缶の分別ごみ箱。スーパーを経営する祖父が分別作業をしているのをみて思いついたという。素敵な話だ。


次に、考え方させられたのは斎藤美奈子さんのコラム。平和のための新憲法9条論が、結局は改憲OKの空気作りに貢献し、現政権の思う壺となってしまうという指摘。なるほどと思うがもう少し整理して考えたい。


もう一つなるほどと思った記事は、図書館の新刊本貸し出し1年猶予案についての記事。「図書館が貸し出すから本が売れない」という前提に対し、そもそも新刊を買う層と図書館で借りる層は重ならないという指摘もある。

確かに、借りる人ははなから「借りて読む」と決めているのであって、受け取るのが半年や1年後であっても平気で待つことができる。これは私自身の実体験にも当てはまる。

私なんかは狭い家に本が増えると困るから、何度も繰り返して読みたい本以外は図書館借りる。新刊本の小説も切実に読みたいもの以外は、他に読むものがたくさんあるので待つことができる。本が売れないことで、文壇が干上がってしまうのは問題だと思うのでなんとかしたいのだが…


最後は中国人留学生による「痛部屋」ビジネスの話。これ一度は泊まってみたいですね。ハマりそうな予感がします。日本人以外が始めたことのなんかちょっとすごい納得感があります。日本に萌えを期待して来日する外国人に受けるだろうな。


2015年11月10日火曜日

坂口恭平『幻年時代』


『独立国家のつくりかた』を読んで以来、その社会に対する考え方に共感してすっかりファンになってしまった。『現実脱出論』『隅田川のエジソン』『徘徊タクシー』『幸福な絶望』と続けて読んだがどれも抜群に面白い。坂口さんの途轍もない才能に怖いくらい凄味を感じてしまう。

本書『幻年時代』は、坂口さんの原点とも言える風景を眺めているかのような錯覚にふと落ち入る。たまたま同年代生まれということもあって、物語の中の生活感が懐かしく感じる。昭和も終わりに近付いた、これから始まる平成の世に、まだ純粋にワクワク感だけ持っていた時代。

物語とは別に本の造りも素敵だった。手触りに少しザラつきのある紙で、時間が経つとほんのり甘い香りを発しながら四隅が均等にきつね色に変わっていく。その紙の変化に合うように、上下左右に均等に充分な余白も用意されている。幻年時代というタイトルに相応しい造りだと思う。作品として大切にしたい一冊。

就活面接見直し

2015/11/10 東京新聞

仕事で大学生と接する機会があったので気になっている新卒採用。結局1年で見直すことになった。トライアンドエラーということだろうか。。

(建前上の)理由は学業に専念できる期間が逆に短くなったとのこと。こんな計画性のない大人たちが経営する企業に入って大丈夫なのか、学生たちにとってはいい参考になったのではないかと思う。

気になる内定率は昨年同様に85%程とのこと。変えようが変えまいがしっかりした学生はちゃんとやるし、そうでない学生はやらない。

新卒採用一括採用は、素晴らしい「同期」に出会えた個人的体験からあった方がいいと思っている。あとは先日見た映画「マイ・インターン」でやっていた採用方法なんかがもっと普及すると面白くなると思う。

2015年11月7日土曜日

We are Perfume


朝からぬるま湯のような天気。過ごしやすいといえば過ごしやすいのだが、あまりシャキッとしない感じ。特に歌舞伎町のような繁華街を歩くと2倍増しで湿っぽい。

今日はPerfumeファンとして必見のWe are Perfumeを見てきた。これがものすごく面白くて、そして感動的で、Perfumeを好きになって本当に良かったと心から思える素敵なドキュメンタリーでした。

World Tour 3rd を追ったこの作品は、台湾からシンガポール、LA、ロンドン、そしてNYと、各地のファンの熱狂や3人の舞台裏の様子を垣間見れて、それがとても新鮮だった。映像から伝わる海外のファンは日本以上の盛り上がり見せていて、世界中で愛されるPerfumeの存在を、改めてすごいと思うと同時になんか嬉しかった。

ライブの後のダメ出しmtgを経て、ライブ毎にセットリストに改良を加えていることにトップアーティストの矜持を感じたし、ファンが求めるPerfumeをトコトン追求している姿勢にあるべきプロの姿を見せられた。キャリア15年の積み重ねの大きさは伊達じゃないし、それでもまだ26歳という年齢にまだまだの可能性を感じさせられる。偉大だ。

最後に2年後の大きな目標も聞けて、これからがますます楽しみになった。人に元気と感動と生きる力を与える類稀な存在。ずっとずっとずーっと応援していきたいと思う。

見てね。

2015年11月6日金曜日

叙勲を断った人

2015/11/6 東京新聞 朝刊

ここ最近PCを起動するとやたらとWINDOW10の無料アップデートを推奨される。今日はすでに世界で1億人がアップデートしています。と出た。ますますしたくなくなる。

今月3日に秋の叙勲受章者が発表された。このことには全く興味がないのだが、過去に「天皇の叙勲」を断った人々がいることに興味をもった。

日銀総裁だった前川春男さんは、駆け出しだった経済素人の新聞記者に対しても、きちんと目を見て親切丁寧に質問に応じたというエピソードを東京新聞で読んだことがある。さらに叙勲辞退の理由として、自分はただ仕事をしただけであって、人に序列をつけるのはしょうに合わないと話されていたとも。

国民栄誉賞を辞退したイチローの理由もさすがだと思う。カッコイイ人はどこまでもカッコイイものだと羨望すら超えてしまう。

2015年11月5日木曜日

夫婦別性について


社説の論旨とはずれるが、姓を変えるのは今でも96%が妻だそうです。私は4%に属しているのか~と思うと何だか得した気分になります♪姓を変えた時の理由も大したものではなく、その方が楽しそうだったから。変えられる機会も滅多にないし。本当にどっちでもよかった。

実際に不利益を被ったのは、免許やパスポート、それと銀行口座名義の変更手続きくらい。あと、本人指定の郵便物が受け取れなくて困ったことも。5年近くたってそれくらいです。どちらかの姓を選ぶのなら、もっと多くの男性が変えることを選んでもいいんじゃないかと思う。

2015年11月2日月曜日

心が叫びたがっているんだ

日曜のファーストデイ。新宿の映画館は朝からすごい混雑。秩父市が舞台ということで前から気になっていた「ここさけ」を見てきました。人を感動させる力を持った素晴らしい作品で、最後の方はやっぱり号泣。相変わらず涙腺がゆるいです。

映画の内容は、爽やかでありほろ苦くもあるザ・高校生青春群像劇。登場人物たちの雰囲気が、自分が高校生だった約20年前と比べてもそれほど変わっていない気がして懐かしかった。あと、クラムボンのミトさんが歌う途中の挿入歌がすごく良かった。少し暖かくて少し切なくて。サントラ買おうかな。

制作スタッフは「あの花」の超平和バスターズさん。どんな次回作がくるのか、今からとても楽しみです。願わくばこの路線でもう一度秩父で。