東京新聞 2016.11.10
昨日は一日中ラジオにかぶり付いて米大統領選を聞いていました。午前中のうちは取ったり取られたりの大接戦が続き、まるで白熱した野球を観戦をしているようでとても面白かったのですが、結果には驚きました。本当にこの人を大統領に選ぶんだ!というのが第一感です。
1. ミレニアム世代はクリントン指示が多数
これはやはりポイントだと思います。グローバル化した社会で育ってきた20〜30代は、その経済的恩恵を受けていなくても、多様性のある文化的な現状を肯定的に受け止めていて、本当の分断というのはこの「ミレニアム世代」と、それより上の世代との間にあるのではないかと思います。
2. 政治はその国の民度をあらわす
まず「民度」とは何かという曖昧な話になりますが、知性や良識のようなものだと考えています。だから差別的な発言を繰り返すトランプ氏を選ぶ米国の民度は劣化しているのではないかと思います。米国に限らず、というか米国よりも日本の劣化の方が相当激しいですが。
3. アメリカンドリームを復活させる。なんか「日本を取り戻す」みたいな発言に聞こえます。目標とする未来が「良かった過去」というのは、後ろ向きに前進しているようで、複雑な気持ちになります。ただトランプ氏は「アメリカンドリーム」を実現させたので、それは見事だと思います。
4. 乱高下する株価
選挙速報と同時に流れる株価のニュース。これを機に儲けを狙っているのだと思うけど、もう少し落ち着いてくださいと言いたくなります。大統領選でさえ、市場の喰い物にされているのだと思うと、どうしようもない気持ちになります。
以上の感想を持ちました。
新聞や他のメディアでも、今後を明確に予測している声はなく、どうなるのかが本当に分からないのが不安でもあり期待でもあります。でもこうなった以上、これまでのトランプ氏ではなく、これからのトランプ氏を期待したいです。