2016年12月25日日曜日

出雲充さん

東京新聞 2016.12.25

クリスマスだ。娘は朝からご機嫌で、僕も嬉しくなって柄にもなくクリスマスソングのCDをかけたりしている。大きくなって来たので盥風呂ももうすぐ卒業。ちょっとかなしいけど…。

今日の東京新聞。ユーグレナ社長、出雲充さんへのインタビュー記事。短い中にも学ぶべき点がぎっしりと詰まっている。

1.現場を知る
世界の飢えを無くしたい。そんな想い抱き続けてきた出雲さん。だが学生時代に訪れたバングラデシュで「飢え」では無く栄養不足が真の問題だと気付く。そこから栄養価の高いミドリムシの研究に没頭することになる。

2.挑戦し続ける
過去、誰も成功したことのないミドリムシの培養。数百万が一日で飛ぶ失敗を何度かしても諦めない。培養に成功し、販路開拓のための営業を始めるが2年間ほど誰からも相手にされない。辛くても折れなかった先に光明がさした。

3.さらに挑戦し続ける
ミドリムシが売れ始めたなか、今度はミドリムシのジェット機燃料化に事業を拡大する。自分がやらないと他の人がやってしまう。そのことの方が自分にとってのリスクと考え行動する。

4.断言する
ミドリムシが世界を救う。相手が子どもだろうが総理大臣だろうがそう断言する。「かも知れない」「可能性がある」あるでは周囲は安心しない。断言することで振れない芯を示す。

5.次世代を育てる
優れたアイデアを持つ次世代への投資を積極的に行う。自身の事業は自分の代で終わらないと認識し後継者を育てる。

写真ではそうは見えないが若干36歳。尊敬せずにいられない人物だ。

2016年12月22日木曜日

カジノ法案、教育的配慮が必要

東京新聞 2016.12.20

一昨日、新聞を読んでいたら僕の投稿記事を見つけた。これまでは掲載される前に一報があったが、今回は抜き打ち。常連だからかな。嬉しいことは嬉しい。

が、昨日気合を込めて投稿した記事があり、立て続けては掲載されないのではないかと心配。その内容は昨日のブログエントリーであるドイツの難民受け入れ政策について。お願いしますよ、東京新聞さん。

因みに掲載された投稿はカジノ法案について。子どもの教育的な視点からはあまり語られていないので、そのことに言及してみた。僕の友だちは、小学生の頃に親についてパチンコに行き、その結果大人になってから依存性になったという。

大人は子どもにギャンブルしている姿を見せるべきではない。モラル全開は個人的には好きでは無いのだが、そういうのもたまには良いだろうと思った。

モンゴルへの恫喝外交

東京新聞 2016.12.22

今年11月にダライ・ラマの訪問を受け入れたモンゴルに対し、中国は対抗措置として予定している政府間交流を停止するという恫喝にでた。モンゴルはこれに屈し今後のダライ・ラマ訪問は認めないことにした。

約7年前のモンゴル滞在中に、モンゴルの民族衣装やホーミンという音楽が中国の文化遺産に指定されたことがある。その時は中国に対して抗議したが、いまはそんな気骨も残っていないのか。これでは属国みたいではないかと思う。

日本も人のことは言えないけど。

2016年12月21日水曜日

ドイツの挑戦を応援したい

東京新聞 2016.12.21

ドイツで起こったクリスマスマーケットを狙ったテロ。難民とみられる男が容疑者として拘束された。当然のようにドイツの難民受け入れ政策が、それに反対する右派から批判を受けている。

排外主義的な勢力が欧米で力を伸ばしているが、これこそがテロリストの狙いではないかと思ってしまう。不安と対立を煽り、国内で育まれる国籍や宗教の違いを超えた人と人の交流、つまり平和へのソフトパワーの力を削ぐことが。

ソフトパワーが弱まると、平和構築手段が軍事力のようなハードパワーに傾く。でもテロリストにとっては既に圧倒的なハードパワーの差があるわけだから、それは今更脅威にならないはずだ。逆にソフトパワーが弱まると、疎外される人たちをリクルートできる機会が増えるはず。

だから、どんなことがあってもソフトパワーは育てていかなければならない。ドイツの難民受け入れ政策はその点で正しい。これから最大の試練を迎えると思うが、ドイツには踏ん張ってもらいたい。ここで折れてしまうと、悪い方に流れは加速してしまうと思う。

2016年12月18日日曜日

Virtual Wife

BBC NEWS

ヴァーチャルワイフなるものが来年末以降に市場投下されるかも知れない。動画を見るとデスク上サイズで立体ホログラムのようなものだった。映画「her」を観てから、AIに恋する日は遠くないなと思っていたので、ついに来たかという感じです。

友達に話したらペットみたいな感じかな、と言っていて、なるほどと思いました。それと石黒教授が開発している、抱っこできるサイズのコミュニケーション・アンドロイド(テラノイドという名称だった気がする)も連想した。

どれも要は孤独対策。孤独とはどういうことか、たまに考えることがある。人といると1人になりたくなる時があるし、1人だと人といたくなる時がある。状態としてはどちらも孤独なんじゃないかと思う。常に孤独を抱えて生き続けているのが人間なのかと。

だとしたら、孤独は人によっては癒せないのかも知れない。自分自身の問題なのだから。そう考えて、このヴァーチャルワイフは価値ある商品なんじゃないかという気がしてきた。これによっては癒される孤独は、少なくとも当人にとっては本質的なもののような気がする。

2016年12月10日土曜日

挨拶は犯罪防止に有効

東京新聞 2016.12.10

この読者投稿を読んでなるほどと思いました。僕も、神戸市のマンションで防犯上の理由からマンション内での挨拶を禁止にした記事を読んで、驚いたのと同時に何か違うのではないかと悶々とした気持ちになりました。

子どもが挨拶しないことについては、友人とも一度話題になった。その時は、(防犯上の理由で)学校で知らない人に挨拶しないと教えられているから仕方がない、という意見が説得力を持ったが、何か違う感がどうしても拭えなかった。

なので同じような疑問を感じている人にぜひ読んでいただきたい。内向きに解決を考える発想で無いところにも共感の広がりを感じる。

最後まで諦めない

東京新聞 2016.12.10

TPPも原発も最後まで諦めない。安倍政権の意地。これが弱者の立場だったら応援したくもなるが、権力者の「諦めない」は怖くて仕方がない。

原発の国民負担が過去に遡って2.4兆円になると試算された。安いと言って売り続け、実は安く無かったので差額を回収します。これは明らかに詐欺。消費者庁に相談したい。

TPP。これでアメリカが承認したら安倍ミラクルだな。まさに神ってることになる。けど、この人のこれまでを考えると、何が起こるか最後まで気が抜けない。

諦めないことが目標の実現に繋がります。そんなことを安部総理に言われる日が来たら…。悪い冗談以外の何物でもない。

2016年12月9日金曜日

2016年 ベスト・アルバム


今年もロッキンオンのベストアルバムが発表され、納得がいったりいかなかったり、一人で盛り上がっています。

僕の今年のベストアルバムはこんな感じになりました↓↓↓

1.「ザ・ライフ・オブ・パブロ」カニエ・ウエスト
2.「ア・シェイプド・ムーン・プール」レディオヘッド
3.「ザ・カラー・イン・エニシング」ジェイムズ・ブレイク
4.「レボリューション・レディオ」グリーン・デイ
5.「ポスト・ポップ・ディプレッション」イギー・ポップ
6.「メタル・レジスタンス」ベビー・メタル
7.「ウォールズ」キングス・オブ・レオン
8.「★」デヴィッド・ボウイ
9.「サイコノーティカ」リンダ・ギララ
10.「オン・マイ・ワン」ジェイク・バグ
11.「コズミック・エクスプローラー」Perfume

今年は最初から最後までカニエを聴きまくった一年だったように思います。アルバムも圧倒的に素晴らしかったし、リリースの仕方も刺激的だった。井上貴子さんが「インターネットによって喪失したものを嘆く代わりに、アナログ全盛時代の音楽への興奮を21世紀に更新してみせたものだとも言える」と評したが、その通りだと思う。

あと印象に深く残ったはフジでのジェイムズ・ブレイク。極めて内省的な音楽なのに、大自然の開放的なフジのグリーンに相応しく鳴っていたのが衝撃で、価値観をひっくり返され、そして虜になりました。

最後に、Perfumeとベビー・メタルのライブをそれぞれ違う友人と一緒に観ることができてとても良かったです(笑)。これまで(多分これからも)ライブは一人で行っていて、そのたびに内心寂しい思いをしていたのですが、これからは断られることを恐れずにもっと誘ってみようと思いました。


2016年12月8日木曜日

油井亀美也さん

東京新聞 2016.11.27

天気は下り坂で夕方には雨模様な雨雲レーダー。🔜12月。

今日の東京新聞「あの人に迫る」は、宇宙飛行士の油井さん。このコーナーは、ためになる話や勇気付けられるエピソードに溢れていて、毎回刺激を受ける。

家が裕福でなく一度は夢を諦める→先輩や家族に支えられ再び夢に向かって歩き出す→失敗を重ねながらも努力を続けて夢を叶える。まるで絵に描いたような成功物語。

読んで思ったのは、夢を実現させるコツは、夢を周りの人に話すということ。そうすると、話した人の数に比例して、その道に繋がる情報や人脈が増える。コツとしては王道なんだけど、覚悟と勇気が試される、臆病者には踏み出せない一歩なんだと思う。

2016年12月7日水曜日

水曜日のカンパネラ@中野サンプラザ


今日は娘が産まれて80日目。水曜日のカンパネラ初のホール公演となる中野サンプラザに行ってきました。

本公演のチケットは一応完売したのだけど、転売目的の購入が多かったのか、公演が近付くにつれ値崩れして、最終的には半額近い出品が出回っていた。3月には初の武道館も控えているので心配だけど、2月発売予定の新譜で勢いに乗ってほしいところです。

僕が水曜日のカンパネラを観るのは今回で3回目。最初に観た新木場でのライブはインディー感満載で、次に観たサマソニはアウェー感満載だった。本公演は進化と真価を問われるライブになるんじゃないかと楽しみにしていたが、それはどうやら武道館に持ち越しとなりそう。

悪くは無いが期待以上でもない。そんな内容のライブだったと思う。会場中を移動したり、観客をステージ上げて歌わせたり、イルミネーションに工夫を凝らしたりと、演出を頑張ってはいたのだけど、ちょっと狙い過ぎというか、中途半端な感じがしないでもなかった。

無理にSNS的であろうとするよりも、もっとタイトで尖った方が、楽曲やコムアイのキャラが活きるんじゃないかと思う。MCも無くていいくらいのストイックさを見せた方が、逆にミステリアスで惹きつけられる。そんな気がしてならない。突然変異で産まれたユニークな存在だけに、ありきたりの存在になって欲しくないと思う。

2016年12月6日火曜日

「保育園落ちた日本死ね」について

東京新聞 2016.12.6

今日の東京新聞こちらの特報部は、今年の流行語大賞トップ10に選ばれた「保育園落ちた日本死ね」が、その言葉遣いから批判を受けているという内容の記事だった。暇で平和だなと思う。子どもたちが気軽に目にするネット空間にはもっと汚い言葉が溢れかえっているのに。

そんなことより、この「保育園落ちた日本死ね」の内容は本当に的確な指摘で、だからこそここまでの反響を得た。そのことにもっともっと注視しなければならないはず。少子高齢社会となり、国の方針で働き手を確保しながら出生率を上げようとしているなら、ここで指摘されている2点は間違いなく有効な施策となるはず。

・保育環境を整える
・出産、育児にかかる費用の助成を増やす

私も子を持ってはじめて上記2点の不十分さが痛いほど理解できた。まず、出産にかかる費用の自己負担が高い。助成を受けても私の場合は28万円が自己負担金となった。幸い蓄えがあるので大きな問題とはならなかったが、家庭によっては大きな負担となると思う。

そして、都の保育環境の不十分さ、新聞等のメディアで伝えられているように、相当シビアであることが保育園見学をしていても伝わってくる。先着順としている一部の認証保育園は、あっという間に定員に達し、キャンセル待ちと言われてしまった。

「保育園落ちた日本死ね」で指摘しているように、オリンピックだなんだと言う前に、もっとお金の使い方を考えろと言いたい。日本死ね、じゃ優し過ぎるくらい、政府の言ってることとやっていることの開きは大きい。