2010年7月30日金曜日
スーパーフライ@フジロック
スーパーフライ@フジロック。オープニングにしてベストアクト。スーパーフライはすごかった。
アルバムを聴いてとんでもないシンガーだと思ってたけど、その想像のはるかに上をいってたのでびびった。あまりのすごさに感動してちょっと泣いた。
その後、アッシュ⇒ゆくりりっく⇒ミュートマス⇒ジャガジャジスト⇒笹川美和⇒ゼムクルックド⇒ブロークンソーシャルシーン⇒ミューズ
充実したフジロックだった。
2010年7月27日火曜日
東京にいます。
某大学の講座を受けるために一時帰国しました。今は昔と違って協力隊員は任国外旅行で日本に行くこともできるのです。
これから3週間に渡り月曜から土曜まで9時から18時まで、めいっぱい勉強していきます。
久し振りの東京で感じたこと。
1.情報が多い
2.人が多い
3.暑い
月並みですがそんなもんです。
日本滞在中は更新頻度が低くなると思います。
これから3週間に渡り月曜から土曜まで9時から18時まで、めいっぱい勉強していきます。
久し振りの東京で感じたこと。
1.情報が多い
2.人が多い
3.暑い
月並みですがそんなもんです。
日本滞在中は更新頻度が低くなると思います。
2010年7月26日月曜日
モンゴル初の原発建設へ
(UB POST 2010:JULY23)
モンゴル初の原子力発電所の建設が2012年までに開始されるとのこと。
今後の鉱山開発によるエネルギー需要へ対応するために、ロシアとのジョイント・ベンチャーにより小規模と中規模の原発を建設する。
建設予定地はドルノド県とドルノゴビ県の2箇所。稼動開始は2017年からと計画している。
モンゴルは地下資源は豊富であり、ウランの埋蔵量は世界全体の2%セントを占める。エネルギー供給対策として原発ははずせない候補だったのだろう。
しかし、原発よりも挑戦すべきは太陽光、風力、地熱といった元来クリーンとされているエネルギーだと思う。
原発建設、管理、電力供給インフラ整備など、今回の計画にはロシアが全面的にバックアップしている。
ロシアの積極的支援はもちろんロシアのエネルギー戦略を考えてのことに違いない。自国で作るのではなくモンゴルで作れるのだからしめたものと思っているだろう。
ロシアは原発管理の人材育成支援もするとのこと。過小評価している分けではないがモンゴルの今の技術力で大丈夫なのだろうか。チェルノブイリの影がちらついてしまう。
原発大国の日本が言えた義理では無いのだけれども。
2010年7月24日土曜日
柔道ワールドカップ@UB
UBで開催された柔道ワールドカップを観戦してきました。日本からの選手団はコチラ。
今回のお目当ては五輪3連覇の野村選手。そして同期隊員の弟である小倉武蔵選手。あとは世界選手権の覇者66キロ級のモンゴル代表ツァガーンバートル選手。国際大会ということもあり、レベルも高く、どの試合も見ていて非常に面白かったです。
印象に残った選手。まず女子48キロ級の浅見八瑠奈選手と52キロ級の西田優香選手。二人とも圧倒的な強さで優勝しました。やはり日本女子軽量級は層が厚い。スピード、技のキレが群を抜いていました。
そして男子66キロ級で優勝したツァガーンバートル選手。前々から名前を知っていたので一度見てみたかった選手です。何というか王者の風格が少し漂っていた。ロンドン五輪には間違いなくでて来るだろうし、優勝候補の筆頭となっていると思う。
最後に男子73キロ級の米国代表マイケル・エルドレット選手。決勝では延長戦の末、地元贔屓の判定で惜しくも銀メダル。ただ前に前に攻め続ける観ていて気持ちの良い柔道だった。一本を狙う柔道。そんな感じがしたし、それをアメリカ人がやっていることに感動した。
柔道は面白い。一本で一瞬にして勝負がつく真剣勝負は見ているほうも気が抜けない。試合の中に選手の心技体がみえる。日本が自慢できる最高の国技だと思う。
Taylor Swift
テイラー・スウィフトの「フィアレス」よく聴いています。昨年アメリカで最も売れたアルバム(321万枚)です(さっき知りました)。
特別に歌が上手いとか、信じられないくらい曲がいいとか、レディ・ガガのように完璧ではないのにNo1セールスを記録したのは快挙だと思う。
ティーンの女の子が共感する歌詞。そして憧れる容姿。この二つを押さえてしまったら無敵に強い。日本でもそうだし、どの国でもそれは一緒なんだと思う。
さらにじっくりと聴きこむと男女問わず惹き込まれる要素に出くわす。
一生懸命さと拙さが同時に表現される歌声。それがリスナーとの距離をとっても近付ける。そして、これからもずっと応援したくなる雰囲気をつくる。見守りたくなるような存在。そう思う。
2010年7月23日金曜日
遊牧民になりたい
遊牧民になりたい。近頃そう思う日が多いです。
夏は40度近く暑くなり、冬は-40度近く寒くなる。春には強風が吹き荒れ、旱魃や雪害にも度々襲われる。生活環境だけ考えるとモンゴルの遊牧生活は本当に過酷だと思う。
だからこそ遊牧民は逞しい。身の内から迸る生命力を感じる。自然と共存することの意味が分かる。地球上で最も誇れる人間の生き方なんじゃないだろうか。
残念ながらUBにいると遊牧民の生活を感じることはできない。同じモンゴルだとは思えないくらい生活様式そのものが違う。
良い悪いの話では無い。確かにそう思うけど、本音は別。悪い方向に向かっている、と思う。そして日本での自分の生活も無関係ではないことに気付いてしまう。
とりとめもなく遊牧民になりたいと思ってしまいます。
婚活男子の恋活修行!?
(日経ビジネス:2010.6.7)
当事者にとっては深刻な悩みなのだろうけど、どうしても笑ってしまう内容の記事。
異性とのコミュニケーションスキルを磨くための講座が人気らしい。具体的な参加者層は記事からは見えないが、講座自体は一回2500円から1万6千円までと幅広くある模様。
ある講座では、
ステップ1:自己紹介
ステップ2:メールや電話での誘い方
ステップ3:服装、髪型、ファッションコーディネート
ステップ4~5:話題の作り方、車中のマナー、レストランやテーマパーク、夜景シーンでのエスコートの仕方
などを学べるらしい。
恋愛にマニュアルなんか無い、と思ってしまい勝ちだけど、成功例がでて人気がでるとなると、コミュニケーションスキルとして習得できるものなんだって心改めてしまう。ちょっと学んでみたい。
お金で買えないものは無い。だんだんとそんな社会になっていくんだろうか。
2010年7月22日木曜日
はじめて読むドラッカー
ドラッカーの晩年の著書である『プロフェッショナルの条件』を読みました。大学生の時には全く理解できなかったドラッカーですが、いま読んでみると身体に染み入るように彼の言葉が流れ込んできます。それだけ経験を積めたってことなのかな。
この本とほぼ並行させて勝間さんの『ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』を読み返しました。この本は勝間さんの著作の中で一番実戦向きだと思います。
ドラッカーと勝間さん、両者の著作はシンクロしていて、相互補完的に読むことができたように思います。
ドラッカーがセルフマネジメントの重要性を社会の枠組み、更にはより大きな歴史俯瞰的な視点から説くのに対し、勝間さんは個々人が習得できる技術の一つとして具体的な方法まで解説する。
但し双方ともセルフマネジメントはそれ自体が目的となるのではなく、その成果である貢献、さらには"自分がどうありたいか"に決定的なものであると捉えることで共通している。
共に厚みと深みがある本なので内容を簡略することは難しい。ただ現実を、いま起こっている出来事や取り組んでいる仕事、または所属する組織や人間関係などを、一度解体して頭の中で整理して正しく理解するためにとても役立つ内容だと思う。
『プロフェッショナルの条件』は副題に【自己実現編】とある。自己実現とは成熟と複雑化してしまった社会における特有の個人の欲求なのではないかと思う。本分の中で、何度も読者に対する呼びかけがある。その呼びかけを聴くたびに、静かに灯を灯されるような情熱が湧く。それこそがこの本におけるドラッカーのねらいのような気がする。
時代に合った本当に価値ある名著だと思った。
2010年7月21日水曜日
Karate Kid
また映画です。ジャッキー・チェンのカラテキッドを見てきました。この作品、20年近く前に公開された同名映画(邦題はベストキッド)のリメイク版です。
内容は、ひょんなことからいじめのターゲットになってしまった主人公が、いじめにあってるところを風変わりな空手の達人に助けられ、その達人から空手を教わり、空手の大会に出場していじめっ子と対決するといったシンプルなものです。
で、その空手の達人役がジャッキーだったわけです。初老を迎えた感のあるジャッキーにとってはハマリ役だったように思います。肉体で見せるアクションは健在でした。
映画を見ていて映画よりも面白かったのがモンゴル人のリアクション。空手の大会の場面では、主人公が技を決めるごとに拍手喝采。しまいには「がんばれー!!」「負けるなー!!」みたいな応援がスクリーンに向かって投げかけられます。
最後の決勝でいじめっこに勝った瞬間なんかは、総立ちになって喝采を揚げるんじゃないかっていうくらい(さすがに総立ちにはなりませんでしたが)大盛り上がりでした。ほんとすごかった。。
日本の劇場ではありえないモンゴル人の映画の楽しみ方をちょっといいなぁ~って思ってしまいました。娯楽ってとことん楽しんだもの勝ちだなって思います。この映画はまた見に行こうかな。
2010年7月16日金曜日
Twilight eclipse
人気の映画「トワイライト」の第3章エクリプスを見てきました。初日だったのでチケットは完売。仕方なく通常の倍の値段するVIP席で見ました。
結構面白かったです。大作映画に食傷気味だったこともあり、少しだけベジタリアンな気分になりました。まぁこの映画をみてそう感じてしまうくらいモンゴルで公開される米国映画はそういう映画です。
三角関係というか揺れる乙女心というか、はっきりしてるのにうじうじしちゃってるのがいいです。恋ってそういうもんだよね、ってちょっと共感。そして苦笑。
ジャスパー役のジャクソン・ラスボーンがクール&ミステリアスでいい味だしてた。
2010年7月15日木曜日
自然観光研修⑧先生たち
研修に参加した先生たちの紹介です。左からオーガンバートル先生(O)、РЭЙКО先生(P)、エミリー先生(E)です。
O先生はモンゴル国立大学で教鞭をとる生物学Ph.Dです。真面目でとても穏やかで、またモンゴル人としては珍しく時間通りに行動する方です。常にマイペースで今回の研修をリードしてくれました。
P先生は私のブログでもよく登場するO隊員です。ちなみに上のРЭЙКОはキリル文字です。なんと読むかわかりますか?
P先生は、最近はモンゴル人からもモンゴル人と間違われる生粋のモンゴル人化をしてきています。明るく元気で、彼女の周りからは笑いが絶えることのない天然のムードメーカーです。旅行業界に造詣が深く、エコツアーの土台となる観光の作り方について多面的な視座を頂きました。
E先生はメルボルン大でPh.Dを取得した動物学者で、コアラの生態調査が専門としています。ケニアをはじめとするいくつかの途上国で、エコツーリズムに関するフィールワークの経験があり、自然保護のための具体的な行動を指示してくれます。
今回は事前に打ち合わせをすることができなかったこともあり、研修期間中のそれぞれの役割分担があやふやになってしまった感があります。来セメスターからはそれぞれの持ち味を活かした活動がはじまることに期待大です。私も保護地域研究室を卒業した身として、日本の保護地域制度について紹介することを予定しています。
2010年7月14日水曜日
自然観光研修(番外) Sigur Rós : Hoppípolla
天国に最も近い音楽を鳴らすバンド。シガーロスの「Hoppípolla」。今回の研修中に一番よく聴いた曲です。
夜の草原でこの「Hoppípolla」を聴く。実は研修の裏目的でした。大草原が星の海に変わる夜に、ぽつんと一人立ち両手を広げる。そして曲が流れる。この曲はどうしてもそういう風に聴いてみたかった。
この世界の広さと美しさがとても感動的で思わず泣けてきてしまいます。日常から離れることによってでしか得られない感覚というものがあって、音楽はその感覚をさらに深く、そして透明にしてくれる。
いくつものそういう場面に出会えることができた。それは本当に幸せな体験だったと思う。
追伸:今日はO隊員の誕生日。いつも多大なお世話になっているO隊員。おめでとうございます。
ついにユニクロも
ユニクロのファーストリテイリングがバングラデシュで貧困層向け衣料ビジネスを展開するらしい。詳しくはコチラ。
グローバル企業が次々とBOPビジネスに参入していくなか、ついにユニクロもきたかという感じ。バングラでの事業にあたってはグラミン銀行と協力するみたいだ。ビジネスでの貧困問題への挑戦という意志も当然あるのだろう。
バングラデシュは貧困問題の試金石のような国だ。グラミン銀行が成果を挙げていることも関係があるのかも知れない。最近、めっきり貧困問題に関する情報アンテナが低くなってしまった。アジア最貧国と言われ、無数の団体が支援するこの国はこの10年でどう変わったのか。気になるところだ。
グローバル企業が次々とBOPビジネスに参入していくなか、ついにユニクロもきたかという感じ。バングラでの事業にあたってはグラミン銀行と協力するみたいだ。ビジネスでの貧困問題への挑戦という意志も当然あるのだろう。
バングラデシュは貧困問題の試金石のような国だ。グラミン銀行が成果を挙げていることも関係があるのかも知れない。最近、めっきり貧困問題に関する情報アンテナが低くなってしまった。アジア最貧国と言われ、無数の団体が支援するこの国はこの10年でどう変わったのか。気になるところだ。
2010年7月13日火曜日
デールコンテスト@スフバートル広場
モンゴルの民族衣装「デール」のコンテストがあるというので行って来ました。会場は大勢の人が詰め掛けていました。
なんでもベスト・デールカップル、チャイルド、さらにはデールの似合う外国人賞まで決めるそうです。ちょっとしたイベントですね。
地区や職場単位のグループがそれぞれのテーマのデールを着用し、スフバートル広場をパレードします。
このモンゴルの民族衣装「デール」は、モンゴル人の間で民族アイデンティティの大きな拠り所の一つとして捉えられています。
昨年は、デールをもっと国内外にアピールするためにデールの日も設けていました。この辺はホーミーなどを自国の文化だと主張する中国への意識があると思います。
デールはもともと遊牧民が普段着としてずっと着用しているもので、日常生活に対応してとても機能的にできています。
先日の研修時にも多くの学生がデールを持ってきていました。防寒用はもちろん、昼寝時のマット代わりや、荷物を運ぶちょっとした風呂敷代わり、腰よりやや下に巻いた帯が長旅にゆれる内臓を支える働きがあるなど、色々な発見がありました。
個人的にはちょっと色がどぎついなぁ、とは思うのですが、それでもモンゴル人がデールを着ているのを見るとカッコいいなぁと見入ってしまいます。
ちなみにスターウォーズのクイーンアミダラの原型はモンゴルにあります。
2010年7月12日月曜日
自然観光研修⑦食事
今回は食事について。研修中は当然ですがほぼ100%自炊です(2度ほど食堂を利用しました)。食材はUBで買い込んだものと途中の商店で買い足したもの、そして捕まえたものです。
朝は基本的にパンとお茶。だいたい6時くらいに起床して7時には食事です。パンは途中で購入したブリヤート族の焼いたものがもっちりしていて美味しかったです。
お昼はまちまちです。移動日のときは朝食同様にパンですまします。そうでない時はパスタだったりスープだったりします。
夜は、日替わり当番でご飯を作ります。引率の先生、日本人とオーストラリア人のボランティアの日替わりです。私は見学担当でした。作ってくれたみんなに感謝です。
一番好評だったのは上の写真の手巻き寿司だったと思います。丁度この日までご飯ものは食べていなかったので格別に美味しかった記憶があります。
あとはなんといってもその場でさばいた山羊のホルホグ。お肉とジャガイモとニンジンを大鍋にぶっこみ、熱く焼いた石をその鍋の中に入れて焼いて調理します。
お肉は少し塩をまぶして食べます。とーっても脂っこくてジューシーです。内臓や血(固める)も全て食べます。お肉が苦手な人にはキツイかも知れません。
研修前に、JICAの方からモンゴル人との旅行は食事がきついかも知れない、と言われましたがまったく大丈夫でした。首都に戻ってからお腹をこわしているくらいです。
食事を思い出すと研修が懐かしくなります。
また、旅の食事は分け合いです。学生たちはよく自分たちが作った料理を分けてくれました。それも余ったものではなく、自分たちが食べるよりも先に分けてくれます。
モンゴルの学生のこういうところは本当に大好きです。
その他、記憶に残った食事。
・クリームシチュー
・べジマート
・コチュジャン
・テレルジヨーグルト/ウルム
・魚の揚げもの
・カレー
以上。忘れないためのメモ。食事はあまり写真を撮らなかったので。
ナーダム祭2010②
2010年7月11日日曜日
Hole : Nobody's Daughter
ナーダム祭2010
7月11日。快晴。モンゴルに来て2度目のナーダム祭を迎えました。昨年同様に開会式を見にいって来ました。
(空に飛んだ風船がモンゴル国旗に)
今年は昨年よりもちょっと無意味に派手になった印象を受けました。何というか企業広告がすごい。オリンピック選手団のようなパレードをしていました。あれっ、去年もあったかなぁ。。
開会式の内容自体は、歌って、踊って、馬術があってと開会式らしい開会式だったように思います。
ナーダム祭と言えばモンゴルの揚げ餃子ホーショール。会場周辺にたくさんの屋台が並びます。しかし、なんと昨年の300Tから500Tに値上がりしていてびっくり!!
さすがに高い!二倍近い値上がりに物価上昇を再確認して怖くなりました。味も去年食べたやつの方が美味しかったです。。
田舎から帰ってきて、久し振りに人がごった返すところにいったので疲れました。
2010年7月10日土曜日
自然観光研修⑥エコツーリズム
今回の自然観光研修の目的は、エコツーリズムにおける観光資源を理解するためのフィールドワークを行うことだったと思います。
はっきりと目的を断定できないのは行き当たりばったりの行動が多く、事前計画があまりされていないように見受けられたからです。
ともあれ、訪問した先々で、その土地の資源(自然、歴史、伝統、文化etc)をまとめる作業を学生たちと行いました。
通常の観光とエコツーリズムの違い。それは後者が通常の観光よりもその土地の自然や伝統文化の保存、そして地域への有形無形の還元を意図したものであるということです。
またエコツーリズムはサステイナブルツーリズム(持続可能な観光)と呼ばれることもあります。
いまモンゴルではエコツーリズムを国家戦略の一つとして確立、そして成長させようとしています。環境・自然観光省という省庁もあります。
私は今回の研修で、モンゴルにおけるエコツーリズムのポテンシャルはとても高いと感じました。と同時に非常に難しい課題にも多々直面することだろうと思いました。
・ガイドの語学力
・国民の自然保護意識の向上
・アクセス(手段を含む)難の克服
・保護地域のゾーニング
・レンジャー/インタープリター育成
などは、エコツーリズムを推進する上で恐らく避けられない課題だと思います。
またモンゴルのように観光地が広大であると、その土地の中での移動手段として車を使用することになってしまいます。
これは当然のように自然に与えるインパクトは大きく、人の足以上に簡単にオーバーユースに繋がります。
オーバーユースと言えばUBから車で2時間ほどのテレルジ国立公園は、夏のシーズンは明らかなオーバーユースにあると思います。
公園内を縦横無尽に走る車、いたるところで行われるキャンプファイヤー、散乱するゴミゴミゴミといった具合で、早急なゾーニング管理計画が必要と思われます。
課題ばかりに目が向いてしまいました。しかし繰り返しますがモンゴルのエコツーリズムのポテンシャルはとても高いと思います。
・遊牧民という誰もが興味を惹かれるであろう生活文化
・チンギス・ハーンとモンゴル帝国の歴史と謎
・時間の感覚が肌から離れてしまう果てしない草原
日本のような肌理の細かさを求めるのではなく、モンゴル独自の野性味溢れるエコツーリズムが実現できるのではないかと期待しています。
最後に、そのためにこれから学生たちに提供できる資料作りをしていきたいと考えています。
食中りで瀕死
食中毒です。モンゴルに来て2度目の。4日前のお昼に食べた鶏肉に中り倒れてしまいました。
体中のモノを全てだし、体が何だか薄くなった気がします。5キロくらい痩せたかもです。3日振りにまともにご飯を食べることができるようになりました。
モンゴルはいよいよナーダム祭です。職場からプレミアムチケットを頂いたのでスタジアムに観戦にいきます。
久々に本当にしんどかったです。休。
体中のモノを全てだし、体が何だか薄くなった気がします。5キロくらい痩せたかもです。3日振りにまともにご飯を食べることができるようになりました。
モンゴルはいよいよナーダム祭です。職場からプレミアムチケットを頂いたのでスタジアムに観戦にいきます。
久々に本当にしんどかったです。休。
2010年7月6日火曜日
Babies
日本、米国、ナミビア、モンゴルの4カ国の子育てを撮影したドキュメンタリー映画「Babies」を見てきました。
赤ちゃんが圧倒的にかわいかったです。最強の癒し映画だと思います。
まだ子育てをしたことのない私にとっては、大変そうだな、楽しそうだな、などと勝手にワクワクしてしまう内容でした。
同時に、自分が記憶のない赤ちゃんだった頃、親にちゃんと育ててもらったんだなと思い、改めて両親に対する感謝の念を抱きました。
モンゴルにいることもあってモンゴルの子育てを興味深く見ることができました。
モンゴルの赤ちゃんはモンゴルらしくとっても腕白そうでした。
ナミビアの赤ちゃんはあまりにも自然と一体化していて人間の本来の姿を考えるきっかけになりました。
日本での公開は未定。公開されるといいな。
2010年7月5日月曜日
自然観光研修⑤ハプニング
3週間も旅を続けていると当然いろいろなハプニングに遭遇します。それも大自然の中を行くたびならなおのこと。ハプニングは一つのアトラクションであり、また乗り越えることによって貴重な経験となると学びました。
一番のハプニングは何といってもバスが泥濘にはまってしまったこと。合計3回ありました。はまり具合が浅い場合、全員でバスを押せば抜け出せるのですが、深くはまると大変です。
倒木を拾ってきて梃子の原理で車輪を浮かせます。車輪を浮かせたその隙に、石ころを敷いて道を補強します。
こういうと簡単なのですが、結構な力作業です。全員で力を合わせてやっと何とかなる感じです。
途中、近くを他の車や遊牧民が通りがかると彼らは当然とばかりに作業を手伝ってくれます。これはモンゴルの助け合いの文化を感じる瞬間です。日本もそうですが田舎では人の繋がりがそのまま社会の生命線となります。
貸し借りではなく互助がコミュニティの基盤であることは何とも安心感のある社会だと思います。
さて、はまったしまったバスですが一日頑張っても抜け出せないときもあります。
日が暮れたらその日は諦めて近くにテントを張って夜を明かします。こういうときは野営地を選べないので大量の蚊がいるところだったりすると大変です。刺されまくりです。
また草原では突然の訪問を受ける(または訪問する)ハプニングもあります。これはモンゴルならではだと思います。
その日の宿泊地でテントを張り夕食を作っていると近くのゲル(数キロ先)から遊牧民の家族がやってきます。
こちらが旅の目的地を話すと、彼らはそこへどういったらいいのか親切に教えてくれます。土地の人は自分たちの土地に精通しています。旅の途中何度か道を聞く機会がありましたが、その度ごとに目的地までの最適な経路を指示してくれます。
ここでも遊牧民の互助社会のあり方を実感します。
最後のハプニングは野生動物の捕獲です。
道行く途中、バスの前をタルバガンが横切ります。すると突然運転手がバスを止め、モンゴル人男集が飛び出して追いかけ始めます。あまりにも突然のことにびっくりしました。
そしてタルバガンを捕まえます。実はこの動物はレッドデータに登録されている希少動物です。またペストの感染源としても知られています。そのためこの捕獲の件をブログで紹介するのは悩みましたがありのままの事実として紹介します。
彼らにも希少動物という意識はあるようですが、野生の肉をみたら捕まえずにはいられない本能が理性を超えるのではないかと思います。モンゴル人の肉食文化を考えると複雑な気持ちになります。大きな課題です。
捕まえたタルバガンはその日の晩御飯としていただきました。
自然観光研修④お気に入りの写真
自然観光研修③チンギス・ハーンを辿る
チンギス・ハーン生誕の地を訪れる。これが私にとっての研修のハイライトでした。
以前『パックス・モンゴリカ』を読んで以来、チンギス・ハーンとモンゴル秘史について深く関心を持つようになりました。
史上最大の帝国を築いたチンギス・ハーンとその末裔。略奪が慣習として根付いていた草原文化のなかで、自らと家族を守る必然から始まった征服劇。歴史に例をみない宗教、民族の多様性を是とした寛容な統治政策。一方、自らに刃を向けるもの、法に従わないものは徹底して滅ぼす恐怖の人心統治。チンギス・ハーンへの興味は尽きません。
現代まで多大な影響と謎を残すチンギス・ハーンと彼の帝国の始まりの地であるブルカン・カルドゥン山とオノン川の源流域を訪れました。
UBから北東へ約400キロ。ヘンティー県にあるこのチンギス・ハーン所縁の地は2000年にオノン・バルジ国立公園として指定されました。面積は約4200平方kmととても広大です。
周囲を山脈と森林囲まれた清流オノン川は、日本人にとっては幻の魚であるイトウが生息することでも有名です。
(釣りに挑むモンゴル人)
国立公園内にはいくつもの史跡があるのですが、広大な土地に点在しているため車がないと見て回るのが難しいです。せっかくの自然の中を車で回るのは残念ですが、馬が乗れない観光者には仕方のないことです。
山の裾野を川沿いにひたすら歩きます。歩きながら、チンギス・ハーンも義理の兄を殺害した後に追っ手から逃れるためにこの周辺の山肌に身を隠したのかな、などと想像が膨らみます。
途中、モンゴルの歴史に詳しい学生がチンギス・ハーンにまつわるお話をたくさんしてくれました。本で読んで知った名前が出てくるたびに何ともいえない感慨深い気持ちと、贅沢な気分になりました。
大袈裟かも知れませんが、この地を歩く一歩一歩が歴史を感じる思い出深いものとして心に刻まれた気がします。再度訪れたい土地となりました。
自然観光研修②モンゴルの学生
研修期間中、寝食を共にすることによりモンゴルの大学生たちの素顔に近づくことができたと思います。
大学生を相手にこんなこと言うのは幼稚かも知れませんが、彼ら彼女らはとてもいい子たちです。今回の研修で以下の素養に気付きました。
・助け合いの精神を持っている
・肉体から溢れる生命力を持っている
・些細なことは気にしない、広いこころを持っている
・心根がとにかく素直で明るく元気である
・年長者を敬い、弱者に助ける優しいこころを持っている
いいことばかり書いているように見えますが、本当にこのように思います。勿論、よくない面もあります。
・人の話を聞けない(集中力が続かない)
・時間を守れない(これは一種の文化??)
などはかなり酷いレベルだと思います。
また、今回研修に参加した学生は地方出身の学生がほとんどだったのですが、彼ら彼女らの自然と関わる技術には目を見張るものがありました。
家畜のさばき方は勿論、薬草の見分け方やその使い方、樹皮から作るノートや帽子、即席で拵える釣竿や餌のミミズがいる場所の見つけ方、草の茎からとる水分補給などなど、さも当然のごとく自然と接する姿に、過酷な自然を生き抜く逞しさを感じずにはいられませんでした。
このような学生たちが夏が終わると喧騒の首都に戻り、窮屈な教室で座学を受けるのだと思うと不思議な感じがします。学べるものの質こそ違えど、草原での生活こそが生きるために必要な知恵の学習の場であると思います。
いつかモンゴルの大学生と日本の大学生が協働して、今回の研修を実施できたら面白いと思います。
自然観光研修①
6月15日~7月5日。約3週間に渡るモンゴル国立大学自然観光学科の自然観光研修から戻りました。
前半はチンギス・ハーンが生まれ育った地であるヘンティー県を訪れ、後半はUBから70Kmほどの避暑地でもあるテレルジ国立公園で研修をしてきました。
研修の参加者は国立大学学生約20名(途中で入れ替わりあり)、引率として国立大学の生物学の先生が1名、私を含むボランティアが3名(うち1名はオーストラリア人)という大所帯でした。
これだけ長い間UBを離れ、モンゴル人と共同生活をすることはなかったので、毎日が新鮮で驚きと発見に満ち溢れた充実した研修となりました。
モンゴルの大自然と悠久の時間と歴史。まるで時が止まってしまったかのような雄大な景色に包まれ、これまで体験したことのない時間の流れのなかで生活することができました。
いまだ感動が収まらないのですが、少しづつ自分自身にフィードバックしていきたいと思います。
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