驚異的な速度で世間に広まりつつあるコミュニケーション・ツール Twitter 。つぶやきレベルの発信でコミュニティーを形成するという面白いような怖いようなツールだと思う。
これまで情報は価値あるもので、だからこそ発信され、そして利用されてきた。それに対し Twitter は、発信することにより情報を生み出すような感覚がある。つまり逆転している。そして生み出される情報は発信者たちにも予測がつかない。その点においてオープンソースの世界とも性格が異なる。
また新しい実験が始まっている気がする。超速で進む不可逆的な変化はとどまることを知らない。私が必要と考える「発信できる日本人」も、予想もしなかったところからやってくるのかも知れない。
2009年9月30日水曜日
2009年9月29日火曜日
六花亭、「愛」の経営
今週の日経ビジネス。マルセイバターサンドの六花亭製菓の経営について。
( 日経ビジネス : 2009.09.21 )
六花亭のES(社員満足)経営は人事関係者の間で有名で、私も会社員時代、社長から指示を受けレポートしたことがあります。
有給取得率20年連続100%、社員旅行費用補助、多数の社内表彰制度、そして社員の声を汲み上げる1人1日1情報制度。六花亭のES経営は、これといって奇抜ではなく、また斬新なことをしているわけではない。ただ実直にESに取り組んでいるだけである。
その結果が社員の愛社精神にきちんと繋がっている。私の勤務先もそうだったが、社員の愛社精神の高い会社は強い。普段の業務で高いパフォーマンスを発揮することは勿論、ここぞというときに一丸となって壁を乗り越えるパワーを発揮する。
「愛社精神」というと日本的で馴染めない人もいるかと思う。しかし、自分が働く環境に誇りを持てることも一つの愛社精神のカタチであり、それはグーグルのような世界的企業に共通するものである。そして「愛社精神」は、これからの時代の企業の競争力の源であり、成果に繋がる大きな要因でもあると言える。
( 日経ビジネス : 2009.09.21 )
六花亭のES(社員満足)経営は人事関係者の間で有名で、私も会社員時代、社長から指示を受けレポートしたことがあります。
有給取得率20年連続100%、社員旅行費用補助、多数の社内表彰制度、そして社員の声を汲み上げる1人1日1情報制度。六花亭のES経営は、これといって奇抜ではなく、また斬新なことをしているわけではない。ただ実直にESに取り組んでいるだけである。
その結果が社員の愛社精神にきちんと繋がっている。私の勤務先もそうだったが、社員の愛社精神の高い会社は強い。普段の業務で高いパフォーマンスを発揮することは勿論、ここぞというときに一丸となって壁を乗り越えるパワーを発揮する。
「愛社精神」というと日本的で馴染めない人もいるかと思う。しかし、自分が働く環境に誇りを持てることも一つの愛社精神のカタチであり、それはグーグルのような世界的企業に共通するものである。そして「愛社精神」は、これからの時代の企業の競争力の源であり、成果に繋がる大きな要因でもあると言える。
坂本博之×リック吉村
JICAの格闘技専門家の方からボクシングマガジンを貸して頂きました☆
( ボクシングマガジン 2009.10 )
特集「名勝負の真実」で、平成のKOキングと呼ばれた坂本博之と、在日米軍所属の技巧派リック吉村の日本ライト級タイトルマッチの一戦について書かれています。この坂本選手は畑山との壮絶な世界戦で一般の人に知られる存在となったのですが、実は私の所属していたジムの先輩なのです。
名勝負には後世に語り継がれるドラマが隠されている。だから人々の記憶に残り、決して色褪せることがない。そんなことを思ったとても感動的なレポートでした。文章があまりにも素晴らしく、要約することができませんでした。。興味のある人がいたらコピーを送ります。
( ボクシングマガジン 2009.10 )
特集「名勝負の真実」で、平成のKOキングと呼ばれた坂本博之と、在日米軍所属の技巧派リック吉村の日本ライト級タイトルマッチの一戦について書かれています。この坂本選手は畑山との壮絶な世界戦で一般の人に知られる存在となったのですが、実は私の所属していたジムの先輩なのです。
名勝負には後世に語り継がれるドラマが隠されている。だから人々の記憶に残り、決して色褪せることがない。そんなことを思ったとても感動的なレポートでした。文章があまりにも素晴らしく、要約することができませんでした。。興味のある人がいたらコピーを送ります。
2009年9月28日月曜日
Shopp Assistants : Will Anything Happen
2009年9月27日日曜日
ごみ拾い@国立サーカス劇場
第3回目を迎えたごみ拾い活動。前回、早朝で寒い思いをした反省を活かして今回は9時開始です。
( 今日は快晴。気温も上がり絶好のごみ日和 )
歩きながら考え事をするのが好きで、歩いているときに一番いろいろなアイデアが浮かんできます。今日はフェアトレードから自由貿易の比較優位の原理について考えながら歩きました。
そしてサーカス劇場周辺のごみ拾い。多かったですポイ捨てごみ。開始30分で袋がいっぱいになりました。今回はタバコの空き箱が目立って多かった気がします。ごみ箱がすぐ近くにあるのだから、そこに捨てればいいのに、、と、どうしても思ってしまいますが、そこはこれから時間をかけ変わっていくことに期待しています。
あと、私たちのごみ拾いを見ていたおじいちゃんおばあちゃんカップルが声を掛けてきてくれて、いっぱいお褒めの言葉を頂きました。
( そのシルバーカップルです。とてもよい雰囲気でした )
さて、次回はトール川周辺で開催します。日本からの参加、世界中からの参加も受け付けています!
( 今日は快晴。気温も上がり絶好のごみ日和 )
歩きながら考え事をするのが好きで、歩いているときに一番いろいろなアイデアが浮かんできます。今日はフェアトレードから自由貿易の比較優位の原理について考えながら歩きました。
そしてサーカス劇場周辺のごみ拾い。多かったですポイ捨てごみ。開始30分で袋がいっぱいになりました。今回はタバコの空き箱が目立って多かった気がします。ごみ箱がすぐ近くにあるのだから、そこに捨てればいいのに、、と、どうしても思ってしまいますが、そこはこれから時間をかけ変わっていくことに期待しています。
あと、私たちのごみ拾いを見ていたおじいちゃんおばあちゃんカップルが声を掛けてきてくれて、いっぱいお褒めの言葉を頂きました。
( そのシルバーカップルです。とてもよい雰囲気でした )
さて、次回はトール川周辺で開催します。日本からの参加、世界中からの参加も受け付けています!
釣り方より釣竿でもよい
『釣竿をあげるのではなく釣り方を教えることが大切』これは国際協力の世界では定説となっている格言です。
モノをあげても使い方が分からなかったり、壊れてしまっては役に立たない。それよりも現地で調達できる技術で、生活向上の役に立つ知恵を伝達することの方が役に立つ。そういう意味が含まれています。
ここから「適正技術」という概念も生まれました。適正技術とは、その国の経済力、技術力、伝統文化、資源などを包括的に考慮し、最も相応しい技術を導入するという考え方です。私自身もこのことは常に意識をしながらモンゴルでの活動にあっています。
但し『釣り方よりも釣竿をあげたほうがいい』ということも現実にはあると思います。医療現場がその最たる現場だと思います。必要なものが無いために命が失われているという現実。少しのお金をかけることによって助かる命があるということ。そういう時は、まずはモノを贈ることが何よりも優先されるべきだと思います。
命の価値は平等。というのは実は作られた建前で現実は違う。少し前に日本で話題を呼んだ『闇の子供たち』はそういった一面を切り取った映画でした。しかし、この映画が本当に伝えたかったメッセージは、宮崎あおいが演じるNGOスタッフが、そのどうしようもない現実に対し、一人で立ち向かっていった姿勢そのものだったのだと思います。
少し話がそれてしまいました。今日のブログは医療現場で働く同期隊員から、モノが無いために失われていく命を目の当たりにした、という話を聴き、思うままに書きました。実際には個人がポケットマネーでモノを贈ることは困難で、それは贈る方、貰う方、双方にとって必ずしもよい結果を生み出すとは限りません。しかし「モノを贈るという援助」は有効な援助であり、日本のODAも「必要な釣竿」は何かということを考える必要があります。
モノをあげても使い方が分からなかったり、壊れてしまっては役に立たない。それよりも現地で調達できる技術で、生活向上の役に立つ知恵を伝達することの方が役に立つ。そういう意味が含まれています。
ここから「適正技術」という概念も生まれました。適正技術とは、その国の経済力、技術力、伝統文化、資源などを包括的に考慮し、最も相応しい技術を導入するという考え方です。私自身もこのことは常に意識をしながらモンゴルでの活動にあっています。
但し『釣り方よりも釣竿をあげたほうがいい』ということも現実にはあると思います。医療現場がその最たる現場だと思います。必要なものが無いために命が失われているという現実。少しのお金をかけることによって助かる命があるということ。そういう時は、まずはモノを贈ることが何よりも優先されるべきだと思います。
命の価値は平等。というのは実は作られた建前で現実は違う。少し前に日本で話題を呼んだ『闇の子供たち』はそういった一面を切り取った映画でした。しかし、この映画が本当に伝えたかったメッセージは、宮崎あおいが演じるNGOスタッフが、そのどうしようもない現実に対し、一人で立ち向かっていった姿勢そのものだったのだと思います。
少し話がそれてしまいました。今日のブログは医療現場で働く同期隊員から、モノが無いために失われていく命を目の当たりにした、という話を聴き、思うままに書きました。実際には個人がポケットマネーでモノを贈ることは困難で、それは贈る方、貰う方、双方にとって必ずしもよい結果を生み出すとは限りません。しかし「モノを贈るという援助」は有効な援助であり、日本のODAも「必要な釣竿」は何かということを考える必要があります。
2009年9月26日土曜日
UB大気汚染問題
モンゴル・日本センターの市民講座「ウランバートル市の大気汚染問題」に参加してきました。
すでに有名な話ですが、UBの大気汚染は非常に深刻な問題となっています。特に冬の大気汚染は酷く、地理的に山に囲まれ風が吹き抜けない市街地では、10メートル先の視界が靄でかすむとも聞きます。
原因は、火力発電所からの煤煙、自動車の排気ガス(市場は10年以上使用された中古車が多い)、廃棄物の露天焼却などがありますが、一番の汚染源はゲル地区で暖房用に使用する石炭の焼却煙です。大気汚染物質の83%ほどがゲル地区からの煤煙が原因であると言われています。またダイオキシン濃度が国際基準の7倍、窒素酸化物、硫黄酸化物が基準値の2~5倍を記録している観測データもあるようです。
ゲル地区の人口は社会主義崩壊の90年以降、年々増加し、2006年には90年比2倍となりました。その多くは不許可移住で、幹線道路沿いに市街地を形成しています。そのため政府は今後、ゲル地区にアパート住宅建設を進め、市街地同様に石炭に頼らない温水暖房を導入していく計画を立ています。また、コークスの使用による燃料改善や、植林、中古車両点検なども検討されています。
計画によると、2020年には現在より14%ほど大気汚染物質の削減が可能となるようです。しかし、ゲル地区のアパート住宅化などは、一度空き地を作らなくてはならないため、住民側との大きな軋轢が生じる可能性を孕んでいます。そこには開発と伝統文化の共存というもう一つの大きな問題も浮かび上がってきます。この問題についてはまた別の機会にレポートする予定です。
すでに有名な話ですが、UBの大気汚染は非常に深刻な問題となっています。特に冬の大気汚染は酷く、地理的に山に囲まれ風が吹き抜けない市街地では、10メートル先の視界が靄でかすむとも聞きます。
原因は、火力発電所からの煤煙、自動車の排気ガス(市場は10年以上使用された中古車が多い)、廃棄物の露天焼却などがありますが、一番の汚染源はゲル地区で暖房用に使用する石炭の焼却煙です。大気汚染物質の83%ほどがゲル地区からの煤煙が原因であると言われています。またダイオキシン濃度が国際基準の7倍、窒素酸化物、硫黄酸化物が基準値の2~5倍を記録している観測データもあるようです。
ゲル地区の人口は社会主義崩壊の90年以降、年々増加し、2006年には90年比2倍となりました。その多くは不許可移住で、幹線道路沿いに市街地を形成しています。そのため政府は今後、ゲル地区にアパート住宅建設を進め、市街地同様に石炭に頼らない温水暖房を導入していく計画を立ています。また、コークスの使用による燃料改善や、植林、中古車両点検なども検討されています。
計画によると、2020年には現在より14%ほど大気汚染物質の削減が可能となるようです。しかし、ゲル地区のアパート住宅化などは、一度空き地を作らなくてはならないため、住民側との大きな軋轢が生じる可能性を孕んでいます。そこには開発と伝統文化の共存というもう一つの大きな問題も浮かび上がってきます。この問題についてはまた別の機会にレポートする予定です。
2009年9月25日金曜日
初☆授業
あまりにも唐突にモンゴルで初めて環境教育の授業をしてきました。
場所はいつもお世話になっている新モンゴル高校。クラスは高校3年生。最初、地理の授業見学のつもりでやってきたのだけど、、
開始5分前。担任の先生から「他に授業があるから授業を任せてもいい?」
ムチャぶりはモンゴルではよくある。と、聞いていたけれども、なるほど。で、授業をしてきました。内容は、環境問題について考えるということで、公害問題に遡る日本の環境教育の発展、そして経済成長に伴うUBの環境悪化、それについてできることは何か、といった流れで進めました。
新モンゴル高校の3年生は日本語を3年間学んでいるので、授業は日本語でしました。さすがにモンゴル語ではまだできません。驚くことにみんな授業(日本語)を理解し、最後には質問までしてくれました。
そして「今はまだリサイクル率が2%程のこの国で、環境分野でも日本のような先進国になれるか?」と質問され「あなたたちはなれると思いますか?」と質問を返したら、みんな一斉に首を縦に振り「なれます!」と。
この国の未来はあなた達が中心となってつくるもの。状況は少しづつしか前に進まないかもしれないけど、あきらめずに志を持ち続けてほしい。授業後にも目を輝かせて質問をしてきてくれる生徒と話しながら、そう思いました。
場所はいつもお世話になっている新モンゴル高校。クラスは高校3年生。最初、地理の授業見学のつもりでやってきたのだけど、、
開始5分前。担任の先生から「他に授業があるから授業を任せてもいい?」
ムチャぶりはモンゴルではよくある。と、聞いていたけれども、なるほど。で、授業をしてきました。内容は、環境問題について考えるということで、公害問題に遡る日本の環境教育の発展、そして経済成長に伴うUBの環境悪化、それについてできることは何か、といった流れで進めました。
新モンゴル高校の3年生は日本語を3年間学んでいるので、授業は日本語でしました。さすがにモンゴル語ではまだできません。驚くことにみんな授業(日本語)を理解し、最後には質問までしてくれました。
そして「今はまだリサイクル率が2%程のこの国で、環境分野でも日本のような先進国になれるか?」と質問され「あなたたちはなれると思いますか?」と質問を返したら、みんな一斉に首を縦に振り「なれます!」と。
この国の未来はあなた達が中心となってつくるもの。状況は少しづつしか前に進まないかもしれないけど、あきらめずに志を持ち続けてほしい。授業後にも目を輝かせて質問をしてきてくれる生徒と話しながら、そう思いました。
2009年9月24日木曜日
地球温暖化防止ウィーク
今週は地球温暖化防止ウィーク。ここUBでも学生環境団体TUNZAがキャンペーンを展開しています。私も参加して少しスピーチをしてきました☆
( 国立大学でのレクチャー。温室効果について )
正直な話、モンゴルで温暖化防止のキャンペーンをすることに果たしてどれだけの意味があるのだろうか、と思っていました。温室効果ガスの排出量が元々少ないだけでなく、削減の余地もあまり考えられない。何より(この言い方が適切とは思いませんが)被害者の国である側面の方が強い。
けど、学生の意識は違い、地球を一つの世界であると理解し、その繋がりの中で自分たちのできることをしなければならない、という高い意識を持って活動していた。ここ最近出合った学生はみな英語を話し、将来に対し明確なビジョンを持っていた。これから先、モンゴルから国際社会で活躍する人材が多く誕生すると思う。学生たちの熱意に打たれた一日だった。
( 国立大学でのレクチャー。温室効果について )
正直な話、モンゴルで温暖化防止のキャンペーンをすることに果たしてどれだけの意味があるのだろうか、と思っていました。温室効果ガスの排出量が元々少ないだけでなく、削減の余地もあまり考えられない。何より(この言い方が適切とは思いませんが)被害者の国である側面の方が強い。
けど、学生の意識は違い、地球を一つの世界であると理解し、その繋がりの中で自分たちのできることをしなければならない、という高い意識を持って活動していた。ここ最近出合った学生はみな英語を話し、将来に対し明確なビジョンを持っていた。これから先、モンゴルから国際社会で活躍する人材が多く誕生すると思う。学生たちの熱意に打たれた一日だった。
2009年9月23日水曜日
大学の行方
18歳人口の減少により、大学の淘汰がいよいよ始まったらしい。
http://shungoarai.tumblr.com/post/193838168
( 出典:shungo.arai )
このこと自体は当然の流れ。にもかかわらず、ここ近年、大学は没個性化に勤しんでいる気がしてならない。そして概ね顔が見えない経営をしている。学問の世界も優れた経営者を必要とする時代になっている。
ここモンゴルは日本への留学熱は非常に高い国である。そしてハングリー精神から日本よりも真面目に勉強する学生が多いと感じる。それに対し日本の大学の留学生受け入れ態勢は決して充実していない。特に、経済的に困難なアジアの留学生に対しもっと留学しやすい環境を整えるべきだと思う。それはかなり直接的に日本の国益にも繋がることでもある。
今後は経営の視点から、アジアからの留学生の受け入れはどこも積極的になると思う。しかし、本当に大切なことは大学の理念にそった経営である。モラトリアムとしての大学は社会に必要とされない。存続に課題を抱えているいま、このことを見つめなおしてほしいと思う。
http://shungoarai.tumblr.com/post/193838168
( 出典:shungo.arai )
このこと自体は当然の流れ。にもかかわらず、ここ近年、大学は没個性化に勤しんでいる気がしてならない。そして概ね顔が見えない経営をしている。学問の世界も優れた経営者を必要とする時代になっている。
ここモンゴルは日本への留学熱は非常に高い国である。そしてハングリー精神から日本よりも真面目に勉強する学生が多いと感じる。それに対し日本の大学の留学生受け入れ態勢は決して充実していない。特に、経済的に困難なアジアの留学生に対しもっと留学しやすい環境を整えるべきだと思う。それはかなり直接的に日本の国益にも繋がることでもある。
今後は経営の視点から、アジアからの留学生の受け入れはどこも積極的になると思う。しかし、本当に大切なことは大学の理念にそった経営である。モラトリアムとしての大学は社会に必要とされない。存続に課題を抱えているいま、このことを見つめなおしてほしいと思う。
The Vaselines 再来日
サマソニでのライブが記憶に新しいヴァセリンズ(といっても観てません)。なんとブリティッシュ・アンセムズでの再来日が決定。本気で日本に帰りたいです。これを逃したらもう観れないかも。
( The Vaselines : Molly's Lips )
今回彼らが再来日するブリティッシュ・アンセムズ。手ごろな値段で旬なUK(でない人たちも来ますが)バンドを観ることができるお勧ライブイベントです。箱も新木場スタジオコースでかなりいい。単独ではなかなか観にいこうと思わないバンドを、ビッグネームとセットにし、ファンの裾野を広げている。抱き合わせ商法みたく聞えるけど、どのバンドも本国では勢いのある新人バンドなので盛り上がりは半端じゃない。ぜひ参加してレポート下さい。。
彼らの代表曲モーリーズ・リップス。ニルヴァーナのカバーも最高。
( Nirvana : Molly's Lips )
( The Vaselines : Molly's Lips )
今回彼らが再来日するブリティッシュ・アンセムズ。手ごろな値段で旬なUK(でない人たちも来ますが)バンドを観ることができるお勧ライブイベントです。箱も新木場スタジオコースでかなりいい。単独ではなかなか観にいこうと思わないバンドを、ビッグネームとセットにし、ファンの裾野を広げている。抱き合わせ商法みたく聞えるけど、どのバンドも本国では勢いのある新人バンドなので盛り上がりは半端じゃない。ぜひ参加してレポート下さい。。
彼らの代表曲モーリーズ・リップス。ニルヴァーナのカバーも最高。
( Nirvana : Molly's Lips )
2009年9月22日火曜日
環境コンビニ@京都市役所
京都市が地元の環境団体と協働で、環境コンビニを試験的にオープンしているようです。
http://www.japanfs.org/ja/pages/029357.html
( 出典 : ジャパン・フォー・サステイナビリティ )
店内で販売する飲料はすべてマイカップやマイボトルへの充填式。照明は電力消費の少ないLEDの使用。物流は天然ガス自動車を使用するなど環境配慮優先店舗経営を実践している。今年6月23日からの3ヶ月間の試験運営なので、ちょうど今日が期限。上手くいっているのだろうか。
環境先進国とは「環境配慮優先の生活をしたい人が、それを実践できる環境が整っている社会」である、と思います。自分たちや将来世代のために、ちょっとぐらいの不便を厭わないようになることは、決して社会の後退を意味するものだとは思いません。新たなCO2の削減目標に向けて、ますます環境インフラ充実していくことを期待しています。
http://www.japanfs.org/ja/pages/029357.html
( 出典 : ジャパン・フォー・サステイナビリティ )
店内で販売する飲料はすべてマイカップやマイボトルへの充填式。照明は電力消費の少ないLEDの使用。物流は天然ガス自動車を使用するなど環境配慮優先店舗経営を実践している。今年6月23日からの3ヶ月間の試験運営なので、ちょうど今日が期限。上手くいっているのだろうか。
環境先進国とは「環境配慮優先の生活をしたい人が、それを実践できる環境が整っている社会」である、と思います。自分たちや将来世代のために、ちょっとぐらいの不便を厭わないようになることは、決して社会の後退を意味するものだとは思いません。新たなCO2の削減目標に向けて、ますます環境インフラ充実していくことを期待しています。
2009年9月21日月曜日
社会が前向きと感じられるのなら
歴史的な政権交代。そして新内閣の発足。この話題にタイムリーについていけませんでした。。ここ最近になってネットで情報を集めています。
政治についていつも思っていることがあります。それは「社会が前向きと感じられるのなら、多少の痛みは我慢し、頑張っていける」ということです。
内閣支持率75%。課題が大きすぎることは充分知っているけど、どうか期待に応えてほしい。そして任せっきりでなく私たちも努力しなければいけない。
政治についていつも思っていることがあります。それは「社会が前向きと感じられるのなら、多少の痛みは我慢し、頑張っていける」ということです。
内閣支持率75%。課題が大きすぎることは充分知っているけど、どうか期待に応えてほしい。そして任せっきりでなく私たちも努力しなければいけない。
Cheap Trick : THE LATEST
チープトリックの新譜を聴きました。
( Cheap Trick : THE LATEST )
チープトリックは高校の時にかなり聴きこんだ思い入れのあるバンド。当時は理解してくれる友達がいなくて悲しかった。
この新譜、すごくいい。キャリア35年。リリースしたアルバムは17枚。その中でも間違いなく5本の指に入る傑作。彼らの持ち味であるビートルズのフォルムが感じさせるメロウなナンバーと、ハードロックファンのツボをしっかり抑えた疾走感溢れるナンバーを織り交ぜ、すごく充実した内容のアルバムとなっている。
赴任前に観た30年振りの武道館公演。お客の年齢層はやっぱり高めだった。もっと若い世代にも聴いてもらいたいと思う。高校時代、自分のロック感は彼らと出合ってかなり変わった。このアルバムにもそういう影響力がある。
( Cheap Trick : THE LATEST )
チープトリックは高校の時にかなり聴きこんだ思い入れのあるバンド。当時は理解してくれる友達がいなくて悲しかった。
この新譜、すごくいい。キャリア35年。リリースしたアルバムは17枚。その中でも間違いなく5本の指に入る傑作。彼らの持ち味であるビートルズのフォルムが感じさせるメロウなナンバーと、ハードロックファンのツボをしっかり抑えた疾走感溢れるナンバーを織り交ぜ、すごく充実した内容のアルバムとなっている。
赴任前に観た30年振りの武道館公演。お客の年齢層はやっぱり高めだった。もっと若い世代にも聴いてもらいたいと思う。高校時代、自分のロック感は彼らと出合ってかなり変わった。このアルバムにもそういう影響力がある。
2009年9月20日日曜日
ごみ拾い@ガンダン寺
今日は第2回ごみ拾いキャンペーン@ガンダン寺です!雪が舞うモンゴルならではの寒中ごみ拾いでした☆
早朝6:30。気温は氷点下。人影の無い街路。軒にはつらら。ひしひし寂寥感が伝わる朝でした。
ガンダン寺はモンゴルの仏教の総本山。そしてUBの数少ない観光名所です。宗教の建物だけあって、ポイ捨てごみは少なかったです。嬉しい誤算でした。
それにしても寒かった。これからは雪が降るなかは避けようと思います。
開始から30分。全体的に少なかったけれど、人目のつかないところにはちらほらとポイ捨てがありました。あと、やっぱりタバコのポイ捨て。チュッパチャップスの棒もたくさん落ちてた。来年の夏、ラマ(お坊さん)と一緒にごみ拾いしたいなぁ、と思います。
早朝6:30。気温は氷点下。人影の無い街路。軒にはつらら。ひしひし寂寥感が伝わる朝でした。
ガンダン寺はモンゴルの仏教の総本山。そしてUBの数少ない観光名所です。宗教の建物だけあって、ポイ捨てごみは少なかったです。嬉しい誤算でした。
それにしても寒かった。これからは雪が降るなかは避けようと思います。
開始から30分。全体的に少なかったけれど、人目のつかないところにはちらほらとポイ捨てがありました。あと、やっぱりタバコのポイ捨て。チュッパチャップスの棒もたくさん落ちてた。来年の夏、ラマ(お坊さん)と一緒にごみ拾いしたいなぁ、と思います。
Vivian Girls 来日中
観たくて観たくて仕方が無いのだけど、観れないバンドが来日中。今後も何度となく続く試練です。ライヴに行きたい。
( Vivian Girls : Moped Girls )
去年デビューしたNYブルックリン発の3ピースバンド。聴いてもらうとわかるけどローファイでめちゃめちゃアンダーグランド。そしてドラムの人がなぜかお笑い芸人っぽい。なぜだ。
( Vivian Girls : Moped Girls )
去年デビューしたNYブルックリン発の3ピースバンド。聴いてもらうとわかるけどローファイでめちゃめちゃアンダーグランド。そしてドラムの人がなぜかお笑い芸人っぽい。なぜだ。
2009年9月19日土曜日
9月の初雪
イベント紹介@東京ミッドタウン
このブログで紹介したことのある宮下直樹氏のイベントです。
( voice of KYOTO メールマガジンより )
開催日時:9月18日~23日 11:00~21:00
開催場所:東京ミッドタウン ガレリア3F
詳しくはコチラ
京都の伝統文化×モダンカルチャーの仕掛け人である宮下氏も毎日顔を出すそうです。ぜひ参加してみて下さい。
ちなみに着物のイベントは先日UBでも開催されました。海外では日本文化に対する関心はとても深いです。外に出ると、日本には伝えるべきコンテンツがあふれていることに改めて気付かされます。
( 写真提供:モンゴル日本センター )
( voice of KYOTO メールマガジンより )
開催日時:9月18日~23日 11:00~21:00
開催場所:東京ミッドタウン ガレリア3F
詳しくはコチラ
京都の伝統文化×モダンカルチャーの仕掛け人である宮下氏も毎日顔を出すそうです。ぜひ参加してみて下さい。
ちなみに着物のイベントは先日UBでも開催されました。海外では日本文化に対する関心はとても深いです。外に出ると、日本には伝えるべきコンテンツがあふれていることに改めて気付かされます。
( 写真提供:モンゴル日本センター )
2009年9月18日金曜日
報告書①
協力隊員は定期的に活動報告書の提出が義務付けられています。この報告書は日本国民ならどなたでも閲覧が可能となっています。国民の税金によって派遣されている協力隊員。これもODAの一つです。ざっと見積もって1年間に1500人以上派遣されている隊員すべての報告書に目を通すことは難しいですが、関心のある人は読んでみるべきだと思います。
以下、私の第1号活動報告書です。あらかじめ指定されたテーマについての報告となります。
【活動地域及び配属先の概要】
ウランバートル市は全人口250万人の約4割近く、100万人以上を抱えるモンゴル最大の都市である。近年、急速な開発による都市化と、地方からの移住による人口増加が起こっている。また経済成長により市民の消費活動が活性化され、それに合わせて廃棄されるごみの量が増加し、廃棄物の問題が深刻化している。現在、この廃棄物の問題は2009年1月に新たに創設された、市長事務局環境汚染・廃棄物管理部(EPWMD)が中心となって管理している。スタッフは7名。部長以下、大気汚染担当、水・土壌汚染担当、ゴミ箱・公衆トイレ担当、廃棄物基金担当、収集運搬担当、処分場担当とそれぞれが一つの分野を任されている。同部署へのJICA援助受け入れ実績はまだ無いが、前身である都市整備公共施設課との間で、2005年から3年間、ODAの一環としてウランバートル市の廃棄物管理マスタープランを作成する開発調査が実施された。また、2007年に無償資金協力による最終処分場の建設と収集運搬車両が供与されたほか、2005~8年には廃棄物管理のSVと環境教育のJOCVが派遣されるなど、我が国の援助との関係は深い。
【ボランティアが所属する部局の概要】
ウランバートル市の廃棄物行政は、異なる3つの組織によって運営されている。市内の清掃、収集運搬、処分場運営といった実務を担当する都市整備公共施設課、廃棄物収集料金の徴収を行うWSF、そしてボランティアが配属するEPWMDである。またこの他に2008年4月に完全民営化された清掃、収集運搬、料金徴収を行う旧公営団体であるTUKが実務部隊として収集運搬の7割程を請け負っている。EPWMDの主な事業は都市整備公共施設課、WSF、TUKといったそれぞれの事業が重なり合う組織間の調整を行うことであり、廃棄物収集運搬事業の全般のマネジメントを担っている。現在EPWMDでは7名のスタッフが勤務している。部を統括するデルゲド・バヤル氏は、都市整備公共施設課でのキャリアがあり、またJICA支援による日本での2ヶ月間の廃棄物処理技術研修を受けているなど、この分野での造詣が深い。他のスタッフでは、現在1名が日本での廃棄物処理技術研修に参加している。平均年齢が30台前半と比較的若い部署であり、今後専門分野に特化した人材が育つことが期待されている。
【配属先のニーズ】
ウランバートル市は2007年にJICAの協力により2020年を目処とした廃棄物管理マスタープランを作成した。マスタープランで示された基本目標は『計画目標年である2020年までに、ウランバートル市に環境と調和する廃棄物管理システムを確立する』ことである。目標を達成するために、ハード面では中間処理施設の設置や収集運搬車両の拡充、ソフト面ではそれらを管理運営する人材育成が必要とされている。また家庭ごみの分別収集を導入や、市内に散乱するごみのポイ捨て状況を改善するために、市民のごみ問題対する意識向上も重要な課題としてあがっている。ボランティアへのニーズは、市民に対するごみ問題の啓発活動の実施であり、草の根レベルでの活動が期待されている。中でも将来を担う若い世代への教育が最も期待されている。
【活動計画準備状況】
現在、活動の準備段階として、ウランバートル市のごみ問題の現状を把握することを最も重要な課題として認識している。ウランバートル市の廃棄物管理マスタープランを精読することで、廃棄物の質や量といった基本的な情報を把握している。また市内を巡回することで、公共ゴミ箱の利用状況やポイ捨てごみの散乱状況など、文献からでは分からない情報収集にも努めている。その他、市内にある環境NGOを訪問し、情報と今後の活動に備えてのネットワーク作りにも力を注いでいる。本来これらの活動は配属先との協議のうえ進めるものであるが、配属先カウンターパートが多忙であることから必要なコミュニケーションが取れていない状況である。そのため、今後の具体的な計画作りにあたりカウンターパートとの情報の共有を進める必要がある。
【受入国の印象】
ウランバートルは、急激な都市化による悪影響の面が、最も顕著になって現れている都市だと感じる。日々いたる所でみられる交通渋滞と、それよって引き起こされる深刻な大気汚染。経済の自由化以降、極端に広がる格差も我が国以上にはっきりと見て感じ取れる。また人々の生活様式も西洋的で、ほとんど違和感なく生活に溶け込むことができる。しかし、これはウランバートルの一面であってモンゴル全体ではない。ウランバートルから車で2時間の郊外へ出ると、果てしなく広がる草原、ぽつんぽつんと建つ伝統的家屋のゲル、そこらを駆ける馬や家畜たちといったイメージ通りのモンゴルに出合うことができる。ゲルで生活する遊牧民の生活は完全に自然と調和していて感銘を受ける。太陽熱、風、雨水や家畜の糞などを燃料として使い、一切の無駄を出さない循環システム持っている。そして遊牧民の生活もとても質素で贅沢が感じられない。このように一国の中に全く異なる生活様式が共存していることに最も驚きを感じる。
以下、私の第1号活動報告書です。あらかじめ指定されたテーマについての報告となります。
【活動地域及び配属先の概要】
ウランバートル市は全人口250万人の約4割近く、100万人以上を抱えるモンゴル最大の都市である。近年、急速な開発による都市化と、地方からの移住による人口増加が起こっている。また経済成長により市民の消費活動が活性化され、それに合わせて廃棄されるごみの量が増加し、廃棄物の問題が深刻化している。現在、この廃棄物の問題は2009年1月に新たに創設された、市長事務局環境汚染・廃棄物管理部(EPWMD)が中心となって管理している。スタッフは7名。部長以下、大気汚染担当、水・土壌汚染担当、ゴミ箱・公衆トイレ担当、廃棄物基金担当、収集運搬担当、処分場担当とそれぞれが一つの分野を任されている。同部署へのJICA援助受け入れ実績はまだ無いが、前身である都市整備公共施設課との間で、2005年から3年間、ODAの一環としてウランバートル市の廃棄物管理マスタープランを作成する開発調査が実施された。また、2007年に無償資金協力による最終処分場の建設と収集運搬車両が供与されたほか、2005~8年には廃棄物管理のSVと環境教育のJOCVが派遣されるなど、我が国の援助との関係は深い。
【ボランティアが所属する部局の概要】
ウランバートル市の廃棄物行政は、異なる3つの組織によって運営されている。市内の清掃、収集運搬、処分場運営といった実務を担当する都市整備公共施設課、廃棄物収集料金の徴収を行うWSF、そしてボランティアが配属するEPWMDである。またこの他に2008年4月に完全民営化された清掃、収集運搬、料金徴収を行う旧公営団体であるTUKが実務部隊として収集運搬の7割程を請け負っている。EPWMDの主な事業は都市整備公共施設課、WSF、TUKといったそれぞれの事業が重なり合う組織間の調整を行うことであり、廃棄物収集運搬事業の全般のマネジメントを担っている。現在EPWMDでは7名のスタッフが勤務している。部を統括するデルゲド・バヤル氏は、都市整備公共施設課でのキャリアがあり、またJICA支援による日本での2ヶ月間の廃棄物処理技術研修を受けているなど、この分野での造詣が深い。他のスタッフでは、現在1名が日本での廃棄物処理技術研修に参加している。平均年齢が30台前半と比較的若い部署であり、今後専門分野に特化した人材が育つことが期待されている。
【配属先のニーズ】
ウランバートル市は2007年にJICAの協力により2020年を目処とした廃棄物管理マスタープランを作成した。マスタープランで示された基本目標は『計画目標年である2020年までに、ウランバートル市に環境と調和する廃棄物管理システムを確立する』ことである。目標を達成するために、ハード面では中間処理施設の設置や収集運搬車両の拡充、ソフト面ではそれらを管理運営する人材育成が必要とされている。また家庭ごみの分別収集を導入や、市内に散乱するごみのポイ捨て状況を改善するために、市民のごみ問題対する意識向上も重要な課題としてあがっている。ボランティアへのニーズは、市民に対するごみ問題の啓発活動の実施であり、草の根レベルでの活動が期待されている。中でも将来を担う若い世代への教育が最も期待されている。
【活動計画準備状況】
現在、活動の準備段階として、ウランバートル市のごみ問題の現状を把握することを最も重要な課題として認識している。ウランバートル市の廃棄物管理マスタープランを精読することで、廃棄物の質や量といった基本的な情報を把握している。また市内を巡回することで、公共ゴミ箱の利用状況やポイ捨てごみの散乱状況など、文献からでは分からない情報収集にも努めている。その他、市内にある環境NGOを訪問し、情報と今後の活動に備えてのネットワーク作りにも力を注いでいる。本来これらの活動は配属先との協議のうえ進めるものであるが、配属先カウンターパートが多忙であることから必要なコミュニケーションが取れていない状況である。そのため、今後の具体的な計画作りにあたりカウンターパートとの情報の共有を進める必要がある。
【受入国の印象】
ウランバートルは、急激な都市化による悪影響の面が、最も顕著になって現れている都市だと感じる。日々いたる所でみられる交通渋滞と、それよって引き起こされる深刻な大気汚染。経済の自由化以降、極端に広がる格差も我が国以上にはっきりと見て感じ取れる。また人々の生活様式も西洋的で、ほとんど違和感なく生活に溶け込むことができる。しかし、これはウランバートルの一面であってモンゴル全体ではない。ウランバートルから車で2時間の郊外へ出ると、果てしなく広がる草原、ぽつんぽつんと建つ伝統的家屋のゲル、そこらを駆ける馬や家畜たちといったイメージ通りのモンゴルに出合うことができる。ゲルで生活する遊牧民の生活は完全に自然と調和していて感銘を受ける。太陽熱、風、雨水や家畜の糞などを燃料として使い、一切の無駄を出さない循環システム持っている。そして遊牧民の生活もとても質素で贅沢が感じられない。このように一国の中に全く異なる生活様式が共存していることに最も驚きを感じる。
2009年9月17日木曜日
考える人材
今週の日経ビジネス。考える人材についての記事。
( 日経ビジネス:2009.09.14 )
低迷している外食産業の中で、好調を維持している餃子の王将。その秘訣は店舗に任された大幅な裁量権にあるらしい。
現場のことは現場が一番よく知っている。だからこそ現場の知恵を何より尊重し、基本的なこと以外は現場の自由に任せている。けど、このこと自体は取り立てて珍しいことでは無いように思う。それでも上手くいっているのは、やはり現場に「考える人材」がいるということなのだろうか。
参考になったのは、考えることと結果のコピーは違う、ということ。餃子の王将では、他の店舗の成功体験を真似することは、あくまでも借り物の体験であるとしている。恐らくここに現代における考えることの本質が隠れている。
今は有名なった「高速道路論」も本質的に同じことをいっている。情報が整備され、誰でも高速道路を走るようにある一定のレベルまでたどり着くことができるようになった。しかし、高速道を抜け出たところでは大渋滞が待ち構えている。
そしてこの渋滞を抜け出る力こそが考える力であり、その力を備えた人材を考える人材ということなのだろう。
( 日経ビジネス:2009.09.14 )
低迷している外食産業の中で、好調を維持している餃子の王将。その秘訣は店舗に任された大幅な裁量権にあるらしい。
現場のことは現場が一番よく知っている。だからこそ現場の知恵を何より尊重し、基本的なこと以外は現場の自由に任せている。けど、このこと自体は取り立てて珍しいことでは無いように思う。それでも上手くいっているのは、やはり現場に「考える人材」がいるということなのだろうか。
参考になったのは、考えることと結果のコピーは違う、ということ。餃子の王将では、他の店舗の成功体験を真似することは、あくまでも借り物の体験であるとしている。恐らくここに現代における考えることの本質が隠れている。
今は有名なった「高速道路論」も本質的に同じことをいっている。情報が整備され、誰でも高速道路を走るようにある一定のレベルまでたどり着くことができるようになった。しかし、高速道を抜け出たところでは大渋滞が待ち構えている。
そしてこの渋滞を抜け出る力こそが考える力であり、その力を備えた人材を考える人材ということなのだろう。
2009年9月16日水曜日
『勝ち続ける力』
今日の1冊。表紙の羽生さんの写真がすごい。完全な集中力を写している。
( 羽生善治×柳瀬尚紀 『勝ち続ける力』新潮社 )
棋士羽生さんと翻訳家柳瀬さんの対談本。テーマは勝ち続ける力、というよりは棋士の魅力、将棋の魅力を伝える内容だった。勝ち続ける力は何か、とあえて言うのなら、24時間365日、寝ている間もそのことを考え続けられる「好き」の度合いの強さなのだと思う。
羽生さんとの対談本は、梅田望夫さんのときもそうだったが、丁度将棋盤を挟んだ位の距離感で言葉のやり取りがあって面白い。本を作る側の趣向なのか、羽生さんの語彙や表現がなす業なのか、その辺も興味深い。
近年、将棋をあらゆるレベルで楽しむ裾野が広がってきているように感じる。羽生さんや渡辺竜王のようなタレント棋士の存在がそこに大きく貢献していると思う。しかし真の立役者は、梅田さんや柳瀬さんのような、将棋を理解する将棋ファンの力なのだと、この本を読んで感じた。
( 羽生善治×柳瀬尚紀 『勝ち続ける力』新潮社 )
棋士羽生さんと翻訳家柳瀬さんの対談本。テーマは勝ち続ける力、というよりは棋士の魅力、将棋の魅力を伝える内容だった。勝ち続ける力は何か、とあえて言うのなら、24時間365日、寝ている間もそのことを考え続けられる「好き」の度合いの強さなのだと思う。
羽生さんとの対談本は、梅田望夫さんのときもそうだったが、丁度将棋盤を挟んだ位の距離感で言葉のやり取りがあって面白い。本を作る側の趣向なのか、羽生さんの語彙や表現がなす業なのか、その辺も興味深い。
近年、将棋をあらゆるレベルで楽しむ裾野が広がってきているように感じる。羽生さんや渡辺竜王のようなタレント棋士の存在がそこに大きく貢献していると思う。しかし真の立役者は、梅田さんや柳瀬さんのような、将棋を理解する将棋ファンの力なのだと、この本を読んで感じた。
2009年9月15日火曜日
10年、20年後
2009年9月14日月曜日
ギネスに挑戦☆
昨日のごみ拾いの日記にモンゴル人のかたからコメントを頂きました。こういうことがあるからブログって面白いです。
面白いことといえば、先日ギネスに申請しました。あの記録のギネスです。飲み物のほうではありません。
UBは世界で一番寒い首都として有名で、厳冬期の平均気温は-20℃を下回ります。これからごみ拾いを継続していくにあたり、冬に外で活動することが厳しくならないか心配しています。
そこで、冬場でもモチベーション高く活動するために、寒さを楽しむシステムとして「世界で一番寒い中でのごみ拾い」をギネスに申請してみました。これが認められると寒いシリーズが多発しそうなので厳しいと思うのですが、社会的意義の面から認められないかとダメもとで挑戦しています。
以下、提出した申請所の簡略文です。
Ulaanbaatar city is currently facing an urgent need to improve public awareness on waste issue. Especially young generation is regarded as the most important sector for this matter, because it needs long time to solve this environmental problem and they can be change makers. With this background we will start to picking up litter on the streets every weekend as one of the waste issue campaigns for the cleaner city. In winter season, however, this activity can be much harder because of shivering cold climate. Ulaanbaatar city is well known as one of the coldest capitals in the world. In winter the temperature becomes minus 20-25 degrees Celsius on average, and people hesitate to go outside. So that it requires some system to enjoy coldness for our campaign. It is very appealing for students that if their activity set the Guinness World Record and they will pick up litter on the streets with joy even in the coldest winter. And also it will make a significant impact for the citizens of Mongolia. This is why we apply for Guinness World Record. We hope our activity regarded as one of the Guinness World Records.
認定されますように。
面白いことといえば、先日ギネスに申請しました。あの記録のギネスです。飲み物のほうではありません。
UBは世界で一番寒い首都として有名で、厳冬期の平均気温は-20℃を下回ります。これからごみ拾いを継続していくにあたり、冬に外で活動することが厳しくならないか心配しています。
そこで、冬場でもモチベーション高く活動するために、寒さを楽しむシステムとして「世界で一番寒い中でのごみ拾い」をギネスに申請してみました。これが認められると寒いシリーズが多発しそうなので厳しいと思うのですが、社会的意義の面から認められないかとダメもとで挑戦しています。
以下、提出した申請所の簡略文です。
Ulaanbaatar city is currently facing an urgent need to improve public awareness on waste issue. Especially young generation is regarded as the most important sector for this matter, because it needs long time to solve this environmental problem and they can be change makers. With this background we will start to picking up litter on the streets every weekend as one of the waste issue campaigns for the cleaner city. In winter season, however, this activity can be much harder because of shivering cold climate. Ulaanbaatar city is well known as one of the coldest capitals in the world. In winter the temperature becomes minus 20-25 degrees Celsius on average, and people hesitate to go outside. So that it requires some system to enjoy coldness for our campaign. It is very appealing for students that if their activity set the Guinness World Record and they will pick up litter on the streets with joy even in the coldest winter. And also it will make a significant impact for the citizens of Mongolia. This is why we apply for Guinness World Record. We hope our activity regarded as one of the Guinness World Records.
認定されますように。
2009年9月13日日曜日
ごみ拾い@ザイサントルゴイ
UBの観光名所ザイサントルゴイで早朝ごみ拾いをしてきました☆朝の空気がとっても清々しい!
( 朝6:30、スフバートル広場集合。とても静か )
まずは足元から。出来ることからはじめようと、同期隊員とごみ拾いを企画しました。UBはポイ捨てごみがとても多いので、手始めに子供の遊ぶ場所や、観光名所などをきれいにしていきたいと思います。
( 開始から45分。ごみ袋がいっぱいになりました )
今日のごみで多かったのが、タバコの吸殻とアイスの棒。アイスの棒は工作の材料として使えそうです。なので、近いうちにポイ捨てごみを使って工作するエコ教室を開こうと考えています。
また、ごみ箱があるにも関わらずいっぱいごみ散乱しているのはやっぱり意識の問題なのかなと思います。次回以降は、ポイ捨てをやめましょう、とメッセージを伝えるための工夫もしてみようと思います。
こうして実際に動いてみると、いろいろと新しいことがみえてきます。小さな小さな活動ですが、少し少しその輪を大きくしていけたらと思います。
( 朝6:30、スフバートル広場集合。とても静か )
まずは足元から。出来ることからはじめようと、同期隊員とごみ拾いを企画しました。UBはポイ捨てごみがとても多いので、手始めに子供の遊ぶ場所や、観光名所などをきれいにしていきたいと思います。
( 開始から45分。ごみ袋がいっぱいになりました )
今日のごみで多かったのが、タバコの吸殻とアイスの棒。アイスの棒は工作の材料として使えそうです。なので、近いうちにポイ捨てごみを使って工作するエコ教室を開こうと考えています。
また、ごみ箱があるにも関わらずいっぱいごみ散乱しているのはやっぱり意識の問題なのかなと思います。次回以降は、ポイ捨てをやめましょう、とメッセージを伝えるための工夫もしてみようと思います。
こうして実際に動いてみると、いろいろと新しいことがみえてきます。小さな小さな活動ですが、少し少しその輪を大きくしていけたらと思います。
2009年9月12日土曜日
9月12日、日記。
土曜の朝は音楽を聴きながら部屋の掃除をします。一週間で一番好きな時間かも知れません。
昨日今日とUBのゲル地区にあるシングルマザーの自立支援をするNGOに顔を出してきました。UBには思っていた以上にたくさんのNGOがあり、市民の力を感じます。
そのあとは市内中心部にある日本センターで開催された、日本の着物文化を紹介するイベントに参加してきました。カメラを忘れて写真が無いのが残念ですが、とても鮮やかなイベントで視覚的に楽しかったです。
夜は地方から久し振りにUBに来た同期の隊員たちと食事。みんな元気そうでよかった。
ここ2週間ほど、UBで環境分野に携わるたくさんの人たちと会い、活動を始めるに充分なネットワークがつくれたと思う。カウンターパートという、本来一緒に活動すべきモンゴル人のパートナーが不在という最大の課題があるが、それさえも楽しんでがむしゃらにやってみようと思う。
昨日今日とUBのゲル地区にあるシングルマザーの自立支援をするNGOに顔を出してきました。UBには思っていた以上にたくさんのNGOがあり、市民の力を感じます。
そのあとは市内中心部にある日本センターで開催された、日本の着物文化を紹介するイベントに参加してきました。カメラを忘れて写真が無いのが残念ですが、とても鮮やかなイベントで視覚的に楽しかったです。
夜は地方から久し振りにUBに来た同期の隊員たちと食事。みんな元気そうでよかった。
ここ2週間ほど、UBで環境分野に携わるたくさんの人たちと会い、活動を始めるに充分なネットワークがつくれたと思う。カウンターパートという、本来一緒に活動すべきモンゴル人のパートナーが不在という最大の課題があるが、それさえも楽しんでがむしゃらにやってみようと思う。
2009年9月11日金曜日
発信する地場産業
今週の日経ビジネス。今週は面白い記事が多かった☆
( 日経ビジネス:2009.09.07 )
山口県萩市にある竹製家具の製造会社TAKE Create Hagi(TCH)についての記事。衰退しつつあった地場産業である竹細工を、北欧のデザイナーとのコラボにより高級家具としてよみがえらせたという内容。
何度かこのブログでも書いているが、このTCHの事業も、地域に埋もれているコンテンツを見つめなおし、それを現代に合った新しい価値としてプロデュースしている好例だと思う。TCH社長の刀禰氏も「過去の遺産で食いつなぐのではなく、新しい産業を創造して未来を築かなければいけない」と述べているが、今の日本にとって大切なメッセージだと感じる。
伝統×モダン=地域活性化、というスタイルはこれからもどんどん創造されていくと思うし、そうならなければ失うものはとても大きい。
( 日経ビジネス:2009.09.07 )
山口県萩市にある竹製家具の製造会社TAKE Create Hagi(TCH)についての記事。衰退しつつあった地場産業である竹細工を、北欧のデザイナーとのコラボにより高級家具としてよみがえらせたという内容。
何度かこのブログでも書いているが、このTCHの事業も、地域に埋もれているコンテンツを見つめなおし、それを現代に合った新しい価値としてプロデュースしている好例だと思う。TCH社長の刀禰氏も「過去の遺産で食いつなぐのではなく、新しい産業を創造して未来を築かなければいけない」と述べているが、今の日本にとって大切なメッセージだと感じる。
伝統×モダン=地域活性化、というスタイルはこれからもどんどん創造されていくと思うし、そうならなければ失うものはとても大きい。
2009年9月10日木曜日
スフバートル広場
ウランバートル中心部にあるスフバートル広場。普段何気なく歩いているこの広場の歴史を少し紹介したいと思います。
( オフィスから見えるスフバートル広場 )
戦後、シベリアに抑留されていた日本人1万6千人がモンゴルに移送され、強制労働に従事させられた歴史があります。そして約1千5百90人が祖国の地を踏むことなく帰らぬ人となりました。ウランバートルには2箇所彼らが眠る日本人墓地があり、そこは静かな観光地となっています。
そして、スフバートル広場も抑留された日本人の強制労働によって建設されたようです。ウランバートル最大の観光名所であり、市民の憩いの場であるこの広場が、日本人の血と汗によってつくられたのだということはほとんど知られていません。
日本人として、その記憶が風化してしまうことは寂しく感じますが、「場」にとらわれることなく遊牧するモンゴル人の血の前では仕方なのないことなのだとも思います。
( オフィスから見えるスフバートル広場 )
戦後、シベリアに抑留されていた日本人1万6千人がモンゴルに移送され、強制労働に従事させられた歴史があります。そして約1千5百90人が祖国の地を踏むことなく帰らぬ人となりました。ウランバートルには2箇所彼らが眠る日本人墓地があり、そこは静かな観光地となっています。
そして、スフバートル広場も抑留された日本人の強制労働によって建設されたようです。ウランバートル最大の観光名所であり、市民の憩いの場であるこの広場が、日本人の血と汗によってつくられたのだということはほとんど知られていません。
日本人として、その記憶が風化してしまうことは寂しく感じますが、「場」にとらわれることなく遊牧するモンゴル人の血の前では仕方なのないことなのだとも思います。
2009年9月9日水曜日
国際協力のありかた①
モンゴルで活動するGNCという日本のNGOの活動に参加してきました。
( モンゴル国立大学教授によるレクチャー )
講堂に集まった学生140名に、「木を植えた男」のビデオ上映や、砂漠化についてのレクチャーを通じて、植林活動の大切さを呼びかけた一日でした。
この活動は「エコ教室」と呼ばれていて、GNCがすでに10年以上継続して続けている活動のようです。国際協力において重要なのは「信頼のネットワーク」とGNCのHPにあるように、長い年月を経て築き上げたモンゴルのパートナーとの信頼関係の深さを活動から感じました。
協力隊の国際協力は、相手国からの要請ベースでプロジェクトが決まり、要請に基づいて基本的に隊員側がイニシアチヴをとることになります。なので技術移転的な性格の強い国際協力な気がします。
また協力隊は期間が2年間と限られているため、どうしても長期継続的な活動にはなりにくい面があります。これはプロジェクトベースで進む日本のODAの特徴なのだと思います。
このような、ともすれば「日本人がやってきて何かやっている」と思われてしまいがちな環境の中で、どのようにして「信頼のネットワーク」を築いていくか。これは協力隊の大きな課題と言えます。
国際協力のありかたは決して一つではなく、また正しい答えも無いものだと思います。けれど、その現場に携わる一員としてより良い関わり方を常に考え続けていきたいです。
( モンゴル国立大学教授によるレクチャー )
講堂に集まった学生140名に、「木を植えた男」のビデオ上映や、砂漠化についてのレクチャーを通じて、植林活動の大切さを呼びかけた一日でした。
この活動は「エコ教室」と呼ばれていて、GNCがすでに10年以上継続して続けている活動のようです。国際協力において重要なのは「信頼のネットワーク」とGNCのHPにあるように、長い年月を経て築き上げたモンゴルのパートナーとの信頼関係の深さを活動から感じました。
協力隊の国際協力は、相手国からの要請ベースでプロジェクトが決まり、要請に基づいて基本的に隊員側がイニシアチヴをとることになります。なので技術移転的な性格の強い国際協力な気がします。
また協力隊は期間が2年間と限られているため、どうしても長期継続的な活動にはなりにくい面があります。これはプロジェクトベースで進む日本のODAの特徴なのだと思います。
このような、ともすれば「日本人がやってきて何かやっている」と思われてしまいがちな環境の中で、どのようにして「信頼のネットワーク」を築いていくか。これは協力隊の大きな課題と言えます。
国際協力のありかたは決して一つではなく、また正しい答えも無いものだと思います。けれど、その現場に携わる一員としてより良い関わり方を常に考え続けていきたいです。
2009年9月8日火曜日
絵本でまちづくりを考える活動③
UB市内の第39番学校で絵本でまちづくりを考える授業がありました。
( 今回が3回目。ボランティアの学生もだいぶ慣れた感じ )
今回は5年生を対象に実施。計4クラス、150人ほどが参加しました。
( 夢中で理想のまちの絵を描く子供たち )
モンゴルの子供たち、とっても可愛かったです。擦れてなく素直で、すっごく元気。そして授業をしたボランティアの学生もまた本当に立派だった。
モンゴルの教育は先生が絶対で、子供に考えさせる教育ではなく、「正解」を教える教育が一般的と言われています。そのため、自由に描くということは結構ハードルが高いらしく、生徒も教える側の意(正解)を汲み取って絵を描こうとする傾向があるようです。社会主義時代の名残なのかもしれません。
教育に「正解」は無いと思います。けど、この絵本の活動はまだまだ続くので、なるべく子供たちが自由な発想で未来のUBを描けるように工夫をしていきたいと考えています。
( 今回が3回目。ボランティアの学生もだいぶ慣れた感じ )
今回は5年生を対象に実施。計4クラス、150人ほどが参加しました。
( 夢中で理想のまちの絵を描く子供たち )
モンゴルの子供たち、とっても可愛かったです。擦れてなく素直で、すっごく元気。そして授業をしたボランティアの学生もまた本当に立派だった。
モンゴルの教育は先生が絶対で、子供に考えさせる教育ではなく、「正解」を教える教育が一般的と言われています。そのため、自由に描くということは結構ハードルが高いらしく、生徒も教える側の意(正解)を汲み取って絵を描こうとする傾向があるようです。社会主義時代の名残なのかもしれません。
教育に「正解」は無いと思います。けど、この絵本の活動はまだまだ続くので、なるべく子供たちが自由な発想で未来のUBを描けるように工夫をしていきたいと考えています。
2009年9月7日月曜日
ぐるぐる
2009年9月6日日曜日
ODAウォッチング
UBから北へ200km、同期の隊員も赴任しているダルハンに9億4万の無償資金協力が決定したそうです。
http://www.mongoliadirect.com/content/view/3859/618/
( モンゴリアンダイレクトより )
資金の用途は「ダルハン市給水施設改善計画」で安全な飲み水の供給が目的です。
協力隊員がいうのも何なのですが、その国にいるものとして、プロジェクトの動向に関心があります。廃棄物管理にしても、2020年を目処としたマスタープランが2007年に作成されましたが、計画と進捗状況のひらきを感じます。
先日、ある日本のジャーナリストの方とお話しする機会があったのですが、モンゴルでは明確なビジョンをもった優れたリーダーが一部にいるが、そのビジョンが末端まで届かないことが問題、ということが話題にのぼりました。
モンゴルは全国の平均年齢が40歳に満たない非常に若い国です。中間層となるマンパワーの不足は否めないと思います。このこともモンゴルでの開発を考えるうえで重要なキーワードになると思います。
その国に居て、肌で感じなければ分からないことはたくさんあって、そういうこともどんどん発信していきたいです。
今日の1曲
( chara:そして、僕が届かない )
http://www.mongoliadirect.com/content/view/3859/618/
( モンゴリアンダイレクトより )
資金の用途は「ダルハン市給水施設改善計画」で安全な飲み水の供給が目的です。
協力隊員がいうのも何なのですが、その国にいるものとして、プロジェクトの動向に関心があります。廃棄物管理にしても、2020年を目処としたマスタープランが2007年に作成されましたが、計画と進捗状況のひらきを感じます。
先日、ある日本のジャーナリストの方とお話しする機会があったのですが、モンゴルでは明確なビジョンをもった優れたリーダーが一部にいるが、そのビジョンが末端まで届かないことが問題、ということが話題にのぼりました。
モンゴルは全国の平均年齢が40歳に満たない非常に若い国です。中間層となるマンパワーの不足は否めないと思います。このこともモンゴルでの開発を考えるうえで重要なキーワードになると思います。
その国に居て、肌で感じなければ分からないことはたくさんあって、そういうこともどんどん発信していきたいです。
今日の1曲
( chara:そして、僕が届かない )
2009年9月5日土曜日
散歩しながら
今日はちょっと肌寒かったけれど、絶好の散歩日和で、考え事をしながらUBを歩きました。
( オアシス:09.3.21幕張メッセでのライブ )
電撃的なノエルの脱退が報じられてから早1週間。どのメディアでも今回の事態は深刻だと報道されている。オアシス、解散してしまうのだろうか。ノエル抜きで、という選択肢はとりあえず考えられない。
環境教育隊員としてこの国にきて、もっと何かできることはないだろうか、と考える。環境問題を考えるということが、経済成長と格差が広がることの陰に隠れてしまっているこの国で、どんな種まきができるだろうか。
基本に返り、身近にできることとしてごみ拾いを始めてみようと思う。ごみ拾いを通じてこの国の環境問題を感じてみるのがいいのかな、と思う。寒中ごみ拾いなんて面白そうだ。世界一寒い気温でのごみ拾いなんてギネス申請できないかなぁ。そうしたら寒くなることが楽しくなると思う。
こんなことを考え、6時間くらい、歩きました。空気が乾燥していて、ちょっと砂っぽいのが難だけど、歩くのは気持ちいい。自転車に乗れないぶん、これからもたくさん歩くと思う。
( オアシス:09.3.21幕張メッセでのライブ )
電撃的なノエルの脱退が報じられてから早1週間。どのメディアでも今回の事態は深刻だと報道されている。オアシス、解散してしまうのだろうか。ノエル抜きで、という選択肢はとりあえず考えられない。
環境教育隊員としてこの国にきて、もっと何かできることはないだろうか、と考える。環境問題を考えるということが、経済成長と格差が広がることの陰に隠れてしまっているこの国で、どんな種まきができるだろうか。
基本に返り、身近にできることとしてごみ拾いを始めてみようと思う。ごみ拾いを通じてこの国の環境問題を感じてみるのがいいのかな、と思う。寒中ごみ拾いなんて面白そうだ。世界一寒い気温でのごみ拾いなんてギネス申請できないかなぁ。そうしたら寒くなることが楽しくなると思う。
こんなことを考え、6時間くらい、歩きました。空気が乾燥していて、ちょっと砂っぽいのが難だけど、歩くのは気持ちいい。自転車に乗れないぶん、これからもたくさん歩くと思う。
2009年9月4日金曜日
イベント紹介【ブックパッカー】
すっごく魅力的なイベントを見つけました♪本好きにはたまらないイベントだと思います!
http://www.bookpacker.org/
( ブックパッカーのHP )
以下、ブックパッカーについてHPより引用
みんなで本を持ち歩き、集まって、本の話をします。
本の中身を話しはじめるひともいれば、
本とのエピソードを語りはじめるひともいます。
まだ読んでないのに、装丁や紙の匂いにうっとりして
やたらと自慢してくるひともいるかもしれません。
でもそれでいいのです。
本を読むことよりも、まず、本と出会うことを楽しみたい。
そこでわいてくるよろこびやきもちのよさを味わう、
ブックパッカーはそういう集まりです。
本を持ち寄って、本の話をする。すごーくシンプルでとっても斬新なイベントだと思う。人との出会いと本との出会い。その人のこともその本のことも、普通に出合うよりはるかに親しくなれそうな、そんな予感にドキドキする。
よく、ファンタジーの世界で、本がまるで人のように心ある生きものとして登場することがあるけど、現実の世界でも本は生きているんだ、と思うことがよくあります。(←大丈夫です。錯乱していません)
生きものとしての本を自由にすること。それは人がその本についてもっと語るようになること。語れなくても友達に贈るのでもいい。そうすると本は自由に生まれ変わる。この活動の環が広がるように、ここモンゴルでもパクッて開催してみようと思う。
http://www.bookpacker.org/
( ブックパッカーのHP )
以下、ブックパッカーについてHPより引用
みんなで本を持ち歩き、集まって、本の話をします。
本の中身を話しはじめるひともいれば、
本とのエピソードを語りはじめるひともいます。
まだ読んでないのに、装丁や紙の匂いにうっとりして
やたらと自慢してくるひともいるかもしれません。
でもそれでいいのです。
本を読むことよりも、まず、本と出会うことを楽しみたい。
そこでわいてくるよろこびやきもちのよさを味わう、
ブックパッカーはそういう集まりです。
本を持ち寄って、本の話をする。すごーくシンプルでとっても斬新なイベントだと思う。人との出会いと本との出会い。その人のこともその本のことも、普通に出合うよりはるかに親しくなれそうな、そんな予感にドキドキする。
よく、ファンタジーの世界で、本がまるで人のように心ある生きものとして登場することがあるけど、現実の世界でも本は生きているんだ、と思うことがよくあります。(←大丈夫です。錯乱していません)
生きものとしての本を自由にすること。それは人がその本についてもっと語るようになること。語れなくても友達に贈るのでもいい。そうすると本は自由に生まれ変わる。この活動の環が広がるように、ここモンゴルでもパクッて開催してみようと思う。
2009年9月3日木曜日
技術に必要なこと
今週の日経ビジネス。私が技術について常々思っていたことを実践し、また言葉で表現している人についての記事を読み、嬉しくなりました。
( 日経ビジネス:2009.08.31 )
世界初のロボットスーツを開発した山海嘉之さんについての記事。このロボットスーツは身体の不自由な人を支える目的で開発された福祉用ロボットスーツ。開発の背景には山海さんの「人の役に立ちたい」という情熱と、苦労を厭わず大好きな研究にとことん打ち込む努力の積み重ねがある。
記事によると、山海さんはここ十数年まともにベットで寝たことがないそうだ。研究に明け暮れ、家に帰ってもすぐに倒れこむように寝てしまうらしい。それでも苦労が苦痛にならないのは、自分の研究により世の中にたった一人でも喜んでくれる人がいることを知っているからだ。
そんな山海さんは、技術の開発に一番大切なことは「思いやり」と一言で表現する。すごく分かりやすく、もの凄く深い意味をもった一言だと思う。国際協力の現場で働く一員として、そして技術先進国として世界中でその名を知られる国の国民として、胸に刻むべき一言だと思った。
( 日経ビジネス:2009.08.31 )
世界初のロボットスーツを開発した山海嘉之さんについての記事。このロボットスーツは身体の不自由な人を支える目的で開発された福祉用ロボットスーツ。開発の背景には山海さんの「人の役に立ちたい」という情熱と、苦労を厭わず大好きな研究にとことん打ち込む努力の積み重ねがある。
記事によると、山海さんはここ十数年まともにベットで寝たことがないそうだ。研究に明け暮れ、家に帰ってもすぐに倒れこむように寝てしまうらしい。それでも苦労が苦痛にならないのは、自分の研究により世の中にたった一人でも喜んでくれる人がいることを知っているからだ。
そんな山海さんは、技術の開発に一番大切なことは「思いやり」と一言で表現する。すごく分かりやすく、もの凄く深い意味をもった一言だと思う。国際協力の現場で働く一員として、そして技術先進国として世界中でその名を知られる国の国民として、胸に刻むべき一言だと思った。
2009年9月2日水曜日
自転車、乗りたいです。。
デジカメとマウスを立て続けに盗難されてしまいました。。ちょっとショックです。UBは盗難が非常に多いと聞いていましたが、自分が被害者になるとは。気の緩みかも知れません。
さて、大学でお世話になった先生が書いたオランダ自転車事情についてのコラムを読みました。
http://www.hirayama-body.com/column/2009/08/post-a563.html
( 平山身体文化研究室より )
オランダ、そしてドイツもそうですが、自転車愛好家にとっては本当に快適な環境が整っていると思います。自転車専用道路は勿論、電車への持込が容易であることや、何より片道20㌔くらいの距離なら車より自転車!って考える人が多いのは日本との大きな違いだと思います。
私も片道20㌔なら迷わず自転車を選ぶ自転車愛好家なのですが、ここUBでは未だ一度も自転車に乗ったことがありません。というか自転車持っていません。
実はUBは自転車愛好家にとって悲鳴をあげたくなるような街なのです。以下、その理由。
・道路が悪くて(穴ぼこだらけ)普通に乗れないし、すぐパンクする
・車の交通量が激しく身の危険を著しく感じる
・冬はマイナス20~30℃になるので、寒さと路面凍結のため危険で乗れない
・空気が悪いので、乗っていても爽快感が得られない
・自転車を止めるところがない
・簡単に盗まれる
などなど、ほんとうに残念な環境です。
毎日が渋滞のUB交通事情を考えると、UBの車社会化はすでにパンク寸前のところまで来ている気がします。有って無きに等しい信号や交通規制の改革は勿論、ドライバーのマナー向上も早急な改善が必要ですが、自転車が市民権を得られるようなインフラ設備も進めてほしいと思います。
( うちのすぐ目の前の道路。交通量が多くなかなか渡れません )
さて、大学でお世話になった先生が書いたオランダ自転車事情についてのコラムを読みました。
http://www.hirayama-body.com/column/2009/08/post-a563.html
( 平山身体文化研究室より )
オランダ、そしてドイツもそうですが、自転車愛好家にとっては本当に快適な環境が整っていると思います。自転車専用道路は勿論、電車への持込が容易であることや、何より片道20㌔くらいの距離なら車より自転車!って考える人が多いのは日本との大きな違いだと思います。
私も片道20㌔なら迷わず自転車を選ぶ自転車愛好家なのですが、ここUBでは未だ一度も自転車に乗ったことがありません。というか自転車持っていません。
実はUBは自転車愛好家にとって悲鳴をあげたくなるような街なのです。以下、その理由。
・道路が悪くて(穴ぼこだらけ)普通に乗れないし、すぐパンクする
・車の交通量が激しく身の危険を著しく感じる
・冬はマイナス20~30℃になるので、寒さと路面凍結のため危険で乗れない
・空気が悪いので、乗っていても爽快感が得られない
・自転車を止めるところがない
・簡単に盗まれる
などなど、ほんとうに残念な環境です。
毎日が渋滞のUB交通事情を考えると、UBの車社会化はすでにパンク寸前のところまで来ている気がします。有って無きに等しい信号や交通規制の改革は勿論、ドライバーのマナー向上も早急な改善が必要ですが、自転車が市民権を得られるようなインフラ設備も進めてほしいと思います。
( うちのすぐ目の前の道路。交通量が多くなかなか渡れません )
2009年9月1日火曜日
『自助論』 S・スマイルズ
久し振りの今日の1冊。最近は日本語で読書する時間がなかなかつくれません。
( 著:S・スマイルズ 訳:竹内均『自助論』三笠書房 )
「天は自ら助くる者を助く」。努力した者には道は拓かれる、というより努力は道を切り拓く。改めて言う必要のないことかも知れないけれど、身に沁みます。
活動するにあたり、情報を求め、人から人へと渡り歩く日々の中で、道を切り拓くことの困難さを痛切に感じています。また、語学という壁や、自分ひとりでは本当に何もできない環境を迎えて、努力やひたむきに頑張ることの大切さに気付かされます。
勿論、日本にいようがいまいが、このシンプルな法則に気付き、実践している人はたくさんいます。自分の身の回りにもいます。そういう人には本当に頭が上がりません。
絶え間ぬ自己成長への意思を持ち続けて、このモンゴルでの2年間を頑張りたいと思いました。
( 著:S・スマイルズ 訳:竹内均『自助論』三笠書房 )
「天は自ら助くる者を助く」。努力した者には道は拓かれる、というより努力は道を切り拓く。改めて言う必要のないことかも知れないけれど、身に沁みます。
活動するにあたり、情報を求め、人から人へと渡り歩く日々の中で、道を切り拓くことの困難さを痛切に感じています。また、語学という壁や、自分ひとりでは本当に何もできない環境を迎えて、努力やひたむきに頑張ることの大切さに気付かされます。
勿論、日本にいようがいまいが、このシンプルな法則に気付き、実践している人はたくさんいます。自分の身の回りにもいます。そういう人には本当に頭が上がりません。
絶え間ぬ自己成長への意思を持ち続けて、このモンゴルでの2年間を頑張りたいと思いました。
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