2017年6月25日日曜日

サマソニ2017予習中

ロッキンオン6月号

今年のサマソニは何と、初めて友人が一緒に参加してくれることになりました!!!嬉しい。苦節10数年、何人もの友達に声を掛けながらも音楽センスが合わず、常にお一人様状態だったのですが、今年は一気に2人も!あ、でも相方やその妹と一緒に参加したことはあったな(笑)

とにかく、あまりにも嬉しかったので、予習用に音源をUSBに入れて送付したりしちゃいました。で、今はサマソニ予習中です(その前のフジの方も聴いてますが)。

予習合わせて、毎年恒例の主催者代表清水さんのインタビューも読み直してます。読み応えのある記事で面白いのですが、それよりも感心したのが清水さんの態度。文末に昨年大阪で帰りのシャトルバスが不足した件を改めて謝罪し、そこからでないと始められないと言い切っています。

半年以上も前の話なのに、きちんと反省すべきを反省し、そしてまた始める。普通に聞こえるかも知れないけど、こういう態度をとれる大人はそうそういないと思う。なんか一段とサマソニが好きになりました。

僕的にな今年の見所は、カサビアン、TRF、Sachimos、ケシャ、Royal Blood、フーファイです。特に初日のカサビアンはライブで聴くのは久々なのでとても楽しみ。新譜も充実していて、これは過去最高の盛り上がりを期待できそうです。

生活保護を受けながら大学進学は認めない

東京新聞 2017.06.25

生活保護を受けながらの大学進学は認められない。よって大学進学するのであれば子どもを保護対象から外す「世帯分離」しなければならない。しかし世帯分離すると受給している親の生活保護費が減額される。

以前にもこの問題が東京新聞で取り上げられたことがあったが、その時はあまりにも意味不明な国の対応で、問題の深さがいまいちよく理解できなかった。現場を知らず、規則と目先の数字だけを見ていると、こういう心無いばかりか国の将来を危うくする対応をしてしまうのだと思う。

教育は人材を育て未来を豊かにする。生活保護を受けていようと進学の機会は奪われるべきではない。いう必要のない当たり前のことだと思う。言わなければならないのは、社会的なリスクの方。いま若年層を支援する政策を実行しないと、将来的な税収減はもちろん、それこそ現政権が懸念する「テロ」の温床を育てかねない。

貧困は、個人の心だけなく、社会全体をじわりじわりと蝕む最悪の疾病である。気付いた時には有効な処方箋さえ手遅れになる。決して放置してはいけない問題だと思う。

2017年6月20日火曜日

韓国脱原発

東京新聞 2017.06.20

韓国の脱原発に関する記事が一面に。ムンジェインさん、やるではないか。再生可能エネルギーの市場が拡大し、経済的にも追い風が吹くのは間違いない。先見の明というには分かりやすい未来だけど、政治家として見事な決断だと思う。

東京新聞 2017.06.20

もう一つ今日の東京新聞。内閣支持率が10ポイント急落した記事。僕的に10ポイント減は、意外と少ない影響だったと思う。加計学園、共謀罪、あれだけ乱暴な国会運営をして未だ40%以上の支持率があることが驚異だと思う。だから今回減った10ポイントも、たいして時間をかけずに回復するんじゃないかと思う。

救急車で運ばれる

先週金曜日の夜、突如全身が痺れて動けなくなり、救急車で病院に運ばれました。人生初の救急車です。熱も39度を超え、下痢になり、意識が朦朧として本当に怖かったです。点滴を受けて、寝て、数日休んだら熱も下がり、だいぶ回復しました。まだ下痢は続いていますが。また、娘も風邪が再発して咳き込んで、とても辛そうです。親子ともに満身創痍とはこのことで、健康の大切さを実感しています。

2017年6月14日水曜日

保育士確保を最重視

東京新聞 2017.06.14

今日から(なるべく)毎日ブログを書こうと思う。やはりこういうのは続けないとダメで、書きたいことを思いついても書かなくなってしまう。子育てを言い訳にしていいわけがない。娘は4/10日以来、胃腸炎、風邪、よく分からない咳とずっと調子が悪く、本当にかわいそうだった。最近やっと咳が治まってきて、心底良かったとホッとしています。

子どもが体調を崩すとそれが自分にもうつり、さらにそれが子どもに再びうつる。悪夢のような無限ループは子育てする親はみんな体験しているのかな。健康のありがたさをこれほど感じたことのない春となりました。

都議選が近くなり、僕の立会人日程も決まりました。今朝の東京新聞。世論調査では、保育士確保が有権者の最大関心事項となっているようです。記事で気になったことは相変わらず低い保育士の給与について。全業種平均より約11万低いという。年収にして120万以上。これはすごい差で、命を預かる仕事なのにおかしい、と前から思っています。

ただ、実は保育士の給与というより、女性の給与が男性と比べて低いことが問題の実態なのではないかという気がします。昨年何ヶ所か保育園を見学して気付いたのは、男性の職員がいないということ。保育士という仕事の性質から、女性のなり手が多いのはなんとなく分かります。でもそれにしても圧倒的に男性が少ない。

男女の給与に差がある仮定すると、保育士の給与が全業種平均より圧倒的に低いのは、そもそも保育士は女性の仕事という認識があるからではないかと考えたくなります。なので、この問題はもう少し踏み込んで、女性の給与待遇を含め、仕事における男女の差の実態を明らかにすることも必要なのではないかと思います。

後日追記

上記内容を精査して、結局↓のような文章で投稿しました。

保育士不足の一因に給与待遇の低さがあると言われている。その差は全業種平均より約11万円も低いという。幼子の命を預かる現場の仕事として、その処遇の低さに驚かされます。なぜ保育士の給与は低いままなのか。私は、保育士は女性の仕事、そして女性の仕事は、一般的に男性よりも給与が低い、という認識と実態が社会背景にあるからではないかと思います。昨年、娘が産まれ、私も何ヶ所か保育園を見学しましたが、男性職員に会うことはありませんでした。その時は違和感を感じなかったのですが、いま思うと、私も保育士は女性の仕事という認識を持っていたのだと思います。一方で、保育士の仕事の性質上、女性のなり手が多いのは自然なことだとも思います。そうであれば、現政権が謳う「女性が輝く社会」を目指すにあたり、保育士の待遇改善は、働く女性の支援も含め、二重の意味で必要ではないかと思います。

2017年5月27日土曜日

パワハラは大人のいじめ

東京新聞 2017.05.27

久し振り投稿したら掲載していただいた。何気に投稿掲載率は高い方じゃないかと思います。嬉しい(笑)

内容は「パワハラ」について。職場でのパワハラは、学校でのいじめと同様に見て見ぬ振りをする同僚がいるのではないかと。そしてそのことにこころを痛めているのではないかと。僕の経験からも、匿名でパワハラを報告でき、調査対応できる組織が社内外にあれば良いと思う。そういう趣旨の投稿です。

でも、本音は匿名で報告するのではなく、その場で声をあげられる人になりたい。そういう人になれと言いたい。正義という言葉は間違って使われることが多いけれど、そういう人にこそ相応しい言葉だと思う。

2017年5月25日木曜日

ラストレター


風邪や下痢やロタなど、娘とシェアして散々な目に遭いながらも日々読書は続けています。

最近も沢山の良書に出逢いましたが、中でも今日読んださだまさしさんの「ラストレター」は、こころ温まるとても良いお話でした。笑い、泣き、そしてまた笑う。「昭和」なるものをテーマとしたラジオ局のお話なのだけど、僕にとっての「昭和」も案外そんな感じだったのだと思います。

本の最終章に、いまのマスコミを鼓舞するかのような力強いメッセージが書かれていたので、少し抜粋して紹介したいです。マスメディアに関わる人たちがこの本を手にとって読んだら、何を感じるのだろうか。

「メディアは今、本当の正義を見失い、己の立場だけの数字や好き嫌いやそして利益ばかりに夢中です。〜中略〜 僕らは時折思い上がり、身勝手な価値観だけで人を傷つけることがあります。僕は強く反省し、そして自分に言い聞かせています。少なくともメディアは、常に弱い人の味方であるべきだ、と。」


2017年5月20日土曜日

第7回リコー女流王座戦一次予選


女流王座戦一次予選の大盤解説会に行ってきました。解説は野月八段と上村四段、聞き手は加藤桃子女王。加藤女王はあまりイベントで見かけないので、生で見れてちょっと嬉しかったです。

僕が応援している女流棋士は中村真梨花さんと山根ことみさん。中村さんは少し危ない場面はあったものの一次予選を無事通過。山根さんは残念ながら敗退してしまいました。

聖の青春、3月のライオン、そして藤井四段の活躍で、将棋を知らない人にも将棋の話題が身近になってきましたが、女流棋戦はまだまだその潜在能力を活かしきっていないと思います。

将棋は「強さ」が絶対とされる競技でありながら、素人にはその「強さ」が理解できない。だから普及やファン獲得には「強さ」以外のことの価値がとても大きい。でも「強さ」の理解から離れすぎてしまうと、それは将棋ではなくなってしまう。

その点、今日の大盤解説会は、一度に10局以上を解説しなくてはならないという忙しないものだったけど、分かりやすさの点ではとても丁寧で理解が追いつき楽しめた。こういう機会を増やしていくことが、将棋の未来を明るくするのだなと思いました。

2017年5月18日木曜日

ジェイク・バグ@赤坂ブリッツ


ジェイク・バグ@久しぶりの赤坂ブリッツ。昨年のフジロックも良かったけど、今回はさらにひと回り大きくなったような、貫禄すら感じる素晴らしいライブだった。セットリストも抜けがなく大満足です。

客の入りはチケットが残ったこともあり7割程度。でもこれくらいがちょうどよいと思う。超混雑のライブハウスは何度も体験しているけど、圧迫の危険はもちろん、背の低い方にとっては前方に壁ができると何も見えなくなる。

だから、利益のことはわかるけれど、そもそもの定員設定を1~2割引いて見直してもいいんじゃないかと思う。その方がお客の満足度は絶対にあがる。そんな心意気のあるライブハウスの登場を首を長くして待っています。

2017年3月30日木曜日

読者からの反応

東京新聞 2017.03.30

先日東京新聞に掲載された僕の投稿を読んだ方が、元ネタを読みたいと編集部にメールを送ってくれとのこと。とても嬉しいし、そのことをこうして紹介してくれる東京新聞にも感謝です。どうもありがとうございます!

2017年3月28日火曜日

ただ在ることの意義

東京新聞 2017.03.25

ここ4日間分の新聞をまとめ読みしていたら自分の投稿記事を見つけた。もう少しで気付かずに捨てるところだった(笑)。内容はちょっと前にこのブログで書いたこと。なので詳しくはコチラを→
http://mongoool.blogspot.jp/2017/03/blog-post_12.html

問題はなぜ4日間分もまとめ読みをしているかということ。それは花粉がひどくて外に一歩も出られないからです。相方は娘を連れて実家に帰っているので、そうするとポストを見に出ることも億劫になる。

花粉症は辛い。一度発症するとその日は鼻水と目のかゆみが止まらず、本を読むことができない。なので家にこもって読書する。そうしてこの4日間で村上春樹氏の新作「騎士団長殺し」を読み切りました。

2017年3月18日土曜日

いじめ

東京新聞 2017.03.18

原発避難者に対するいじめ問題について、師岡さんのコラム。原発事故があろうがなかろうが「いじめ」そのものが卑劣であることを忘れてはいけない。その通りだと思う。一方、名古屋市が公開したいじめ自殺事件の報告書を読み、そこに書かれていたいじめが僕の知っている「いじめ」とはだいぶ違っていて衝撃を受けた。

http://www.city.nagoya.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000050/50909/20160902ijimehoukokusyo.pdf
(報告書のURL)

僕の知っている「いじめ」とは、集団で個人を無視したり、それこそ原発避難者いじめのようにばい菌扱いしたり、時には暴力を振るったりして、抵抗できない弱者を追い込むものだった。だけど、報告書に書かれているいじめは、そういった特定の原因が分からないような、複合的で、しかも僕的にはいじめた側の悪意が明確とは思えないようなものだった。

言ってしまえば、何を「いじめ」と感じるかは相当個人差があるのだと思う。それとその人がその時に置かれている環境も大きい。

原発避難者いじめのような、誰もがいじめだと思う「いじめ」は本当に卑劣だし、師岡さんの言うように、そのことでいじめた側は良心の呵責に苦しむだろう。だけど、いじめたとされる側が、そのことに無自覚な場合もあるのではないかと報告書を読んで思う。「そんなつもりじゃなかった」とか、最悪の場合は「良いことしているつもりだった」ということも考えられる。

僕は自分に理解できないことがあると、それは社会が変化したからと、無理やり理由を外部化してしまう癖がある。だからまずインターネットやSNSの普及によって、多様化したコミュニティーや価値観が、そのまま原因の多様化になっているのではと考えてしまう。安直だろうけど、「いじめ」を感じる個人差は、そう言うことも実際にはあるんじゃないかという考えは捨てられない。



2017年3月17日金曜日

生後6ヶ月

娘が産まれて丁度半年経ちました。やっぱりあっという間だったかな。

君は(今のところは)手のかからないとてもいい子で、特に夜は起きることもなく朝まで寝続けてくれて、本当に助かりました。おかげで夜19時以降は本を読んだり、映画を観に行ったりすることができました。

ご飯もおっぱいとミルクをちゃんと飲んで、少し体重が少なくスリムちゃんだけど、ちゃんと平均の枠内に収まってくれているので安心しています。離乳食も嫌々することなく食べてくれてるね。今日初めて食べたトマトは嫌そうだったけど。。。

最近は声を出して笑うことも増え、その笑顔がとっても可愛くて癒されます。まだ髪の毛が少なくて坊主みたいな感じだけど、それも愛嬌があっていいかな。でも女の子だからいつまでも坊主じゃ嫌だよね。きっと。

ひちゃんはこの半年間、本当に一生懸命に、そしてパーフェクトに君を育てました。君は大きくなったらそのことに感謝しよう。僕はとっても感謝している。育児に関する本もたくさん読んで、その成果もきちんとでているよ。よく寝ててるからね。

次の半年もきっとあっという間かな。早く色々なことをお話しできるようになるといいな。うちはひちゃんも僕も自由な考え方をできるから、君の自由もちゃんと育ててあげられると思うよ。自由を育てるってあまり聞かないでしょ。でもね、育てるものなんだ自由は。

ひちゃんと僕のところに来てくれて本当にどうもありがとう。すくすく元気に大きくなってね。

Chara@クアトロ


娘が初風邪をひいてそれがうつった。花粉症も併発して鼻が完全に詰まり、呼吸困難で夜が眠れない。そんな最悪の体調下でのライブでした。

いつものオーロラバンドではなく、今回はギター、ベース、ドラムのみの4人編成でのライブ。クアトロ規模だから当然だけど、とても新鮮な感じがした。

正直なところ音はそれほど良く無かったし、セットリストも満足いくようなものでは無かったけど、ファンとしてCharaが25年前に初ライブをしたクアトロでCharaを観ることができて嬉しかった。

いくつになっても若々しくエネルギーに溢れたライブができるCharaはすごい。僕は「ハニー」以降のCharaがとても好きなので、オールタイムベストもいいのだけど、もっと最近の曲をたくさん聴きたいと思う。

2017年3月12日日曜日

「ただ在る」ことの大切さ

東京新聞 2017.03.12

東京新聞日曜朝刊。貴戸理恵先生のコラム。貴戸先生の視点には毎回ハッとさせられる。

先生の勤める大学では、学生のための資格取得や、留学、ボランティア活動紹介などの様々なサポートがあるそうだ。学びたい学生にとっては勿論ありがたい制度なのだけど、一方で「何かしなければ」という焦躁にさらされているようにも見えるという。

「何かしなければならない」。これは学生に限らず、というか僕にも何だか覚えのある感覚だ。僕がこの感覚を感じたのはSNSが普及して、友人やその友人の友人など、知っているから知らない人まで、さまざまな人たちの「何かしている」情報がなだれ込んできたから。

それは人の生活に好奇心をそそられる以上に、焦躁というか息苦しさを感じさせた。何となく「このままじゃよくない」「取り残される」という不安が広がり「何かしなければならない」と思うようになった。結局、僕はこの不安から逃げるためにSNSをやめた。

確かに「何もしない」と損することもある。新技術や新情報はキャッチアップしないと「差」がつく面があるのも否定できない。貴戸先生は「常に何かの「ため」に動いている状況は、疲れる。効率や便利さばかり求めるのではなく、「ただ在る」ことの意義をもう一度見つめなおしたい」という。正しい、正しくないの問題ではなく、一考に値する問いだと思う。

2017年3月11日土曜日

義父

東京新聞 2017.03.11

3.11から6年。思うことが色々ありすぎてまとまらない。だからと言うわけではないのだけど、たまたま「義父」の存在についての記事を見つけたので、僕の義父についても書いてみる。

僕の義父はどういう人かというと、A型の典型を地でいく超几帳面な方だ。少し前に定年退職されたが、高卒で入社した会社の総務部で働き通し、まさに総務の鏡のような人だった。

几帳面さには色々な逸話があり、その一つでよく持ち出すのが旅行の日程管理。国内、海外問わず、旅行の際には分刻みの工程表を作成する。それも4〜5回はアップデートをし、その都度工程表にはVer⚪︎と記載される。

そして実際の旅行の際には、計画通り行動することが最重要視される。1日の終わりには工程表がレビューされ、注釈がつけられる徹底ぶりだ。もちろん、注釈箇所には定規でラインが引かれ、とても分かりやすい仕上がりとなり、何時でも取り出せるようきちんとファイリングされる。

ファイリングと言えば先日面白いネタが出てきた。義父は大阪万博の入場券をまるで昨日購入しました言わんばかりの状態できちんと保管していたのである。たまたま万博が話題になった時、そう言えばという感じで、探す手間に1分もかからず入場券が登場した。すごい管理能力だ。

また義父は100を超える資格を取得していたり、社会的な問題に対しても意識が高い。近隣の公園に自然が少ないから、自治体に陳情して木を植えさせたりもした。自身も自然に関する知見に富んでいて、家庭菜園で採れた野菜を使って様々な料理を振舞ってくれる。

僕はそんな義父を本当に尊敬していて、身近で尊敬できる一番の人だと思っている。僕が気を遣いすぎてしまって中々フランクに話しかけることができないが、いまはその距離感でいいと思っている。

3.11を経て、僕にとって日本社会はとても息苦しいものになってしまった。直接の被災者でもないのに大袈裟かも知れないが、生きる指針がよく分からなくなってしまった。そんな時、義父の生き方というのが実直で誠実で、教えられるものの多さにハッとさせられる。

一年に一度、整理のつかない気持ちに向き合う。僕にとっての3月11日はそういう日です。

2017年3月10日金曜日

彼らが本気で編むときは、


映画アプリ「フィルマークス」で高評価の作品。僕も最高評価を付けました。

LGBTや家族のカタチなど、社会的な問題に正面から向き合いながら、説教臭くならず、心温まる素敵な物語に仕立てた脚本は本当に見事だと思いました。考えさせられ、そして涙する。僕のツボにどハマりです。

実際のLGBT問題について、僕は自分では理解ある方だと考えていました。でも映画を観て、その「理解」というのは結局他人事としての「理解」で、もっというと理解者ヅラしたエセ理解者だったのだと気付かされます。

自分の子どもがそうだったら、自分のパートナーがそうだったら、そして自分がそうだったら。自分ごとに置き換えてどれだけ考えてられていたか。自問するまでもなくNOでした。

また主演の生田斗真さんの役作りも大変素晴らしかったと思います。心の性=女性を演じた彼の演技に僕は心を打たれました。

2017年3月9日木曜日

プーチンの国家戦略

小泉悠「プーチンの国家戦略」東京堂出版 2016

最近の関心事であるシリア難民問題を理解するための手掛かりとして手に取った一冊。目的からすると外れた内容ではあったものの、これまでほとんど知らなかったロシアの内情を垣間見る興味深い一冊でした。

本書を読んで、僕の世界観というのは冷戦後の欧米を中心とした西側価値観に基づくものだと認識させられます。要は、ロシアはそれとは違う視点で世界をみているということ(日本と中国、韓国との間の視点の違いは、裏返し的な部分があるからまだ理解しやすい。ロシアとのそれは全く異なる)。そしてその違いが様々な問題(最近ではクリミア半島問題)と地続きであることが分かります。

固定観念は相当根深く、知らず思考を支配してくるので厄介なもの。ブルー・ハーツの情熱の薔薇に「見てきたものや聞いたこと、今まで覚えた全部、でたらめだったら面白い、そんな気持ちわかるでしょ」という歌詞がある。「でたらめ」な視点で見ないと分からない物事はたくさんあるのだと気付かされます。

2017年3月8日水曜日

水曜日のカンパネラ@武道館


水曜日のカンパネラ初の武道館公演。楽しかった。宙に浮いたり、ステージに人が溢れたり、過剰すぎるくらいの演出も含めて、ただひたすらに楽しかった。楽しさを追求し、お客さんを楽しませることはもちろん、コムアイ本人も楽しくやることに徹底した感じのライブだった。

残念だったのは空席がちょっと目立ったこと。武道館はまだ早かったのかな。楽曲はキャッチャーだし、中々ない個性的なアーティストなので多くの人に観て欲しいのだけど、スマッシュヒットがないとこの規模のハコを埋めるのは大変か。

先月にリリースされたばかりの新譜はとても良かった。カンパネラらしさ全開で、メジャー1stなのに既に集大成みたいな内容だったと思う。だから次はこれまでにないような、想像の上をいく新曲を期待したい。

次から次へすごい速さで「旬」が移り変わっていく時代だけに、好きなアーティストの今後が心配になる。カンパネラもそう。また武道館に戻って来れるように応援したい。

2017年3月7日火曜日

きずなづくり大賞

東京新聞 2017.03.07

今朝の東京新聞裏一面。きずなづくり大賞の記事。今回で10回目となるこの賞はここで幕を閉じるとのこと。素敵な賞だけにもったいない。何というか、良いニュースはいくらあっても良い。この頃そう思う。新聞でも一面は明るいニュースを読みたいものだ。「優しさに触れると人は優しくなれる」。高校生の時の日記に書いた言葉だけど、僕の中でこれはいまでも真実。きずなづくり大賞の記事を読んで思い出した。

話→変

ここ数日「森友学園問題」が世間を賑わしている。僕は現政権に批判的だから、最初はよしって思ったけど、今はメディアの節操なさと中身の無さに呆れてしまっている。要はただ金のなる話題でしかない。この問題を機に、僕は「愛国心」について深く考えた方がいいと思う。

2017年3月5日日曜日

常に備えよ


映画「サバイバルファミリー」を観たあと、うちでは相方が防災意識に目覚め、いま凄まじい勢いで防災準備が進んでいます…。

食料備蓄も味にまでこだわり、いくつか味見をさせられました。でも確かに防災準備は必要で、実際に何かがあってからでは遅いわけで、備えあれば憂いなし、と言うのはその通りなのだと思います。

娘もまだ小さいので一番の災害弱者になります。震災大国日本。危機は忘れた頃にやって来るので、家族揃って生き延びられるようしっかりシュミレートしておきます。

補足。最近購入した防災グッズ。

簡易トイレ
歯間ブラシ
ソーラーライト
魔法瓶
ガスコンロ
非常食

2017年3月4日土曜日

湯を沸かすほどの熱い愛


昨日、日本アカデミー賞が発表され、主演女優賞に宮沢りえ、助演女優賞に杉咲花が選ばれた。この二人が出演した「湯を沸かすほどの熱い愛」は、僕的に最優秀作品で、本当に素晴らしい映画だったと思います。

↓記録としてフィルマークスで書いたレビューを転記↓

僕は考えさせられる映画と優しさに満ち溢れた映画が好きです。本作はそのどちらの点からも、僕にとってとても重要な映画でした。なので最高評価をつけています。

1.泣けます
僕は涙腺が緩くて、映画をみて泣いてしまうことがよくあります。でもこの映画はそうでない人でも涙してしまうのではないでしょうか。大切な人を想う気持ちと、厳しい現実から逃げない勇気に、自分でもどうしようもないくらい心を打たれ泣いてしまいました。

2.愛
湯を沸かすほどの熱い愛。近年稀に見る素晴らしいタイトルだと思います。ここまで直球で「愛」を描いた作品も珍しければ、描かれた「愛」がここまで熱い作品も珍しい。タイトルに相応しい「愛」にひたすら感動しました。

3.宮沢りえ
宮沢りえさんの演技は本当に凄かった。女優の真髄を感じずにはいられない迫真の演技に万雷の拍手を送りたいです。「僕らの七日間戦争」から何年経つのだろう。キャリアの重ね方がオードリーの様に映りました。

昨秋公開でロングランしているのが納得です。多くの人にスクリーンで観てもらいたいと思う映画です。作り手の「仕事」に対する熱意に敬意を払いたい。絶賛し過ぎで嘘くさいかも知れませんが、本当に良い映画でした。

2017年3月3日金曜日

共謀罪

東京新聞 2017.03.03

このブログでも何度か書いている「共謀罪」。共同通信の1月の世論調査では賛成42.6%、反対40.7%と賛成が若干上回った。賛成派に理由を聞くと、実はよく理解していなかったという記事。北朝鮮の暗殺ニュースが2週間もトップで流れるくらい平和な日本だから(←皮肉ですよ。念のため)、何となく予想はついていたけど、実際に数字で見ると暗澹たる気持ちになります。

僕は「共謀罪」とは、すでにオートロックに監視カメラがついたマンションに、さらに家の中にまで監視カメラと盗聴機つけましょう!と押し売りしてくるセールスマンのようなイメージしか持てない。それでも必要という人がたくさんいそうで怖いのだけど。。

きちんと議論されて、国民の理解が深まり、その結果として法案が成立するのなら分かる。でも残念ながら、新安保、特定秘密保護法、カジノ法など、議論の前に採決有りきで進んでしまった。メディアの責任は重いと言うのは簡単だけど、もうそう言う次元ですらない気もする。


転がる岩、君に朝が降る

NO NUKESの予習でアジカンを聴きなおしています。「World World World」に収録されている「転がる岩、君に朝が降る」聴いていたらちょっと泣けてしまったので紹介(笑)

https://youtu.be/sXrkgyxATwg

理由も無いのに何だか悲しい
泣けやしないから余計に救いがない
そんな夜を温めるように歌うんだ

いい歌だな。アジカンは凄いよ。「Wonder Future」も気合いの入ったロック・アルバムだったし、聴いてて自分が強くなったように感じる。本当は弱いのにさ。ロックってそういうもんだと思う。


第7回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞

同ホームページより

今年も「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞が発表された。僕はこの大賞がとても好きだし、もっと広く報道されてもいいんじゃないかと思っています。

↓応募資格をコピペ

過去5年以上にわたって、以下の5つの条件に全て該当していること

  1. 人員整理を目的とした解雇や退職勧奨をしていないこと(東日本大震災等の自然災害の場合を除く)
  2. 外注企業・協力企業等、仕入先企業へのコストダウンを強制していないこと
  3. 障がい者雇用率は法定雇用率以上であること(常勤雇用50人以下の企業で障がい者を雇用していない場合は、障がい者就労施設等からの物品やサービス購入等、雇用に準ずる取り組みがあること)
  4. 黒字経営(経常利益)であること(一過性の赤字を除く)
  5. 重大な労働災害がないこと(東日本大震災等の自然災害の場合を除く)
以上

東京新聞社説では「厳格すぎるほど」と評価されていたが、僕はまっとうなことを行い続ける企業の経営努力の姿勢が現れる基準だと感じた。ブラック企業なんて言葉があるくらいひどい経営をしている企業がある一方…。なんて比べたくなっちゃうけど、企業として同列に並べてしまうのは失礼かなと思う。

良いニュースが報道される価値は、悪いニュースが報道されるよりも前向きで社会をより良くする。話が最初に戻るけど、もっと報道される価値のある大賞だと思います。

2017年3月1日水曜日

配達サービス

東京新聞 2017.03.01

僕もネット通販ヘビーユーザーだった時期があるので、自分ゴトの問題として捉えている。日時指定配達サービスは確かに便利だが、配達員の負担は相当なものだと思っていた。ユーザーとして、既存のサービスでできることは、

1.コンビニor営業所留め
2.事前通知サービス

まずはこの2点。1は要は自分から受け取りにいくこと。2は再配達を少なくするために有効。

あと、うちは留守の時、隣の大家さんが荷物を受け取ってくれることがある。近隣付き合いが生きていれば、そういうのもありだと思う。誰も損しないだろう。

ちなみにモンゴルでは自分の郵便物は全て郵便局まで受け取りに行くシステムだった。行っても届いてないことや、受け取りまでに時間がかかったりと、当初は不便を感じたが慣れたら何とも無くなった。


僕は誰かの負荷の上に成り立つ「便利さ」を便利と言っていいのか疑問に思う。それを求めるくらいなら、図の左下のような少しのニッコリでいいくらいの「便利さ」が丁度いい。配達サービス以外にもこういう事ってあるんじゃないかな。

2017年2月28日火曜日

日本アカデミー賞

東京新聞 2017.02.28

今年の本家アカデミー賞のハプニングはかわいそうだった。勿論「ラ・ラ・ランド」が。でもその話題は置いといて、多くのプレゼンターが政権批判をしたのは民主主義の国の矜持を感じ、頼もしく思った。

さて3月3日に発表される日本アカデミー賞はどうなるか?一つだけ予想できるのは米国と違い政権批判の声は上がらないということ。「沖縄基地問題」「共謀罪」「日報隠蔽疑惑」など、民主主義のあり方が問われる問題が山積みではあるが。

監督や俳優さんたちは何を思っているのだろう。保身のために声を噤むのは仕方ないことか。そもそも政治と映画は無関係と嘯くのだろうか。唯一の楽しみは「この世界の片隅に」。受賞。そしてスピーチに期待したい。

2017年2月26日日曜日

堀内佳美さん

東京新聞 2017.02.25

今日は相方の職場の同僚のドイツ人が遊びに来てくれた。お昼に向かう道すがら、玄関先で自転車を出すのに苦労していた老婦人をサッと手助けするを見て、春の陽射しのように気持ちが暖かくなった。当たり前のことかも知れないけど、こういう身近な親切の積み重ねが、国際交流の礎となるのだなと思う。

写真はタイで読書の楽しみを伝える堀内さんの紹介記事。この方は先天性の病気で高校1年の時に視力を失った。それでも祖父が読み聞かせをしてくれたことで本を読む喜びを知った。そして今度は自分がその喜びを届けるためにタイで活躍している。写メで写せるくらいの小さな記事だけど、堀内さんの背景に果てしない世界の広がりを感じる。

この社会には見習いたいと思う人がたくさんいる。でも思うだけじゃダメなんだと、いい加減気付く。思うのと動くの差はどうしようもないくらい大きい。0と1ではなく0と∞くらい違う。その距離に打ちのめされる前に、動けと叫びたくなる。

2017年2月25日土曜日

クビアカツヤカミキリ

東京新聞 2017.02.25

今朝の東京新聞。桜の木を食べて枯らす外来種「クビアカツヤカミキリ」について。外来種問題は今に始まったことではないが、この外来種が引き起こすインパクトは日本人にとって大きい。

対策を取らなければ数十年で日本中の桜がなくなってしまうという。生物は人間の予想通りに動いてくれないから、事態を深刻に受け止めて、即対策を講じないとまずいんじゃないかと思う。

桜の咲かない日本。僕は花粉シーズンと重なるので、桜の時期にいい思い出は少ないが、それでも桜の咲かない日本は想像したくない。大丈夫。何とかなるでしょう。そう思っているのは甘いと思う。生物は人間の予想通りに動いてくれない。

ちなみに原因は輸入木材に生息していたと考えられているが、もしそうだとしたら皮肉以外の何ものでもない。

2017年2月24日金曜日

里見女流名人8連覇

スポーツ報知 2017.02.23

里見香奈三段が女流名人戦8連覇を達成しました。ネットで対局を観戦していたのだけど、終盤は逆転に次ぐ逆転で、手に汗を握る本当に白熱した勝負でした。相手の上田女流三段も強かった。来週にはマイナビ女子オープン決勝で再戦も決まっているのでそちらも楽しみです。

話→変

花粉が本格的に飛散し始めました。辛いですね。今日も娘を散歩に連れて行ったら目の痒みが止まらなくなりました。娘は症状は出ていないのですが、花粉症にだけはならないでほしい。遺伝しなければ良いのだけど。心配。

話→少戻

上の写真は友人のRちゃんが送ってくれたものです。僕が将棋ファンなのを知っていて、三浦九段の件とか、将棋に関連する新聞記事をよく送ってくれます。先日は沖縄旅行の帰りにわざわざうちの相方の好物の蒲鉾を届けに来てくれたり、友達思いの本当に素敵な人です。

2017年2月21日火曜日

中東の絶望、そのリアル


約20年に渡り中東情勢を現場から報じ続けたアメリカ人ジャーナリストが語る中東。自身が実際に見て、そして体験したことをもとに語るのだからリアリティーを感じます。シリア難民問題についての情報を取集として読み始めたのですが、本書からは混迷する中東と、米国の政策とのリンクが読み解けて理解が深まりました。

特に、イラク戦争へのブッシュ政権の介入と、アラブの春以降のオバマ政権の中東不介入が、中東の混迷を加速させ、ISの台頭を招いてしまったことについて、他書よりもその変化の様子を捉えていて分かりやすかったです。

また、中東の今後を予想する終章では、安定のために新たな独裁者の誕生と、その体制維持のために監視社会が強化されると述べています。それは中東に限らず、日本も含め、世界の多くの地で現在進行形な気もします。

以前読んだ「シリア難民」もそうだったのですが、欧米ジャーナリストの書く本は、主語が本人で、その体験がある意味ドラマチックに綴られているので、読み物として面白い反面、若干の押し付けがましさのような熱を感じます。良いとか悪いとかではなく、著者が側にいて話をしているような、そんな感覚になる一冊でした。

共謀罪をもっと議論して

東京新聞 2017.02.21

写真は天下り問題についての記事。最近多く報道されている。どうしようもないくらい腐りきった問題なのだけど、今は共謀罪がもっと報道されるべきだと思う。何を「問題」とするかまで政府にコントロールされているのでは?と勘繰ってしまう。

都合の悪いことは都合のいい時期に発表するなど、その手の情報操作は常套手段になっている。問題を隠すために問題を作ることも当然あり得る。後戻りが効かないという点で、共謀罪はもっともっと論じられなければならない。

2017年2月18日土曜日

5ヶ月目

とっ散らかった部屋(笑)

始めに御断りしておきますが、この部屋の状態はわざと演出しています。

娘が産まれて5ヶ月が経ち、今週から離乳食も始めました。今まで夜通し寝ていたのですが、最近はお腹が減るのか、夜中に何回か起きるようにもなりました。元気に成長してほしいです。

昨日、友だちから子どもを授かったと嬉しい連絡がありました。僕は人の幸せを無条件に喜べるほど出来た人間ではないのですが、その友だちの幸せは自分のこと以上に嬉しく感じるので不思議です。無事に出産できることを願ってやみません。

2017年2月17日金曜日

少数派に添う対応ができたら

東京新聞 2017.02.17

娘が産まれて今日で丁度5ヶ月。下の歯も2本目が生え始め、すくすく成長しています。そんな記念日(?)に、僕の記事がまた東京新聞に掲載されました。ありがとうございます。

内容は数日前のエントリーに記載したものです。僕は、民主主義というのは、少数派の声を聞くことが絶対に必要であると考えていて、だから最近の「空気」に民主主義の劣化を感じています。その象徴はやっぱり沖縄米軍基地問題で、これは沖縄での選挙結果を無視していることから、二重の意味で民主主義の劣化なのだと思います。

東京新聞へ投稿を始めてから、僕の他にも繰り返し投稿をしている人を見つけて密かに対抗心を燃やしています(笑)。今書きたいのは議員報酬についての欧米との比較による記事。なかなか手がつけられないのですが…。

2017年2月15日水曜日

欧州複合危機

遠藤乾「欧州複合危機」中公新書 2016

知らなかったことを知り、分からなかったことが分かる。それは出来なかったことが出来るようになった時と同じように、喜びと興奮をもたらす人生に欠かせないかけがいのないスパイス。本を読む醍醐味はそこにあると信じています。本書もその醍醐味を味わえる一冊でした。

僕が本書を読み始めたきっかけは、シリア難民問題について考える材料が欲しかったからです。まずその意味において、とても参考となる視座を得ることができました。

1.EUは難民問題に対応できるよう設計されていない
そもそもEUは、第二次大戦後、復興し力をつけたドイツを政治的、地政学的に欧州のくびきに置くことを目的に誕生した経緯がある。その目的においては機能的であったが、同時にEUの強みである域内の移動の自由があることは、難民問題を引き付けるプル要因となり「問題」そのものの一因ともなっている。

2.難民問題に対してEUは変節した訳でない
人権侵害の可能性があるとされるトルコとの協定をきっかけに、EUの難民対応が変節したと非難されがちである。そういった側面は無視できないものの、そもそもEUは歴史的に難民に対して寛容であった訳ではない。ドイツをくびきに置くことに成功したEUは、存続のために新たな価値観を必要とした。そこに人権、民主主義などのリベラル要素が明文化されず意識化された経緯がある。

これらはシリア難民問題を考えるために欠かせない視点であると思う。EUが解決策なのではなく、逆に問題の一因であるというのは説得力を感じる。そして自ら問題を作り出し、そのことで各国のナショナリズムが高まり、EUの存続自体が問われることに皮肉を感じてしまう。またナショナリズムの高揚についてはグローバル化との関連を分かりやすく解いている。

トランプ大統領の誕生。極右政党が勢い付く欧州。長期化する安倍政権。どれもがグローバル化の加速とともに疎外された中間層の衰退に起因している。グローバル化と民主主義と主権国家が成り立たないトリレンマの中で、民主主義が犠牲となり、ナショナリズムはその反動ともいえる現状だが、そこに現れるものがさらなる民主主義の衰退にならないか、そこが非常に気掛かりである。


2017年2月14日火曜日

ロックンロール・バンド

rockin'on 3月号

今年もサマソニ&フジロックの第一弾が発表された。サマソニはカルヴィン・ハリス、フジはビョークにエイフェックス・ツイン。どちらももう一組のヘッドライナーは未発表なので、是非ともロックバンドに来てもらいたい。

フジにキャットフィッシュが来るので、一緒にツアーしているグリーンデイも来てくれた最高なのだけど、ビリーのヴィザが果たしておりるのかなぁ。期待して待ちたい。

僕はロックバンドが好きなので、究極のロックンロール・バンドなんて特集組まれたら読まずにいられない。僕にとっての究極のロックンロール・バンドはストーンズとオアシス。もちろんどちらもランクインしている。

特集以外のインタビューは、ツードアとキャットフィッシュが良かった。どちらも若手のロックバンド。いい音楽を鳴らすし、インタビューも飾らないストレートな発言で好感度が増した。もっと売れて、フェスのトリになれるくらいビッグになってね。

2017年2月12日日曜日

サバイバルファミリー


は本作を上映前からとても楽しみにしていました。電気もガスも水道も止まった世界で人はどう生きるのか。ハリウッドが作ったら世界を救う大作になりそうな内容を、コメディータッチに仕上げたのは秀逸だったと思います。

1.防災意識UP
日本のような震災大国では、生活インフラが寸断される危機は起こりうる。それに対しどう備えるか。そういう現実的な視点でみても含蓄ある内容だったと思います。3.11の丁度一ヶ月に公開したことも何かの暗示かと思います。

2.家族のカタチ
タイトル通り、家族が家族としてサバイバルする変化を描いています。困難を乗り越える過程で家族の絆を深める。ありきたりかも知れませんが錆び付かない普遍性のあるテーマだと思います。

便利さと引き換えに人間が失ってしまったものは何か?。そういう現代文明に対するアンチテーゼとして観ることも出来る。けど作品の本質はコメディーで、あくまでもエンタメとしてそんな「疑問」を切り取ったことが、改めて見事だと思います。

補足:エンドロールに流れた楽曲がとても良かったです。

2017年2月11日土曜日

自分が苦しんでいる時に

東京新聞 2017.02.11

今朝の東京新聞。給食にハラール(イスラムの戒律で許された食事:豚肉やアルコールが入っていない食事)への柔軟な対応を検討してほしいと述べたイスラムの女性に対する批判がネット上で広がっているらしい。

代表的な批判は「ここは日本だから日本で暮らすなら逆に日本文化を尊重した生き方をしなさい」というもの。郷に入れば郷に従え。という諺もあるくらいだし、僕もこの考え方は一理あると思う。

同時に、道徳的な話なのかも知れないが、社会的弱者やマイノリティーに対しては、多数派から寄り添った対応ができたら良いと思っている。もし自分が逆の立場になったら、そうした対応ができる社会に対して謝意が尽きないだろうと思う。

もう一つは、これも道徳的な話だと思うが、自分が苦しんでいる時に、他者に対して親切であれることは人の尊さの現れではないかと考えています。格差拡大による不満や憤りが、自分以外の弱者をつくることに向かいがちな不穏さを感じるだけに、こういう記事を目にすると、論理より別の何かに縋ってしまいます。

2017年2月8日水曜日

6勝23敗2分

東京新聞 2017.02.08

今朝の東京新聞。8年振りに勝利したボクサーの記事が載っていた。戦績は6勝23敗2分。よく折れずに続けている。凄い、というより何故続けられるのか、そのことに疑問を持つ。

記事では自分の可能性を信じていることが書かれている。そうか、周囲ではなく、自分で自分を信じているのか。確かにそうじゃなきゃ続けられない。

人から評価されることではなく、自分がやり切れたかどうか。それを軸にする限り振れない。これも一つの強さだと思う。とても良い気付きとなった。

2017年2月7日火曜日

窓の向こうのガーシュウィン


専業主夫の記録としておきながらちっとも育児や家事のことを書いていません。でも娘は今日も元気です。最近は下の歯が生え始めて可愛い。

難民問題とロボットの合間を縫うように宮下さんの小説を読んでいます。読みやすく優しい文章なので、コーヒーとケーキを食べる休憩時間のような読書となっています。

宮下さんの小説は登場人物の心の揺れを丁寧に描いていて、それが生々しく、思い当たる節をくすぐられる感じがしてドキっとすることがよくあります。側にあると落ち着く、日常のような小説です。

共謀罪とテロ等準備罪

東京新聞 2017.02.07

話題の「共謀罪」と「テロ等準備罪」について。僕は一体何を議論しているのか分からなくて混乱しています。

そもそも「共謀罪」は国際組織犯罪防止条約に批准するために必要不可欠。というのがことの始まりだった気がする。でも現行法でも批准が可能であるという指摘があり、それなら「共謀罪」は必要ないね、と思った。

そしたら今度は「共謀罪」とは別物の「テロ等準備罪」というものが登場し、これでも国際組織犯罪防止条約に批准できるということになった。でも法務省HPでは未だに「共謀罪」でないと条約批准はできないと言っている。

国際組織犯罪防止条約の批准には、
意見A: 現行法で充分
意見B: 共謀罪が不可欠

新たに登場したテロ等準備罪とは、
首相: 共謀罪とは別物

もう何が何だか分からない。それと紙面には国際組織犯罪防止条約に批准している欧米でテロが起き、批准していない日本では起きていないとあった。まずは国際組織犯罪防止条約そのものについて知ることが不可欠か。

2017年2月6日月曜日

組織と言論

東京新聞 2017.02.06

今朝の東京新聞。宮古さんのコラムを読んで、考えさせられた。組織に属する個人にどの程度まで自由な発言が許されるのかという問い。

僕は2年前まで東電の子会社で働いていた。仕事は自治体の環境学習施設を指定管理者として運営することで、原発問題について気を使うことが多くあった。施設としては自治体の方針で「中立」を求められたが、原発反対派の個人としてこのブログやSNSでどこまで発言してよいのかとても悩んだ。

結果として、Web上では原発問題に触れず、自然エネルギーを推進する投稿はしたが、直接的な反原発の投稿をすることがなかったと思う。その理由は、

⑴個人的資格
東電の子会社ということで、そこで給与をもらっている自分に反原発を公の場でいう資格は無いのではないかと葛藤していた。仮に同じ立場の人間がそういう発言をしていたら、僕は嘘くさく思ったと思う。

⑵施設の性質
原発に対し「中立」を求められる公立施設の運営職員として、Web上での発言は個人としての発言であってもそうは見做されない懸念があった。僕の発言が問題視されると他の職員にも迷惑がかかると考えた。

上司の存在
上司が面倒見の良い気さくな方でとても良い人だった。その上司は原発推進の考えを持つ人で、僕が反原発の考えを持っていると知っていたが、そのことで関係が悪くなることがなかった。なのであからさまに突っかかって議論となることを避けた。

今でもモヤモヤとしてスッキリしない。結局あやふやなまま問題となることを避け続けただけの様な気がする。自然エネルギーを推進する活動に投資や関わることを心の免罪符にしていたのも間違いないと思う。ただ、葛藤すら無かったのではないことは良かったと思う。

2017年2月5日日曜日

大重先生

東京新聞 2017.02.05

インフルにかかったみたいに頭がぼーっとするこの頃。早くこの体調不良から抜け出したいです。

今朝の朝刊に大学のゼミ教授だった大重先生のオピニオンが掲載されていて嬉しくなりました。大重先生も東京新聞を取っていることを知っていたので、以前に僕の投稿が掲載されたことを連絡したこともあります。

内容は日本の長時間労働について、ドイツとの対比から課題を指摘するものとなっています。

⑴企業横断的ルールの大切さ
ドイツで残業時間が少ないのは法律と労働協約による規制があるから。特にドイツでは産業別労働組合に力があり、ある意味企業が横並びとなる横断的なルールが機能している。日本には産業別労働組合は無いため、法律がもっと重要な役割を果たす必要がある。

⑵監督機能の強化
ドイツでは産業別労働組合とともに、日本の労働基準監督署にあたる労働安全局が監督機能を果たしている。日本の労働基準監督署は就労者比でドイツの1/3満たず、強化が不可欠である。

ルールがあり、それを監督する機能が働いていれば、不法な長時間労働は確かに減るだろう。労働時間が少ないのはドイツの国民性ではなく、こうしたロジックに基づく(ロジックが好きな国民性はあると思う)。基本的な事だが日本ではなかなか進まない。日本人はロジックでは動かない国民性を持っている気がしないでもない。

2017年1月26日木曜日

人間と機械のあいだ

池上高志+石黒浩 「人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか」講談社 2016

僕は、命は永遠ではないから、人は限りある人生を有意義なものにしようと生きるものだと考えていた。その考えは今でも変わっていないけど、そのうち人間の脳が無機物にアップロードでき、永遠に生きられるようになると、僕(の考え)はどうなるのかなと興味深く思う。

アンドロイドが側にいることが日常的になった時、社会は、宗教は、人間の生活はどの様に変化していくのか。SFではない現実の社会がそう遠くないことを予感させられます。人間が作り出していたはずの変化が、いつも間にか変化によって人間が作られている。実はもう既にそんな社会を生きているのだなと感じます。

2017年1月25日水曜日

中東崩壊

日本経済新聞社編「中東崩壊」日経プレミアシリーズ 2016

池上彰さんのイスラム解説本の後に読んだので、内容が頭に入りやすかった。中東を構成する諸国間の関係と欧米との関係を歴史的に振り返り分かりやすくまとめている。

中東問題が日本のメディアで大きく取り上げられる事は稀だが、中東発の世界大戦に巻き込まれるリスクと言うのは現実的な問題だと認識する。地理的に遠さと関心の低さの反比例は仕方ないことなのかも知れないが、それでもやはり日本メディアは脆弱なのだろう。

誤解を招く言い方ではあるが、日本の改憲に関する議論が盛り上がらないのは、日本人が世界の状況を知らず(知らされず)平和ボケしているからなのだと思う。リスクを検討することと恐怖心を煽ることは違う。現状を知り、リスクを考える。その材料として手に取りやすい一冊だと思う。

2017年1月24日火曜日

池上彰のニュース そうだったのか‼︎


池上彰さんによる中東事情の解説本。大きな字と図と写真で無駄なく解説していてものすごく分かりやすい。複雑化してついて行けなかった中東情勢の基本を抑えるにはこれ以上ない一冊だと思います。

本書の内容とは別に、わかりやすく説明するにはどのようにしたらよいか、という点でもとても参考になる本だと思います。疑問に先回りして答えるのは難しい。だからこそ入念な準備が必要。やはりこれがプレゼンの基本なのかと再認識します。

2017年1月23日月曜日

太陽のパスタ、豆のスープ


相方が宮下奈都さんにハマったらしく、片っ端から借りてきて読んでいる。本書も面白いからと薦められて読んだが確かに面白い。肩の力が抜けるというか、気持ちが軽くなる脱力系の小説だった。

宮下さんと言えば直木賞候補作で本屋大賞受賞の「鋼と羊の森」が印象深いが、素の本人はきっと本作のような、どこか抜けた感じの明るくほんわかとした人なんじゃないかと思う。美味しいものを食べたら嫌なこと全部忘れて元気になっちゃうような。

結婚を考えて、自分の仕事にちょっと本気になれなかった女性が主人公。婚約破棄されて、何だかよく分からなくなったことをきっかけに、自分のことや周りのことに少しずつ気付き始めていく。どこまでも普通で、それが愛おしく感じる物語でした。

chara@昭和女子大


Chara@昭和女子大学。珍しい会場。中野サンプラザみたいなホールだった。オールタイムベストと銘打ったライブで、懐かしい曲や代表曲を満遍なく投下したセットリストだった。

もう何度Charaのライブに行ったのか分からない。というくらい何度もそして昔から観ているのだけど、Charaの見た感じの変わらなさには驚かされる。デビュー25周年。長女はもう21歳(MCで一緒にカラオケ行った話は羨ましかった)。つまりそれくらいの年齢なのにCharaはいつまでもCharaだ。

去年あたりから、ファミリー向けのチケットプランを用意したせいか、小学生くらいの子供を連れた親子参加もちらほら見かけた。Charaのライブは愛に溢れているから、カップルや親子で観るのは幸せが倍増してとっても良いと思う。僕はいつも一人だけど。涙

ライブの方は、序盤は音が会場に馴染んでいない様な感じがしたが、中盤のタイムマシーン以降は音の響きがグッと良くなり、それにつられて会場の雰囲気もどんどん良くなっていった。大切をきずくものはミスって演り直したけど、それも含めて盛り上がったのは会場に一体感があったからだと思う。

きっとCharaは100歳になってもCharaで、相変わらずガーリーでキュートなおねえさんなんだと思う。女性に根強い人気があるのがよく分かる。Charaほどナチュラルに愛を歌えるアーティストはいないんじゃないだろうか。

2017年1月22日日曜日

アンドロイドは人間になれるか

石黒浩「アンドロイドは人間になれるか」文春新書 2015

当ブログではお馴染みの石黒先生のアンドロイド本です。過去に出版された本と重複する内容は多いものの、改めて先生の研究の面白さに思考が刺激されます。(念のため書きますが、僕は理系音痴です。それでも((きちんと理解できているかは別として))何の苦もなく読み進められます)

人とは何か。心とは何か。他人の気持ちとは何か。アンドロイドを通じてそれらのことを考え続ける。アンドロイドが登場するどんなSF作品より、身近でリアルに感じるのは、自分の中にある分からない問いに向き合うことになるからだと思います。考えるという行為の、どうしようもないくらいの苦しさや楽しさによって、僕は自分の確かさを実感しているのかも知れません。

一つ気になったことは、アンドロイドが高度化することに伴い、作る側と使う側の「差」がこれまで以上に広がるということです。それは主に技術的な難易度に依拠する文脈で語られているのですが、核兵器とは違い、アンドロイドはスマホのように社会的な存在となることが予想される中で、この「差」の拡大がどのような影響に繋がるのか。不可避な変化だけに怖さも感じます。

2017年1月17日火曜日

引き出しの中の家


今日の一冊。朽木祥さんの「引き出しの中の家」。僕はハリー・ポッターの様な魔法物語も好きだけど、読後に世界が違って見える魔法の様な物語も好き。

ちいさな女の子と、小人の少女の秘密の交流を描いた物語。ジブリアニメ「借りぐらしのアリエッティ」を思い出す。でも、お菓子作りやドールハウスなどのアイテムがいっぱいなので、女の子の方がワクワクする物語かも知れない。

優しく陽だまりのような暖かい文章で、僕は娘にこういう本を贈りたい。それと懐かしさが込み上げてくる本の装丁も素敵です。


2017年1月14日土曜日

よろこびの歌


宮下奈都さんの小説。バトンリレー形式で紡ぐ、女子高校生たちの青春物語です。リズム感のある文章で読みやすく、物語が進むごとにじわりと胸が暖まって来ました。

「誰かのどこかに揺すぶられるものがある」

僕が物語を読むのは、僕の中に「揺すぶられるもの」が残っているのか、それを確認するためなのかも知れない。

読んで感動してばかみたいに泣いて。自分でもどうかしていると思うのですが、どうしても涙が溢れてしまうのです。でもそれが僕の「揺すぶられるもの」なんだと思うと何だか安心できました。